ひとり座禅のすすめ

自分ひとり、坐禅(靜功)を日常生活の中で取り入れていくと今までと違った感覚を覚えていく。

実の世界と虚の世界

2008-04-24 09:46:45 | 座禅
 静かな暗闇の中で座禅(静功)を行っていますと、自然と宇宙に思いを寄せることになるから、不思議です。 当然、宇宙に関係する物理、数学にも、関心が移ってきます。 生命の誕生や人体の構造、及び脳神経細胞から病にまで及びます。

 目には見えませんが、自分自身の体で感じる宇宙エネルギーである気の存在を知り、静かに瞑想をしておりますと、脳を優しく刺激をし癒してくれます。 座禅をして意識を集中したとしても、日常的な問題からは逃れることはできず、ふっと雑念が頭に浮かびます。 不思議なことにその雑念も、静かに座禅をしている最中ですと、その問題解決になるようなヒントを、そっと教えてくれるから、これまた嬉しいことです。

 座禅の度に宇宙と一体になり、いつも不思議な旅をしているようでもあります。 そのためには、最低でも1時間の座禅の時間は必要です。

 見えない宇宙の気を感じてきますと、物理や数学の世界の実でない虚の世界も、あるのではないかと思えてきます。 例えば、ブラックホールは、重力が強く光さえも抜け出せない領域のことをいいますが、事象の水平線を越えて、飛び込む物質を再び外部へ逃さずに、全てを飲み込んでしまうとのこと。

 それでは飲み込まれた物質の行く先は、どうなるのか。 またホワイトホールは、理論上はブラックホール解を時間反転させたアインシュタイン方程式の解として議論され、事象の水平線から物質を放出するという。

 よく分かりませんが、感覚的には実の世界を反転させた虚の世界が、存在するのではないかと思えてきます。 太極拳をみようみまねで10年もやれば、手や足の指先が気を感じ、びりびりしますが、体を動かすことによって、残念ながら微妙な体の変化は、感得しにくいのが現状です。

 宇宙の旅は、自ら座禅(静功)を実践することから、いずれは感じることになるに違いありません。 楽しんでください。