元に戻りますが、入園チケット売り場前のチューリップです。オレンジのチューリップの背丈を見せたくてやや低いアングルから撮影しました。花の向こうには少し道を見せてその奥に林があります。
光の美しさと共に写真に立体感と言うか奥行き感が生まれています。全体をパッと見せるのも良いのですが、部分的に風景を切り取るのも迫力が出るようです。
これは庭園風景を説明的に見せていますが、奥行き感を出すために縦位置の写真にしています。
この写真はどうでしょう。黄色いチューリップが主役です。右上に観光客のいる風景が入っています。確かに奥行き感は出ていますが、何となく右上のスペースが乱雑な感じで気になります。
そこで今度はカメラポジションを少し下げ、チューリップを大きく取り込み、主役であることを強調してみました。写真に迫力が出ましたが、よく見ると奥に人の姿が見えますが一寸邪魔な感じがします。このように予期しないものが入らないように注意することも大切ですね。
この二枚はどうでしょう。同じ場所からの撮影です。左は手前のチューリップと青い色の花が綺麗と言うことでバックに注意が行き届かないままシャッターを切っています。画面の真ん中近くにいる二人の人物がバラバラで、ここに入っている必要があるでしょうか。
右の写真は、カメラポジションを低くして、画面に入る人を選択しています。あまり良い瞬間とは思えませんが、親子3人の楽しそうな様子を入れてみました。
写真のまとまり方は一目瞭然だと思います。
右の写真はチューリップの背丈、バックの桜も確りと描写されています。左は50ミリ標準レンズ、右は140ミリ望遠レンズで撮影しています。
レンズの焦点距離の違いからも全く違う写真表現が出来ることがわかります。