「スポーツには人命を救う力はない」とオリンピックを差別する木村知医師


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「スポーツには人命を救う力はない」とオリンピックを差別する木村知医師

 木村知医師は、日本人選手が金メダルを獲得しても、素晴らしいプレーが感動を与えても、逆境を跳ねのけて出場した選手が希望をもたらしても、これらの事象は、「新型コロナ感染急拡大」を抑止する能力も効果も一切ないと言い、「人命を救うこと」ができないと指摘する。木村医師は「スポーツの力」と呼ばれるものは、「新型コロナ感染急拡大」に関しまったく無力だと断言する。
 木村医師の言う通りである。スポーツは新型コロナの感染になにもできない。スポーツが感染病になにもできないのは当然である。感染病に対応できるのはスポーツではなく医学である。
 新型コロナ感染の治療をしている木村医師にとって東京オリンピックの熱狂は異次元の世界に見えるという。木村医師は「五輪を楽しむ人たち」にとってコロナは非現実的な異次元の出来事であるという。「患者さんの陽性確認」を今まで経験したことのないハイペースで次から次へと実体験している木村医師は、開会式後から「手のひらを返したように五輪礼賛ムード一色となったテレビ番組」を観るにつけ、まったく異次元の世界に来てしまった感覚に陥ってしまうという。
木村知氏がオリンピックを異次元の世界に感じるのは人間としての木村知ではない。医師としての木村知である。医師の世界に閉じこもっている木村氏だからオリンピックを異次元に感じる。普通の人間としてオリンピック、新型コロナを見るならオリンピックは世界のスポーツ大会であり、新型コロナは世界に広がっている感染症であると二つを並立させて見ることができる。オリンピックがコロナ感染を拡大させているという説とさせていないという二つの説があるのを冷静に見て、どちらの説が正しいかを検討することができる。
8月11日のコロナ感染者は13万6944人である。日本の人口はⅠ億⒉千万人である。コロナ感染者は人口の0.01%である。重傷者は1332人である。人口の0.001%である。人口0.001%しか居ないコロナ感染重傷者に99,999%の国民が束縛されていいのだろうか。束縛しようとしても束縛されない国民が多くいることを知るべきである。しかし、木村医師はコロナ感染拡を防ぐために国民はオリンピックやスポーツを楽しむことを断てというのである。医師の横暴である。

オリンピックは面白かった。試合だけでなく選手の成長過程のエピソードもおもしろかった。驚いたことがあった。難民が一つの国と同じように選手団を結成してオリンピックに参加したことだ。難民は紛争が続く国や独裁国家の弾圧を逃れて国を脱出した人たちである。シリア、南スーダン、イラン、アフガニスタンなど11カ国出身の代表から成る難民選手団は、オリンピック発祥の地として毎回最初に入場するギリシャに次いで、二番目に国立競技場に入場した。素晴らしいことである。オリンピックの象徴的な難民選手団の登場である。難民も選手として迎え入れるオリンピックの精神は素晴らしい。

東欧の独裁国家ベラルーシのクリスティナ・ティマノフスカヤ選手はコーチ批判をしたために帰国を命じられたが身の危険を感じポーランドに亡命した。
卓球女子シングルスではルクセンブルクのニー・シャーリエン選手が出場した。彼女は58歳で中国からの移住者である。
ロシアはドーピング違反でオリンピックに参加できなくなったが、 ドーピング違反歴のない選手は、国の代表ではなく、あくまでロシア・オリンピック委員会(ROC)の選手団という位置付けで参加することが許された。
国や民族の壁を越えて差別を乗り越えて人間としての平等を目指しているのがオリンピック精神だなと感じた。

沖縄の喜友名諒氏が空手形で金メダルを獲得した。空手形がオリンピック種目になるとは予想していなかった。空手は素手で敵を殺す技である。実は攻撃のほとんどが人間の急所を突くのが空手本来の技である。空手はこぶしより手刀が多い。理由は喉、あばら骨の隙間に突き入れて殺す技を使うからである。空手というのは殺し合いであるから沖縄では空手の試合はなかった。その代わり空手形は各流派によって受け継がれてきた。空手形は沖縄独自に発展したものであると思っていたからまさかオリンピックの種目になるとは思わなかった。今回は日本が主催国だったから空手形が採用された。
若者たちに流行しているスケートボードもオリンピック種目になっている。オリンピックは世界の多くのスポーツを採用していることを強く感じた。国家のエゴ、政治のエゴ、民族のエゴなどを解決する力はないが、オリンピックがそのようなエゴを乗り越えた世界にあることを感じた。

