ひとり座禅のすすめ

自分ひとり、坐禅(靜功)を日常生活の中で取り入れていくと今までと違った感覚を覚えていく。

座禅を通して自然と宇宙に関心が向かう

2008-04-06 01:44:01 | 座禅
 目をつむり口を閉じて、鼻だけで行う逆複式呼吸を通して、潜水をしたときの耳がシーンとしてくる感覚を、早晩体験することになります。 すると体の中を駆けめぐる気を感じ、脳を優しく刺激する感覚から、この体の中を流れる気が、宇宙に繋がっていることを感じます。

 私自身は、母親が天理教で父は浄土真宗でしたが、どちらかというと無宗教に近いものを、持っていました。 大学の級友の呼びかけで、生まれて初めて座禅(静功)を行い始め、気を感じ始め臍下丹田が心臓のように鼓動し始めることを知り、関心は自然と宇宙に繋がって行きました。

 本を読んで理解するよりも、先ず自分自身が座禅を通して感じることが、先行してしまったもので、感じた後に本を買い求めて、このような意味があったのかと、知るのが常でした。 従って、私自身は只管打座(ただひたすら座禅を行う)の感覚が、とても好きです。

 難しい座禅の哲学の本を読むより、難しい禅宗の本を読むよりも、自らが座禅の実践を通して感じる感覚が、とても大切なような気が致します。 難しい哲学的なものは、座禅の実践を通して、自然とわかってくるからです。

 座禅(静功)は、余り難しく考えるものではありません。 余り形にこだわる必要もなく、好きなときに好きなだけ、胡座を組んで座禅をすればよいのです。 ある時期になれば、自然となるようになってきます。 日常の生活の中で、どのように逆腹式呼吸の癖をつけてしまうか、座禅の楽しい感覚を知ってしまうのかの方が、とても大切のような気がいたします。

 そのためには、早く1時間の座禅の時間がもてるように、慣れてしまえば何のことはなく、足も痺れなくなってきますし、あれほど長く感じた座禅の時間も、不思議なことにあっという間に過ぎていきます。 本で学ぶことをしばらく封印して、ひたすら座禅することをおすすめします。