ひとり座禅のすすめ

自分ひとり、坐禅(靜功)を日常生活の中で取り入れていくと今までと違った感覚を覚えていく。

延命措置の境界線はどこですか

2008-04-11 16:15:31 | 社会・経済
 意識がないまま寝たきりになっていた友人の奥さんの血圧が低下し、上の値が70まで下がったということで、早速一番で病院に駆けつけました。 そのときに病院側から、必ず延命措置をするかどうかを問われることになります。

 私の母についても問われ、どこまでの治療が延命措置だか分かりませんでした。 後から、担当のお医者さんから、血圧が低下した場合の血圧をあげる治療も、延命措置だと言われたことを覚えています。 一般的に、私たちはいつもそのような局面に出くわすわけではありませんので、困ってしまいます。

 友人の場合は、倒れてからちょうど4年目にあたり、貯金の取り崩しも1000万円近くになり、この先自分が働けなくなったら、どうしたもんかと思案をしていたといいます。

 友人は、病院に駆けつけたときに、延命措置はしなくてよいですと、答えたといいます。 私は、血圧の低下を抑えるぐらいの治療は、延命措置にはならないと感じていたので、友人には母の例から、後3ヶ月ぐらいにそれなりの準備が、必要かなあ、と話したところですが、実は、その翌日には、この世から去ったという連絡が、病院からあったということです。

 親しくしている知人からは、母のときに、どんな状態であれ、この世にいるかいないかは、その違いはとても大きいと、話してくれました。 そのときの感情は、今でも強く思い起こされます。 

 延命措置をするかどうかを医師から問われたときには、ある意味では心穏やかではありませんので、話を聞くのも、話をするのも難しいのかもしれません。