とんちんかんなジャーナリスト

ジャーナリスチ江川紹子さんは、尖閣ビデオを流出させた海上保安官を英雄視する論調に疑問を持ち、
「彼の行為は国民の知る権利に応えたものだ。」
という主張は
「一見正当に見える。」
と延べ、
「しかし、映像流出を正当化する人たちは、これまで国民に重大な事実を伝えてきた人を、きちんと守ってきただろうか。」
と述べている。

 国民の一人一人が今回の海上保安官の行為をどのように評価するかを問われているのであって、「これまで国民に重大な事実を伝えてきた人を、きちんと守ってきた」かどうかは関係のない問題だ。


 江川さんの、「彼の行為は国民の知る権利に応えたものだ。と主張する人がこれまで国民に重大な事実を伝えてきた人きちんと守ってきたのか。」はとんちんかんな疑問だ。

 江川さんは、沖縄返還をめぐる日米密約を伝えた毎日新聞の西山太吉記者が逮捕、起訴された際にメディヤも国民も、隠された事実を明らかにした西山記者を守らなかったと、海上保安官を英雄視することを非難し、気味悪いとも述べている。

 日米密約の記事は突然発表されたことであり、あの時には、日米密約が本当に存在するかどうかを国民は確かめることができなかった。信憑性が確かではない記事を書いた西山記者を守らなかったということで非難するのはおかしい。
 江川さんの主張はとんちんかんだ。

江川さんは、「流出した映像は衝撃の真実というわけでもなく、それまでの日本側の説明が正しかったことを確認する程度の内容なのに、海上保安官を国士仕立てあげようという空気は君が悪い。」と延べているのもとんちんかんな理屈だ。

 ジャーナリストは国家の秘密を暴露すれば名声が高まり収入も増える。しかし、公務員である保安官が秘密のビデオを公開すれば、彼は職を失うのだ。もしかすると人生は破滅するかもしれないのだ。記者が秘密を暴露するのと保安官が暴露するのでは覚悟のあり方が違う。

 職を失う覚悟でビデオ流出をさせた保安官の覚悟を軽視する江川さんは一体何様のつもりだろう。

 四方八方に文句ばかり言って、確固たる主張のできない、とんちんかんなジャーナリストは存在価値がない。


 
小説、評論等の本を出版しています。ヒジャイ出版
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