園内を見通す綺麗な写真です。風景写真では近景、中景、遠景の三拍子揃うのが美しい写真を作る条件と言われています。
この写真も前景にチューリップ、中景は中ほどの池を渡る飛び石、そして遠くに見える観光客のいる風景と言う構成になっています。遠近感もあって確りとまとまっています。
同じところの写真ですが、中景になるところに、飛び石を渡る親子を入れてみました。上の写真と比べてどうでしょう。上はどちらかと言うと静的な風景ですが、人が入ったことにより動的な風景になったとは思いませんか。
画面が生き生きしたような気がしますね。このよう人物を添景人物と言い、時には画面構成の中で重要な役割りを持つことがあります。
この写真についても同じことが言えると思います。チューリップだけではあまり様になりませんが人物が入ることによって写真が生きてきました。この場合の人物の位置は、もう少し左に寄っているほうが良かったですね。