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白いNikkor!

 オリンピックとかサッカーのワールドカップなど大きなスポーツイベントがあると、当たり前の話しだが世界中からカメラマンと写真家が会場に集まる。そして、カメラファンの間で話題になるのが、黒いレンズと白いレンズ、どちらが多いかと云う話しである。

 黒いレンズはつまりNikon(ニコン)、白いレンズはつまりキヤノンの事。ニコンの望遠レンズの鏡胴(レンズの筒)は黒く、キヤノンのそれは白いのではるか遠くからでもNかCかの区別がつくのだ。ではなぜニコンは黒くてキヤノンは白いのか。こう云う話が伝わっている。

 望遠レンズは大きく長い。そのレンズの鏡胴を黒で塗装すると熱を吸収して鏡胴内の温度が上がる。温度が上げれば、おそらく摂氏20度を前提に設計したレンズの精度に狂いが出てくる。その狂いが無視できないほど大きくなることを避けるためにキヤンノは鏡胴を白(アイボリーホワイト)に塗装した。ニコンはと云えば、黒でも狂いが出ない精巧な設計がなされていたのである。今はどうか判らないが、20年、30年前にはNとCの間にはそれ程の技術の差があったと云う「話し」である。

 前置きがいささか長くなり過ぎた。まずはこちらをご覧いただきたい。http://nikonrumors.com/2013/06/22/amazing-restoration-of-old-nikon-lenses.aspx/

 傷だらけになったニッコールレンズをレストアし、希望があればアイボリーホワイトにリペイントしてくれる会社が台湾にあると云うのだ。しかもそのお値段が3万5千円程度と書いてあるではないか。郷秋の70-200mm F2.8はそんなに傷キズにはなっていないけれど、3万5千円でアイボリーホワイトに変身できるのなら、やってもらいたいものだぞ。って、別にキヤノンの白レンズにあこがれている訳ではなく、人とは違ったものを使いたいと云う、たいした意味もない実に単純な発想である。

 台湾の会社に送ってアイボリーホワイトになって間違いないなく戻って来るなら、マジでやってみたい郷秋であるが、やっぱりちょっと(実はかなり)心配だ。どなたか先にお試しくださる方はいませんかね(^^)


 で、今日の一枚はと云えば、レンズもフードもキャップも黒一色のニコンDSLR用レンズの中で、実に不思議なキャップを着けたレンズ(正確に云えばテレコンバーター/AF-S TC-14EII 1.4X)。これは何を意味しているのか、考えても良くわからない。ニコンにも過去にはアイボリーホワイトのレンズが無かった訳ではないので、その時に作ったキャップが余っていたからなのは、はたまた今後アイボリーホワイトのレンズを作るつもりがあるからなのか、謎である。
注:現行ラインナップの中で唯一300mm f/4D IF-EDにアイボリーホワイトのモデルが存在する。

「恩田の森Now」に、23日に撮影いたしました写真を掲載しておりますのでどうぞご覧下さい。
http://blog.goo.ne.jp/ondanomori/

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