 コロナにもオリンピックにも距離を置いている私と違って、毎日コロナ感染者と向き合っているのが木村医師である。だからコロナ感染拡大の危機感が強いのだろう。木村医師は、日本人選手が金メダルを獲得しても、素晴らしいプレーが感動を与えても、逆境を跳ねのけて出場した選手が希望をもたらしても、これらの事象は、「新型コロナ感染急拡大」を抑止する能力も効果も一切ないと考え、スポーツの祭りであるオリンピックは「新型コロナ感染急拡大」に関しまったく無力だと突き放す。木村医師は、「コロナにかかれば五輪のメダルラッシュも役に立たない。コロナにかかれば「胸が熱くなって、選手たちを応援しても何の役にもたたない」と述べている。しかし、コロナ感染者の多くは軽症か無症状である。重傷者であれば木村医師の言う通りであるが、コロナ感染者の多くはオリンピックを楽しんでいるはずである。医師の奢り、エゴを感じる。

木村医師は首都圏にはオリンピック開催したために外国から10万人の余計な人口増加をもたらしたことを指摘する。これら増えた人たちには、新型コロナ、さらにそれに限定されない「医療需要」が生じると指摘する。「新型コロナ」の拡大で逼迫する医療現場に、さらに余計な負荷をかけているのが東京オリンピックであると木村医師は強調する。五輪開催が「医療提供体制」の足を引っ張り妨害しているとしてオリンピックは新型コロナ感染拡大をもたらしたというのである。それは違う。コロナ感染に関わっている医師であるために客観的な判断力を失っている木村医師である。
コロナ感染が拡大したのは東京だけではない。オリンピックを開催しなかった大阪など全国に感染拡大した。それに感染率が一番高いのは東京ではない。沖縄である。直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者は233・47で全国ワーストである。2位が東京であるが195・05であり、沖縄が断トツである。木村医師はこの事実を知っているだろうか。恐らく知らないだろう。知っていればオリンピックが感染拡大させたと主張することはできない。知らないから感染拡大をオリンピックの性にするのである。私は沖縄が感染拡大することを去年の8月から指摘してきた。感染拡大の原因はオリンピック以外にある。沖縄がそれを実証している。

木村医師はオリピック開催に反対していた。オリンピックはパンデミックを起こすと予想していたからだ。ところがパンデミックは起こらなかった。木村医師の予想は外れたのである。開催に反対していた多くの国民がテレピ観戦をした。開会式の平均世帯視聴率は56・4%と記録的な視聴率で、その後も高視聴率が続いた。オリンピックが中止されないどころか高視聴率を確保したのである。木村医師にとって不都合なことである。木村医師は高視聴率は国民自らの選択とは認めたくなかった。だから、視聴率が高いのはナショナリズムの高揚であり、昔から権力者が求心力を高めるための手段であるという理屈を木村医師は考え出したのである。
オリンピックはコロナ感染拡大させているという理屈からオリンピックは政権維持に利用するためであるという理屈に転換した。菅政権が五輪を強行開催したオリンピックで素晴らしいプレーが与える感動も、逆境を跳ねのけて出場した選手がもたらす希望も、政権維持の道具にされるだけだと主張し、「不純」なオリンピックだと木村医師は非難するのである。オリンピックを「不純」呼ばわりする木村医師である。「不純」呼ばわりは「差別」呼ばわりに発展する。
IOCバッハ会長らは、「アジア人」を見下し、「日本人」も見下していると木村医師はいう。そして、IOCが欲しいのは「カネ」だけだといい、日本人or日本は彼らの「下僕」扱いされているというのである。木村医師は何様のつもりだ。
IOCは営利目的の組織ではないし金の亡者でもない。バッハ会長は差別主義者ではない。
木村医師は感染専門家であることだけでオリンピックを侮辱し、IOCを侮辱し、バッハ会長を侮辱している。コロナ感染を防ぐことさえできない無能なな感染専門家が威張っている日本である。
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