日本のコロナ感染が少ない決定的な理由


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日本のコロナ感染が少ない決定的な理由
 
日本の保健当局が、来年2月末に新型コロナウイルス感染症ワクチン接種を開始できるように、各自治体に体制整備を指示したことが18日明らかになった。厚生労働省は、全国都道府県や市町村ワクチン接種の体制整備計画案を伝達した。
 イギリス、米国などではワクチン接種が始まっている。厚生労働省はファイザーワクチンの有効性と安全性を迅速に審査するが、米英で承認されているから審査は簡略化し、2月にも摂取できるように進めている。
専門家、医師会、マスメディアは感染の広がりに歯止めがかからない状態に陥いったと主張し、GO TOトラベル停止を要求した。菅政権はGO TOトラベルを停止した。泥沼に陥った中でのワクチン接種は朗報である。
マスメディアはワクチン接種の朗報を大々的に記事にすると思っていた。ところがマスメディアはワクチン接種ではなく菅政権批判に固執している。不思議である。

日本はコロナ感染者数が圧倒的に少ない。米ジョンズ・ホプキンス大の19日の集計である。
 感染者数 死亡者数
米国     17,206,647 310,699
インド  9,979,447 144,789
ブラジル 7,110,434 184,827
ロシア  2,736,727 48,568
フランス 2,483,524 59,733
トルコ   1,955,680  17,364
英国      1,954,268 66,150
イタリア 1,906,377 67,220
スペイン 1,785,421 48,777
アルゼンチ ン 1,524,372 41,534
コロンビア 1,468,795 39,787
ドイツ   1,454,009 25,027
メキシコ 1,289,298 116,487
ポーランド 1,171,854 24,345
日本       190,138  2,783
日本はバングラデスの次で27番目である。表で分かるように日本は他の国より一桁少ないのだ。日本はなぜ少ないのかを日本の感染専門家や学者、マスメディアはまだ解明できていない。解明できない状態で菅政権のGO TOトラベルが感染拡大の原因だと主張し、菅政権はコロナ感染に真剣に取り組んでいない、いきあったりばったりであると批判する。ジャーナリストの 沙鴎 一歩氏はマスメディアに疑問を投げかける。

朝日社説「政策を転換する時だ」
東京社説「遅きに失した決断だ」
毎日社説「後手に回った責任は重い」
読売社説「感染抑止優先で安心を与えよ」
産経社説「28日まで待つ必要あるか」
日経社説「GoTo停止でも続く医療逼迫の不安」
JBpress対コロナで大戦時の失敗繰り返す「亡国の菅内閣」

「表現の温度差はあるものの、どの社説も「感染拡大が続く状況下でGoTo停止の決断が遅すぎた」と批判する。左から右まで新聞社説がここまでそろって批判的なのは珍しい」と沙鴎 一歩氏は述べる。

 日本のコロナ感染者が少ない原因ははっきりしている。厚労省のクラスター対策班によるクラスター潰しの全国展開と「感染を防ぐために「密閉」「密集」「密接」の3蜜を避けること、手を消毒することを国民に広めたことである。

クラスター潰しは大阪だけでなく保健所が全国展開している。
クラスター潰しの特徴は感染者を見つけた時に感染したクラスター(蜜集会)を見つけることと、感染者が濃厚接触したクラスターを見つけてPCR検査をすることである。勤務先だけでなく、感染者が参加した集団の濃厚接触者を見つけてPCR検査をする。保健所によるクラスター潰しが外国のような感染拡大を押さえている。それができたのは新型コロナの性質を知り抜いている東北大学の押谷仁教授が居たからである。
2020 年3月10に発表した「クラスター対応戦略の概要」に新型コロナの性質と感染拡大を押さえるのにクラスター潰しが有効であることを押谷仁教授は詳しく説明している。

押谷教授は新型コロナウイルス感染症は、2003年に流行した重症急性呼吸器 症候群(SARS)とは病原性・感染性が大きく異なることを最初に指摘している。
SARSはほと んどの感染者が重症化したため感染連鎖を見つけ出すことが容易で、最終的にはすべての 感染連鎖を断ち切り世界的に封じ込めに成功したという。しかし、新型コロナは病原性は低く、軽症者や無症候感染者も多く存在する。致死率も相当低い。しかし、感染性はパンデミックを起こすのに十分なほどに高く、そのために武漢とその周辺の大流行につながった。むしろ病原性が低いことが、感染性の高いことにつながっている可能性があると押谷教授は述べている。押谷教授は中国でコロナ感染が拡大した時に新型コロナについて研究していた。
押谷教授は新型コロナの感染のしかたを見つけたのである。

