ひとり座禅のすすめ

自分ひとり、坐禅(靜功)を日常生活の中で取り入れていくと今までと違った感覚を覚えていく。

呼吸法は生来持っていた機能を回復する

2008-04-29 07:34:54 | 逆腹式呼吸
 私自身は、10年ほど前から座禅(静功)を始めるまでは、禅宗のことも気功のことも、特別な関心があったわけではありません。 たまたま大学のクラス会であった級友から、私の家の側で気功(静かな功ー座禅)を行うんだということを聞きました。 千葉に住んでいる友人が、わざわざ私の住む街まで来て、座禅を行うということを聞き、私自身が当時、心臓部に何となく異変を感じ、知り合いの看護婦さんから、どこの病院で見て貰ったらよいかなどと、聞いていましたので、参加しようかどうか、迷っていたぐらいです。

 そんな経緯ではじめた座禅ですが、始めた初日に頭のてっぺんの百会が、電子の輪のような感じがし、1ヶ月半でお臍のちょっと下にある臍下丹田が、心臓のように鼓動を始め、全身をぐるぐると気が回り始めた(小周天といいます)のでした。

 一時は3時間の座禅をしたことがありますが、途中しばらく座禅をしなくなり、今又、ちょっと本格的に座禅をやってみようという、気になり始めたところです。

 思い起こしてみますと、気を感じるようになって、本来私たち自身は、生まれる前にお母さんのお腹の中で、気の呼吸をしながら(胎息という呼吸)生長していったのではないか、おぎゃーという生まれて初めて発生する声は、気の呼吸から肺の呼吸に変わる瞬間に、その苦しさから出てくるものと、座禅の雑念の中で、感じたりします。

 呼吸法は、そんな生来持っていた機能、能力を回復させるものではないかと、思っています。 私達は、生まれてこの方、呼吸を意識したことがありませんが、呼吸を意識しゆっくり吐きながら何かをイメージすると、遅かれ早かれ、自分のイメージする通りに、体の中の気が動いてくれるようになるのが分かります。

 呼吸法の中には長息法(出来るだけ長く息を吐く方法)や息を吸う、止める、吐くという呼吸法もありますが、自然に近い呼吸法は、逆腹式呼吸ではないかと、感じております。 逆腹式呼吸は吸ってゆっくり吐く、吐くときに息を体の中へ吐くように、イメージしながら吐くだけです。 また、口を閉じ鼻だけで息をするだけです。

 決して無理をしない、自然の動きを大切にする、自然の摂理に従うなどのことを、守るだけで良いのです。 しかも逆腹式呼吸は、知らず知らずのうちに、自己免疫力もつくのですから。