リビア反体制派、国営テレビ局を制圧

【トブルク(リビア東部)=田尾茂樹】リビア反体制派は22日午前(日本時間同日午後)、首都トリポリの大半を制圧、ロイター通信によると同日午後、国営テレビ局を占拠した。
 首都南部にある最高指導者ムアマル・カダフィ氏の邸宅周辺では、カダフィ派部隊と反体制派が交戦。多国籍軍による対リビア軍事作戦を指揮する北大西洋条約機構(NATO)当局者は22日、「カダフィ派全部隊が戦闘をやめるまで軍事作戦は続く」と語った。 40年以上独裁を敷いてきたカダフィ体制の崩壊は避けられない情勢だ。国際社会は、両派に停戦を呼びかけているが、首都では攻防が続いている。
 AP通信によると、反体制派部隊は22日、カダフィ氏の邸宅がある準軍事施設バーブ・アジジヤに攻撃を仕掛けたが、カダフィ派が戦車砲などで応戦、撃退した。
 反体制派が制圧した首都中心部の「緑の広場」を再びカダフィ派が奪い返したとの報道もある。中東の衛星テレビ局「アル・アラビーヤ」は、反体制派がカダフィ氏の三男サーディー氏を拘束したと伝えた。
 バーブ・アジジヤは、カダフィ宅のほか同氏警護隊の兵舎や通信施設などがある約6平方キロの施設。カダフィ氏と最近接触した在トリポリ外交筋は、同氏が邸宅内にとどまっているとの見方を示している。一方、衛星テレビ「アル・アラビーヤ」はカダフィ氏が首都東部の病院内にいると伝えた。
(2011年8月23日01時32分 読売新聞)


やっとカダフィー独裁の崩壊が近づいてきた。金と武力の力で支配する独裁者を打倒するには何十万人という市民の血が流れる。リビアではNATOの空爆応援や武器供与の応援などがあったからカダフィー独裁を打倒することができたが、独裁政治を倒すのは困難である。

 カダフィー政権を倒したからといって、民主主義国家がスムーズに成立するとは限らない。市民革命をなしとげたエジプトであるが、民主主義国家ができるまではこれから紆余曲折あるだろう。
 タイでは選挙で選ばれたタクシン氏であったが、軍や都市の富裕層の圧力で在任にされ、選挙で選ばれた政権ももクーデターによって倒された。

 軍も官僚もシビリアンコントロールされた本当の民主主義国家をつくりあげるのは意外と困難であり、世界でもまだ民主主義国家は少ない。

 戦後日本はアメリカの徹底管理によって民主主義国家がつくりあげられていった。民主主義国家日本は一度も内戦がなく経済もめざましく発展した。アメリカによってつくりあげられても民主主義国家であるのだからいいではないか。
 アメリカを外国と考えれば日本は外国によって民主主義国家になったといえるが、アメリカ人も日本人も同じ人間だと考えれば、日本の軍国主義を人間によって民主主義に変革したと考えることもできる。
アメリカに感謝する。


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