当初からの謎は、接触者調査において、ほとんどの接触者からコロナ陽性者が出ないことであ った。同様のデータは香港・シンガポー ル・ヨーロッパでも得られていた。
だから唯一の合理的な説明は、一部の感染者が多くの 2次感染者を生み出してい るということである。つまり、 通常の感染者の多くはほぼ2次感染者を生み出さないが、感染者のごく一部が2次感染者を数多く生み出すという、いわゆるクラスター(患者の集積)の発生が、流行につながっていると考えられる。
             「押谷教授」
新型コロナは軽症例・無症候感染例が多い。そのために感染を防ぐことが非常に難しい。感染者を早く見つけて隔離するだけでは感染拡大を防げない。欧州で行ったのがその方法である。そのためにコロナ感染が拡大した。
コロナ対策をより効果的に行うには、「感染者が誰から感染したかを認識できること、あるいは調査によってリンクが明らかであること」が重要であると押谷教授は強調する。
感染は一部の感染者が多くの2次感染者を生み出しているから濃厚接触者を検査すること。それに感染元を見つけることがコロナ感染拡大を防ぐ。それがクラスター潰しである。
  
コロナ感染では感染者が誰から感染したのかをはっきりと認識できていない例が多く見られる。そのことにより感染源を認識できないままに感染連鎖が継続すると、感染連鎖を検出することは困難になる。 日本ではいったんは見失った感染連鎖が2月13日以降に急速に可視化できるようになっ た。まだ、国内の感染状況の全体像はつかめていないが、少なくともこれまでのデータからは、国内全体で大規模な感染連鎖が起きている可能性は低い。
          「押谷教授」
 2月26日にクラスター対策班が設立された。徹底したクラスター潰しでコロナ感染は拡大することはなかった。日本が世界で感染者が非常に少ないのは三蜜回避とクラスター潰しをしたからである。
 欧州で感染者が激増したのは症状の出た人を中心にPCR検査をするだけで、軽症や無症状者を放置したからである。
日本の感染専門家は欧州の感染学を学んだ専門家たちである。欧州の感染理論では感染病を防ぐ方法はPCR検査して陽性者を隔離することと人の接触をさせないロックダウンである。ロックダウンをすれば経済が破綻する。ロックダウンは最後の手段である。WHOはコロナ対策としてPCR検査をするように世界に発信した。ロックダウン以外のコロナ感染拡大を防ぐのはPCR検査しかないと考えていたからだ。
しかし、PCR検査は検査数に限度があり、少数しか検査できなかった。そのためにコロナ感染は激増していった。
日本だけはクラスター潰しのために症状のない濃厚接触者もPCR検査した。世界はPCR検査が少ないと日本を非難したが、、クラスター潰しのPCR検査はコロナ感染拡大防御に一番有効な方法であった。クラスター潰しをしなかった国々はコロナ感染が激増した。

感染の経路が見つからないことがクラスター潰しの弱点である。
「若年層は重症化率が低いので、 若年層でのクラスター連鎖は相当進行しないと検出されない可能性がある」と押谷教授は指摘している。そして、「クラスター連鎖は一般に人口の多い都市部で起こる可能性が高い」とも指摘している。押谷教授の危惧が東京と大阪で現実となった。軽症、無症状若者の感染者が増えたためにコロナ感染が拡大したのである。しかし、保健所を中心にクラスター潰しは強化していったから外国のように激増するのは防いだ。

 欧州、米国のコロナ感染が激増した原因は感染者が少ない時に軽症者、無症状者を放置したからである。日本は感染者の濃厚接触者であれば全員PCR検査をした。だから感染者は増大しなかったのだ。クラスター潰しの方法を見つけることができなかったヨーロッパ、米国などの国々は感染が拡大するとロックダウンした。ロックダウンで感染者は減った。減ったので経済再生するためにロックダウンを解いた。しかし、軽症、無症状は再び放置したので感染者は激増したのである。
 
 17日を月別に見ると9月492人、10月431人11月2,200人12月2,835人と11月、12月は10月の5倍以上になっている。経済を復興するために人の接触が増えたのだから感染者が増えるのは当然である。5倍以上に増えたので、菅政権は正月前後には急増する恐れがあると予想してGO TOトラベルを停止したかも知れない。2月にワクチン接種の可能性もあるから12日からは復活するだろう。英国や米国に続き欧州連合(EU)で27日にも開始される。国民のコロナ不安も次第に落ち着くだろう。国民に不安を助長するだけの専門家・医師会・マスメディアは最低である。

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