有観客宮城県の奇跡

有観客宮城県の奇跡

 コロナ感染が初めて1万人を超えた。過去最高の感染である。東京都も4000人を超えた。都はオリンピックを無観客で開催している。無観客の都が過去最大の感染拡大をしたのだから有観客の宮城県も過去最大の感染をしたのだろうと思うのが普通である。ところが宮城県の31日の感染は65人である。宮城県は3月31日の感染者が200人であった。3~4月には100人以上が20日もある。無観客の都が過去最大の感染をしたのに有観客の宮城県は過去最大の感染の3分の1以下なのだ。無観客の福島県は83人、小学生のみに観戦させた茨城県は172人、まだオリンピックを開催していない北海道は283人ある。
 無観客の都道県より有観客の宮城県のほうが感染者が少ないのは奇跡である。オリンピックがコロナ感染させないことを宮城県がまたもや実証したのである。しかし、この事実を報道するマスメディアはひとつもない。報道すれば有観客でもコロナ感染しないことを国民に広げるからだ。開幕前にオリンピックは感染拡大するから中止しろと盛んに報道したのがマスメディアである。宮城県のことを報道すればマスメディア自己否定することになる。だから報道しない。

 宮城県の有観客を河北新報は報道した。
「首都圏の1都3県や福島県営あづま球場(福島市)などの会場が無観客となる中、有観客の宮城では21日から6日間で1次リーグ女子の日本-チリなど男女計10試合が行われ、計1万9300人が入場した」
 河北新報は有観客でもコロナ感染は拡大しなかったことは報道していない。招致の大義名分として使われたのが「復興」五輪であったが、震災の記憶を伝える語り部活動の会場への来場者が少なかったことを問題にしている。そして「こっちが宣言したのではなく、国が勝手に言っただけ」という関係者発言を引用し、「国には責任を感じてほしい」と国を批判している。来場者が少ない原因はマスメディア、専門家、医師会が有観客はコロナが爆発的に感染すると国民を信じさせたからだ。しかし、河北新報は国の責任にする。それがマスメディア体質である。
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