ひとり座禅のすすめ

自分ひとり、坐禅(靜功)を日常生活の中で取り入れていくと今までと違った感覚を覚えていく。

薬いらずになる逆腹式呼吸

2008-04-02 07:39:20 | 逆腹式呼吸
 私は初めて座禅(静功)を行って以来、誰に教わることもなく、どういう訳か自然に逆腹式呼吸を行っていました。 座禅を通して自分の体の変化があり、後で分からないままに買い求めた本で、逆腹式呼吸が自己免疫力を高めると、書いてありました。 何故、免疫力を高めるかについての、記述はありませんでした。

 口を閉じ鼻だけで息をする呼吸で、私たちは意識することなく鼻で吸って、鼻から息を出します。 これを息を出すときに、体の中へ息を吐くように意識しながら、ゆっくりと出します。 息を吐くときに、体の中へゆっくりと吐くように意識するだけでよいのです。 一切、鼻から息を出すことは忘れます。

 呼吸法には色々ありますが、免疫力が自然と付くのは、私が知る限り逆腹式呼吸だけです。 息を吸う、止める、吐くという呼吸法や、息を出来るだけ長く吐く呼吸法もありますが、私は逆腹式呼吸が、一番無理なく自然に出来る呼吸法だと、思っております。

 私たちは、呼吸を意識することによって、自分が意識するままに体の中にある宇宙の気が、動いてくれることを、深化の過程で知ることになります。 意識して息を体の中へ吐くときには、自分では分からなくても、宇宙の気が体の中へ入っていきます。 入っていった気は、経穴という体中にある鍼とか灸のツボから出て行きます。

 経穴は気の流れを調節する弁であるといわれていますが、意識しながら息を体の中へ吐くことによって、知らず知らずのうちに弁の調整をしてくれるのです。 どこか体の一部が具合が悪いと、その部分に関係する経穴も調子が悪く、少しずつ気が貯まっていってしまい、いくらイメージで体の中へ息を吐いても、もうそれ以上入らない状況になったことが、私自身も経験しています。

 そのような状態が何日か続いた後に、ある瞬間にその経穴が開き、一種焼けこげたような臭いを発したことがあります。 親しくしている友人は、アロエのドリンクを飲んでいるとか、薬を飲んでいるとか、肩が凝ればマッサージをして貰うとか、何やかやで費用がかかっています。

 昨日も自分自身で何かをやることによって、体質を改善する必要があるのではありませんかと話しました。 呼吸器系の疾患の方以外は(もしかしたら呼吸器疾患の人でも)、逆腹式呼吸を続けることによって、間違いなく体質改善ができると、感じております。 無理をしない、ゆっくり息を体の中へ吐くだけの呼吸である逆腹式呼吸を、一人でも多くの人に、今からでも始めて貰いたいと、願っています。 場所をとらず、いつでもどこでも、ちょっと目をつむって行えます。 テレビの音を聞きながらでも、お風呂に入りながらでも、電車の中、バスの中でも出来ます。 是非、息を体の中へ吐く癖を、つけて貰いたいものです。