ひとり座禅のすすめ

自分ひとり、坐禅(靜功)を日常生活の中で取り入れていくと今までと違った感覚を覚えていく。

体に変化の兆しがあると楽しくなる

2008-04-21 17:29:32 | 座禅
 親しくしている友人が、逆腹式呼吸をしながらイメージすると、頭部で何かが動いているような感じになります、と話してくれました。 右の脳あたりは、少し重い感じがし、左のほうは軽い感じがしているので、左のほうにも気が回るようにイメージすると、気が回っているのを感じ、また額の部分がむずむずしてくるということでした。

 逆腹式呼吸を行いながら座禅(静功)を行っていますと、何らかの形で体に変化を及ぼすようになります。 友人も少しやる気が出てきたようです。 だいぶ息の仕方がスムーズになってきたようです。 体に変化の兆しがでてくると、あれ、なにかしらと興味が出てきます。 

 私も、たまたま座禅を始めた初日に、体に変化がありましたので、なんだろうかという感覚から、続いてきたのです。 体を動かす太極拳のようなものは、体の微妙な変化は感じにくいのですが、暗闇の中で静かに行う座禅は、ちょっとした体の変化でも、察知することができます。

 始めに感じるのは頭部です。 頭蓋骨と頭皮のほとんどくっついている間を、体の中の気は男性の場合は後ろから前に、流れていきます。 頭の次は、背中の背骨部分です。 頭部と同じように背骨と皮膚の間が薄く、その間を気が流れていますので、感じやすくなります。

 体の一部に変化があった場合には、その変化を楽しむように心がけてください。 いつも自然の動きに任せる気持ちが、とても大切です。 決して驚いてはいけません。 特別な神秘的なものでもありません。 私たちが生来持っていた機能、能力を、回復したに過ぎないからです。

 友人は、ちょっと顔色もよくないほうで、早く様々なものを感得することによって、顔色もよくなり、薬要らずの人になっていただきたいものと、念じています。 今日は、急いで横断歩道を渡ろうとして、つまずき体勢を立て直すこともできずに倒れ、膝と左手とあごを、擦りむいてしまい、なんとなく気分が悪かったのですが、友人の話を聞き、気分も回復しうれしくなってしまいました。 ますます楽しみが増えました。