とんちんかんな谷垣総裁


 自民党の谷垣禎一総裁は中国漁船衝突事件のビデオ映像流出を名乗り出た海上保安官を擁護する声があることについて、「わたしも半分ぐらい気持ちは分かるが、国家の規律を守れないというのは間違っている」と指摘した。
 谷垣氏は、旧陸軍の青年将校が反乱を起こした2・26事件を例に「(国民の一部は)若い純粋な気持ちを大事にしなきゃいかんと言っていたが、最後はコントロールできなくなった」として、保安官の行為を称賛する声に懸念を示した。 


 自由民主党の総裁ともあろうものが旧陸軍の青年将校が反乱を起こした2・26事件と今回の尖閣ビデオ流出を同列に扱うとはあきれてしまう。
 旧陸軍は国民に選ばれた大臣等を暗殺するような民主主義を否定した行為だったのであり、国民に情報を開示した尖閣ビデオ流出は2・26事件とは全然内容が違う。

 2・26事件は軍国主義の方向に走るが、尖閣ビデオ流出は民主主義の方向に走る行為である。

 その違いも分からない谷垣総裁は民主主義思想家ではないということだ。


 民主主義にとって「国家の規律を守るか守らないか」は二の次の問題であり、民主主義を実践しているか否かが第一の問題なのだ。
 
  日本が議会制民主主義国家といっても、民主国家であるのではない。非民主的な法律や政治の仕組みはまだまだ多い。民主主義はそれらを改革していかなければならないのだ。
 
 民主主義思想家であるならば、起訴・不起訴を決めないで中国船長を解放することによって、尖閣ビデオの公開ができないようにした政府を弾劾するべきだ。
 これは法律を悪用した行為であり、国民の知る権利を侮辱している非民主的な行為である。

 このような、政府の秘密主義の方が許してはならないし、弾劾し、二度とこのような行為を政府ができなくなるようにしなければならない。
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