国家の第一は民主主義である。美しさとか品格はまやかしの国家論である。新聞に掲載されている論文を中心に批判する。
品格より民主そして自由
インターネットは中国を民主化する
中国山西省のれんが焼き窯に千人以上の子供がたまされて連衡され、強制労働をさせられていると中国の夕刊紙に載った。
自分の子供を救出した父親らがインターネットで児童労働の悲惨な実態を告発したのがきっかけで、地元当局の対応への反発が広がっているという。
民主化の始まりは情報の公開です。インターネットがない時代の中国は政府系マスコミだけであり、政府や地方官僚に都合が悪い情報は公開されなかった。
しかし、インターネットが全土に広がっている現在は個人が情報を全国的に公開できる。政府の監視は厳しい。民主運動家の活動は今でも封じられている。民主化というのは政治運動だけで実現するものではない。そして、民主運動家だけが民主化実現の活動をするのでもない。
自分の子供を救出した父親の活動も民主化運動である。今まではこのような地方の活動は地方官僚やボスによって握りつぶされていた。インターネットの登場で情報を全国に公開することができるようになった。公開されてしまうと不正はどこにあるかはっきりするから政府や地方の権力も傍若無人な弾圧はやりにくくなる。
民衆のインターネットを利用した権力者の不正告発の積み重ねは中国の民主化を促進するエネルギーとなる。
経済の発展、自由競争、私有財産の許可が市民を開放し、社会主義政治がじょじょに弱体化していく一方、インターネットによる権力不正の公開が民主化をじょじょに実現していく。
中国は経済発展だけではなく、実質的な民主化も進んでいる。
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