女性が「決起」、イスラム教ベール焼却 イエメン反政府デモ

女性が「決起」、イスラム教ベール焼却 イエメン反政府デモ


イエメン・サヌア(CNN) サレハ大統領の退陣を迫る反政府デモが続く中東イエメンの首都サヌアで26日、数千人規模の女性がデモ弾圧を非難し、顔や体を隠すイスラム教徒女性の伝統衣服であるスカーフやベールを大量に集めて、焼却する抗議を行った。

同国での反政府デモは過去9カ月間続くが、保守的なイスラム教統治の中で低い社会的地位に甘んじている女性によるこの種の抗議行動は初めて。反政府デモには最近、今年のノーベル平和賞をイエメン人女性の人権活動家タワックル・カルマンさんが受賞したことに触発され、女性の参加者が目立ち始めている。

ベール焼却などの行動は反体制派の弾圧で女性への攻撃が増えていることも背景にあり、目撃証言によると女性たちは「サレハ(大統領)は女性を殺す殺戮(さつりく)者でそれを誇りにしている」などと書かれた垂れ幕を掲げ、気勢を上げた。

26日のデモに参加した女性の1人は今年10月だけで女性60人以上が攻撃を受けたとし、子どもも殺されていると指摘。「部族指導者がこの問題で沈黙するのは不名誉」「男性が我々を守ってくれないのなら、我々は黙ることなく自衛措置をとる」「女性の要求に応えない部族は臆病(おくびょう)者」などと主張した。

反政府デモ隊と治安当局の衝突は依然絶えず、医療関係者によるとサヌアやタイズ州では25日、少なくとも10人が死亡、数十人が負傷した。政府は同日、停戦を発表したが効力は疑問視されている。反政府派は大統領の即時辞任を要求しているが、サレハ氏は退任後の訴追免除を求めるなどして対立の溝は埋まっていない。

10月27日(木)16時21分配信

チュニジア議会選、イスラム穏健派が第1党確実




 【チュニス=長谷川由紀】チュニジアで23日に行われた制憲議会(定数217)選挙は、1月に崩壊したベンアリ独裁体制下で弾圧されたイスラム穏健派政党「アンナハダ」が第1党となることが確実な情勢となった。
62議席中約4割の68議席を獲得。世俗派の中道左派政党「共和会議(CPR)」(23議席)が2位で続いている。
 アンナハダは25日に事実上の勝利宣言を行い、水面下で他党との連立協議を始めている。ベンアリ時代に非合法野党だったCPRは連立に前向きとされ、イスラム政党主導の暫定政府ができる可能性がある。
 世俗派の民主進歩党(PDP)は大敗の見通し。イスラム化の脅威を強調し、アンナハダとの対決姿勢を鮮明にしたことが、国民融和を望む有権者の反発を招いたとの見方がある。
 チュニジアに続き2月にムバラク政権が崩壊したエジプトでも、11月から人民議会(国会)選挙が始まる。今回のアンナハダの勝利は、エジプトの「ムスリム同胞団」系政党などイスラム勢力にも追い風となりそうだ。

(2011年10月28日00時10分 読売新聞)




イエメンでは女性がスカーフやベールを大量に集めて、焼却する抗議を行った。スカーフやベールやベールはイスラム教の象徴でもあり、自由なヨーロッパで住むイスラム教の女性でさえ仕様しているのにイエメンでは女性がスカーフやベールを焼却したということはイエメンの女性の自由への意思の強さを示している。
 「男性が我々を守ってくれないのなら、我々は黙ることなく自衛措置をとる」「女性の要求に応えない部族は臆病(おくびょう)者」はイエメンの女性の自由への力強い宣言である。
 これから厳しい戦いになるかも知れないが、イエメンの市民革命の成功を祈る。

 チュニジアは無事選挙を終わったようだ。民主主義国家つくりが始まる。エジプトも11月に人民議会選挙があるという。
 中東に民主主義社会が広がれば、アフガンにもいい影響を与えるだろう。
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