首覚悟の君が代不起立教師は皆無に近い

大阪府教師「君が代不起立でクビでもいいという教師は多い」



改革には痛みを伴うというが、大阪では本当に流血の事態を迎えるかもしれない。橋下徹・大阪市長が唱える教育改革に真っ向から抵抗を続ける学校教師たちは、3月の卒業式での「君が代斉唱時の起立」阻止に向け、実力行使も辞さない姿勢を露わにし始めている。

松井一郎・大阪府知事は、就任会見で教育基本条例案の早期成立を明言している。2月に条例案が府議会と市議会に提出されれば、「効果」がまず最初に試されるのは、その1か月後に控える府立校の卒業式だ。そこで一部の教員による実力行使が起きる気運は高まっている。

「大阪市教委は式典での国歌斉唱にピアノ伴奏を強制しており、それに悩む音楽教師が多い。そんな中で条例が成立すれば、教師たちは恐怖に怯え、さらに精神的な圧迫が強まることになる」(『日の丸・君が代』強制反対ホットライン大阪・井前弘幸氏)

文科省調査によれば、2009年度中にうつ病などの精神疾患で休職した教員は全国で過去最多の5458人。教員に占める休職者数の割合を示す「休職者出現率」は、大阪は沖縄に次いで全国2位。政令指定都市では、大阪市が1位、堺市が3位と群を抜いている。

「そうして精神的に追い込まれた教師や、その姿を見た同僚教師が粛々と卒業式の国歌斉唱で起立するとは思えない。“何が何でも君が代斉唱を潰す”と息巻く教師もいるだけに、せっかくの子供たちの門出が暴力的な行動で台無しにされるかもしれないと心配しています」(元府立高校長)

東京の都立高校の元教諭で「不起立のジャンヌ・ダルク」と呼ばれた女性のケースでは、こんな異様な光景が見られた。

「不起立を続けて迎えた2008年の卒業式、この女性教諭は“今日も不起立なら免職処分か”といわれていました。しかしその日は、小中学校合わせて25人の卒業生しかいない養護学校に、数十人もの支援者が詰めかけ、『君が代不起立』『日の丸・君が代強制反対』といった物々しい横断幕やゼッケンが掲げられた。

生徒や保護者らの戸惑いの中、女性教諭は支援者に歓声と拍手で迎えられ、不起立を貫きました」(当時の様子を取材したフリーライターの山田祐氏)

「教育は2万%強制」といって憚らない橋下市長による「君が代強制」となれば、インパクトはこの比ではない。2000校・約5万人に及ぶ府立校とその教員の間で同時多発的な“意思表示”が起きれば、想像し得ない大騒動が予想される。すでに「実力行使」計画は進んでいる。

「国歌斉唱の際の不起立運動を組織的に呼びかける動きは、府教委の監視が厳しいためにやりにくくなっている。しかし、議会の始まる2月には、府庁と市役所を教職員と支援者で包囲する大規模集会を予定している。条例阻止を最後まで訴えたい」(前出・井前氏)

“その先”について、大教組に加入する府立中の中堅教師は不気味な予言をする。

「2月までは条例案の修正・撤回の呼びかけに力を尽くすが、それでも橋下や松井が議会提出するようなら、3月の卒業式で多くの教員が反発的な態度に出るのは間違いない。具体的な方法はまだ決まっていないが、いずれにしても世論に大きな影響を与える方法でなくてはならない。

何人かの教師が不起立で抵抗するくらいではニュースにもならない。“クビになっても本望だ”という教師が少なくないことを橋下は思い知るはずだ」

民意をバックに強気の攻勢に出る橋下氏の“正義”と、劣勢になりながらも信念は曲げない教師たちの“正義”――。その衝突は、流血の事態が避けられそうにない。

※週刊ポスト2012年1月13・20日号

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小中学校合わせて25人の卒業生しかいない養護学校に、数十人もの女性教諭の支援者が詰めかけ、『君が代不起立』『日の丸・君が代強制反対』といった物々しい横断幕やゼッケンを掲げたという。
 もう、彼らは教育者ではない。政治運動化だ。君が代や日の丸は好きではない。しかし、『君が代不起立』を主張するつもりはない。ボクシングなどの世界戦ではお客に、起立して君が代を斉唱を要求するかほとんどの客は素直に応じている。多分、そういう場にいたら自分も応じると思う。それが普通の人間だ。
 『君が代不起立』の女性教師は、
「国歌斉唱と司会が発声するや、心臓はバクバク。生徒たちのかなりが私を凝視しています。やがて私の脳裏には、日本軍が侵略した中国で銃剣を持たされ、中国人の捕虜を「突け」と命令された初年兵の姿が出てきました」
と妄想してしまうという。彼女は戦争体験者ではない。それなのに民主主義国家であり平和な日本社会で生活をしていながら、中国人の捕虜を「突け」と命令された初年兵の姿を妄想するのだ。もしね妄想が事実なら彼女は精神的な病人である。
 そのような妄想に襲われる症状を抱えた状態で教壇に立つべきではない。彼女は療養をするべきである。

「文科省調査によれば、2009年度中にうつ病などの精神疾患で休職した教員は全国で過去最多の5458人。教員に占める休職者数の割合を示す「休職者出現率」は、大阪は沖縄に次いで全国2位。政令指定都市では、大阪市が1位、堺市が3位と群を抜いている」

 教員組織が強いので有名なのが、沖縄、大阪、北海道だ。なぜ、教員組織が強いところが「休職者出現率」が多いのだ。沖縄、大阪はうつ病などの精神疾患と休職者数の割合は関係ないのではなかろうか。


 週間ポストの記事は「“クビになっても本望だ”という教師が少なくないことを橋下は思い知るはずだ」と書いている。週間ポストの記事を信じない。教員は給料がいいし、会社が倒産することもない。定年退職まで無事に働くことができる。労働条件がいいから高い競争率を勝ち抜いて教員になった。生活の安定を求めて勝ち取った教師の仕事を君が代不起立で失うのはばかばかしいと考えている教師のほうが圧倒的に多い。

 君が代問題で首になるのを覚悟する教師は非常に少ないだろう。政治活動にのめっている教師で、首になっても日教組関係の仕事にありつける教師くらいしか君が代不起立をしないだろう。

2000校・約5万人に及ぶ府立校とその教員の間で同時多発的な“意思表示”が起きれば、想像し得ない大騒動が予想されると週間ポストは述べている。
実行するなら、3月の卒業式である。3月の卒業式が楽しみだ。
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