1964年10月10日 東京オリンピック
1964年10月、戦後初めての東京オリンピックが開催された。
終戦後19年、日本は復興の真最中だった。
オリンピックに間に合わせるべく、新幹線の開通、東京都高速道路、ホテル等の建設が進んだ。
テレビの普及も急速に進んだ。
我が家もオリンピックを見るためにテレビを購入した。
老骨は当時33歳、この8月に長女が誕生した。
2021年7月、戦後2回目の東京オリンピックがコロナ感染拡大の中、賛否両論があったが、開催されることになった。
無事閉会式を迎える事が出来れば、歴史に残る快挙となる。
この所、昔撮影したモノクロ写真のネガの劣化が進むので、ネガを複写してデジタル化を進めている。
たまたま1960年から1965年までのネガを複写している中に、1964年のオリンピックの時に撮影したネガを発見した。
当時は写真も発達段階の初期であった。
フイルムはオリンピックをカラーでと云う事で開発が進み、漸くネガカラーフイルムが発売されるようになったが、高価なために使用する事は殆ど無かった。
そんな中、休日にオリンピックの雰囲気でもと撮影したものだ。
ネガの痛みが出ているために、撮影時の感じが失われている可能性もある。
銀座の街灯にもオリンピックの垂れ幕がかけられている。
写っている都電が懐かしい。
競技場の前にはオリンピックの旗が国旗と共にはためいている。
競技場の前の人出。これから入場する人々だろう。
武道館の前にも、各国の国旗がはためいている。
開会式の前日は雨天で開会式が心配されたが、式当日は秋晴れの良い天気になった。
老骨が出歩いた時は曇天の日が多かったような気がする。
写真の殆どが曇天の感じだ。
今から57年前の事、残念ながら記憶は曖昧、ネガカバーには撮影日だけで、その他の撮影場所等の記述が無い。
多分このネガが50年も保存されるとは思いもしなかったのかも知れない。
今思えば誠に残念な事をしたと思う。