小泉自民党の圧勝が理想的

 小泉自民党が公明党とあわせて議席の3分の2獲得するという奇跡とも言える圧勝を勝ち取った。小泉自民党の圧勝はこれからの構造改革だけでなく、将来の選挙に好影響を与えた。

1、構造改革をしなければ分野はまだまだある。医療改革(病院の株式会社特区、薬品価格の低減化、外国薬品や新薬承認の迅速化等)、農政改革、特殊法人改革、ベンチャー企業促進化、規制緩和等。

2、組織票より浮動票が政権を左右することが現実となった。特定の団体の組織票に頼るより、国民全体が期待する政策を掲げた方が選挙に勝つことを実証した総選挙であった。自民党最大の集票組織である大樹を切り、郵政民営化を国民に問うた小泉自民党の圧勝は、日本の国民は政治に無関心ではなく、むしろ政策と実行力に敏感であることを示した。
 これからは国民の望む政策を掲げ、公約を確実に実行する政党が選挙に勝つということがはっきりした。次の選挙ではインターネットが選挙運動解禁なることは確実である。ネットのブログ、掲示板で政党や公約についての国民の情報提供と論争はますます盛んになる。
 今回の選挙でネットの人気度がそのまま選挙結果に現れたし、公約と政党、代表の三点が勝負を左右する度合いがますます高くなる。

3、大敗した民主党の敗北の原因は郵政民営化法案に反対したことが大きい。あとから郵貯を700万円以下に限定とか言い出したが、その時はすでに遅し。郵政民営化には賛成だが民営化法案には反対と言ったことは、民主党は口だけで実行力がないというイメージを与えた。

4、評論家は将来像を描くのが非常に大事と繰り返し言った。そんなのは実行しない公約のようなものであり、バラ色的な公約に裏切られ続けた国民がそんな将来像を信じるはずがない。
 非常に大切なのは今なにをやるかである。そして、今なにをやるかでその政党の目指す将来像というのはそれなりに国民には理解できるものなのだ。
 郵政民営化を実現する党は他の構造改革も確実にやっていくだろうと期待できる。民営化には賛成だが法案には反対という議員や政党は民営化を真剣に考えていないと判断するのは当然である。

5、選挙に大勝した自民党も大勝したことにうぬぼれて、やりたい放題にはできない。国民の反発を買うような政治をやってしまえば次の選挙で大敗する可能性があるのだ。実現不可能なバラ色的政策を立てる社会党や共産党が相手なら負けるということはないが、政権奪取を悲願としている民主党は選挙で勝つことを目的にしているから自民党より国民に指示される政策を掲げる。
 自民党が国民にそっぽを向かれるような政治をすれば民主党が政権を握る可能性は大である。だから今度の選挙で大勝した自民党も徹底した構造改革をしなければならない。

 構造改革、経費削減が日本政治の大テーマとなったことはいいことである。
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