事務官は同校で事務業務を担当していた

 事務「官」と云うからには公務員身分の人の話だから、郷秋<Gauche>の事ではない。今日の神奈川新聞に掲載されていた小さな記事の最後の行に書かれていた文言である(図らずも3日続けての神奈川新聞「ネタ」である!)

 

「無断欠勤の男性事務官を懲戒免職」と云うタイトルの記事で、防衛大学校(神奈川県横須賀市にある。だから神奈川新聞の横須賀の地域頁に記事が掲載さるのだ)は28日、無断欠勤を続けているとして、同校の男性防衛事務官(35)を懲戒免職処分にした。同校によると、事務官は昨年81日に無断欠勤し、現在まで連絡が取れない状態という。『事務官は同校で事務業務を担当していた』。と云うのがその記事全文である。

 

まずは今日の記事(このblogのと云う事だが)のタイトルにした「事務官は同校で事務業務を担当していた」である。事務官とは、公務員身分であって事務業務を担当する者に与えられた職名だろう。事務官でありながら事務業務以外を担当する場合があるのだろうか。自衛隊において自衛業務を担当するから自衛官、医療・保健業務を担当するから医務官、事務業務を担当するから事務官であるのだから、『事務官は同校で事務業務を担当していた』などと云う説明は不要に思えてならない郷秋<Gauche>である。

 

もう一つ。この記事を読んで「えっ?」と思ったのは、昨年81日に無断欠勤して以降、今日まで連絡が取れない状態であると云うこと。要するに7ヶ月間、この防大事務官は行方不明の状態なのだろう。そうなら、懲戒免職処分になる前に、防大事務官の失踪事件として報道される方が先ではないか(その記事を郷秋<Gauche>が見逃した可能性は多分にあるが)。事件・事故に巻き込まれている可能性だってあるではないか。あるいは、行方不明や失踪ではないけれど、連絡が取れない状態と云うのがあるのだろうか。

 

しかしだ、神奈川新聞と云う新聞は、読めば読む程、日本語表現の難しさについて深く考えさせてくれる、実に優れた新聞だと、つくづく思う郷秋<Gauche>であるぞ。

 

 

例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、恩田の森咲き始めた紅梅。しかしなぁ、花がみんな後ろ姿なんだよね。撮っている時には気が付かなかったと云う、まったく間抜けな郷秋<Gauche>である。

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