中国、ベトナム・フィリピン領海に侵攻

中国監視船、ベトナム漁船に威嚇射撃…南シナ海
. 【バンコク=若山樹一郎】ベトナム国営メディアは、南シナ海のスプラトリー(南沙)諸島周辺で操業中のベトナム漁船4隻が5月31日、中国国家海洋局の監視船とみられる3隻から威嚇射撃を受けたと伝えた。
 けが人はなかったが、中国船は漁船が1日朝に同海域を離れるまで並走した。
 漁船の船長は同紙に「船の近くに発砲された。中国船は漁船前方で停船し、衝突しそうになった」と話した。南シナ海では5月26日、ベトナムの資源探査船が中国監視船に調査用ケーブルを切断されたとしてベトナムが中国政府に抗議した。
 一方、フィリピン外務省は1日、同諸島海域で5月下旬から中国海軍などが新たな建造物を構築し始めたとし、中国に「懸念」を表明した。同省によると、建造物はフィリピンが主張する排他的経済水域(EEZ)内にあり、フィリピンは中国による新たな油井建設を警戒している。

(2011年6月2日20時46分 読売新聞)










 地図からわかるように、南沙諸島はベトナムとフィリピンの間にあり、中国からはかなり離れている。南沙諸島を中国の領海とするのは無理がある。ところが中国は強引に南沙諸島は中国の領海であると主張して南沙諸島に進出した。アメリカ軍がフィリピンに駐留している間はフィリピンは強気の姿勢で中国に望み中国軍の南沙諸島への進出を許さなかった。しかし、アメリカ軍がフィリピンから引き上げると、軍事力に勝る中国軍が南沙諸島に強引に進出して、南沙諸島に軍事基地などを造った。同じように中国はベトナムの近海にも進出して領海の拡大をした。

 中国の監視船は今よりもベトナムに近い海域でベトナムの漁船に発砲したり、資源探査船のケーブルを切ったりして、ベトナムに脅威を与えている。
 一方フィリピンの南沙諸島海域では5月下旬から中国海軍などが新たな建造物を構築し始めているし、石油、天然ガスの探査もはじめようとしている。

 中国は相手国の軍事力が弱ければ強引に相手国の領海に進出して中国の領海としてしまう。沖縄の尖閣諸島の領海も中国漁船に占領されていた。沖縄の漁船は中国漁船に追い出された状態が続いていたが、中国漁船が巡視船に衝突したのをきっかけに、日本が強気に出たので尖閣諸島から中国漁船がいなくなった。
 
 現在、沖縄の漁船が尖閣諸島の領海で安心して漁ができる状況ではない。沖縄の漁船が安心して漁ができるためには巡視船の監視強化、自衛隊による尖閣諸島の防衛体制をしっかりさせることだ。
宮古、八重山の首長らは漁業者が安全操業をできるように警備強化を仲井間知事に申し込んだ。
 
 中国の強引なアジア進出を抑止するにはアメリカ軍は必要である。しかし、中国とベトナム、フィリピンの深刻な対立に沖縄の反基地平和運動家は関心を持たない。北朝鮮に拉致された人たちの家族の苦しみを理解しない。尖閣諸島が中国漁船占拠され、沖縄の漁師たちが漁ができなくても問題にしない。

 ただひたすら、沖縄の米軍基地を沖縄から撤去することだけに関心がある反基地平和運動家たちは、今度の管首相の退陣をせまった不信任案提出問題でも、辺野古移設問題の視点だけから管首相の進退を論じるだけである。この人たちは日本全体のことを考えることはない。アジアの国々のことを考えることもない。なんて心の狭い人たちであろう。

コメント ( 1 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
一部の平和だけを平和とする人等 (わらわら)
2011-06-18 05:32:04
反基地運動化は自分等の平和さえ保たれていれば平和なのでしょう。
日本民のことなど元々眼中にはなさそう、あるのは自分等だけの世界
自分等中心の平和を望んでる人等にとって、日本はないも同然なの
かも知れませんね あるのは自分等への関心だけ他の国の人のようだ
 
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