国家の第一は民主主義である。美しさとか品格はまやかしの国家論である。新聞に掲載されている論文を中心に批判する。
品格より民主そして自由
北部振興派が辺野古移設に波紋を呼ぶ
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鳩山元首相の時に普天間飛行場の県外移設問題は最高に盛り上がった。しかし、本土で普天間飛行場の移設を受け入れる県があるはずがない。それにアメリカ軍の東アジア軍事戦略基地である普天間基地の移設場所は九州以南に限られてしまうという厳しい条件がある。普天間基地を県外に移設することが不可能であることははっきりしている。
普天間基地を県外に移設することが不可能であることを知らなかった鳩山元首相は普天間基地の県外移設を実現の可能性を検討しないまま安直に県民に約束してしまった。当然のことながら鳩山元首相は県外移設を実現できるはずもなく、辺野古に回帰ししてしまった。鳩山元首相の軽口を信じて県外移設ができると信じた県民の多くは辺野古回帰に怒り、県外移設を要求し続けた。
しかし、沖縄の県民の多くが県外移設を望んでいるのであって県民全員が県外移設を望んでいるわけではない。辺野古区の過半数は辺野古移設を望んでいるのを何度も公言してきた。沖縄の革新系政党だけでなく民主党や自民党までもが県外移設を主張するなか、辺野古移設派は肩を小さくして、行動を起こす時期を待っていた。
26日、満を持して辺野古移設派は「北部振興推進・名護大会」を開催し、27日には島袋前名護市長ら実行委メンバーは自民党本部の谷垣総裁に辺野古移設を要請した。同グループは28日に一川防衛省や前原成長会長首相と面談することになっている。
沖縄の革新系政党だけでなく民主党と自民党も辺野古移設反対である。オール政党が辺野古移設反対の中、2000人余の人たち集めて北部振興推進・名護大会を開催した。
北部振興推進・名護大会に参加して辺野古移設に賛成はしたのは名護市選出の吉本県会議員(自民党)一人であった。辺野古移設派は沖縄では少数派である。しかし、少数派の辺野古移設賛成派は民主党本部と自民党本部と同じ意見であり、全国的には多数派である。一方沖縄で全ての政党が結集している辺野古移設派は民主党本部・自民党本部と対立していて、全国的には少数派である。
この歪んだ勢力地図はこれからどのように展開していくのだろうか。
沖縄の北部建設業界だけでなく、沖縄の建設業界は辺野古移設に賛成であるはずだ。自民党と建設業界は切っても切れない仲であり、建設業界による自民党への圧力は強まるだろう。
日本には北朝鮮拉致問題がある。北朝鮮との交渉を有利に進めるにはアメリカの存在は大きい。また、韓国、台湾、フィリビン、ベトナムなどの東アジアの国々にとってアメリカの政治・経済・軍事の応援はなくてはならないのだ。社会主義国家であるベトナムでさえ、中国の侵略を防ぐためにアメリカ軍に応援を求めている。
まだ東アジアにはアメリカ軍が必要であり、アメリカ軍がアジアに駐留する限りヘリコプター基地はなくてはならい。
現在のアジア情勢ならば、政府の内閣が自民党であろうが民主党であろうがアメリカ軍の沖縄駐留は認めざるをえない。
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