バックの単純化
菖蒲に限らず、花の撮影で気使うのはバックだ。
花を引き立たせるにはバックを出来るだけ単純にすることだと思う。
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花一輪の場合のバックは水面を利用する事にした。
菖蒲の葉に埋もれた花はあまりすっきりとしない。
フレーミングについても、縦か横かどちらを選ぶかについても考える必要がある。
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左の写真は水面バックで花の様子を確りと見る事が出来る。
右の写真はバックに睡蓮の葉が重なっており、ややすっきり感が無い。
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複数の花を写す場合も出来るだけバックは単純化したい。
花数が増えるにしたがってバックの単純化は難しくなる。
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左の写真は無理に水面をバックにしようとしたものだが、水面に葉の写り込みがあり、バックとしては少々うるさい感じになった。
右の写真は葉をバックにした。
一見うるさそうな葉のバックだが花の形とうまくマッチしている。
尚、複数の花の場合出来るだけ花同士が重ならないように注意したい。
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この写真も葉をバックに使っているが、望遠レンズを使用し、絞りを開放にしてバックを確りとぼかし、花を浮き立たせたものだ。
バックの単純化の方法については色々とある。
一番良く使われるのが、絞りの操作でバックをぼかす方法だ。
次に望遠レンズの使用と絞り操作との併用が上げられる。
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この二枚の写真は、バックの単純化とともに、主役の変化を表したものだ。
左の写真は、菖蒲の花にピントを合わせた菖蒲の花が主役。
右の写真は、蓮の花にピントを合わせた蓮の花が主役になっている。
撮影に当たっては、見せたい被写体を主役に見立ててフレーミングやピント合わせをするようにしたい。