美しいのはマクラーレンMP4-27だけ

 このところカメラの話しばかりだったけれど、D800が発表になり後は発売日を待つのみだし、CP+2012も終わったし、気が付けば2012F1開幕戦まで一カ月。大分サボっていたけれど、そろそろ2012F1について書かなければならに時期だな。って、書かなければ「ならない」って、なぜ「ならない」のか判らないけれど(^^;

 

いきなり結論で強縮だが、2012年シーズン用のF1マシンは押し並べて醜い。その理由は、「モノコック前端+150mmより先の部分のノーズの高さは、車体底部の基準面(リファレンスプレーン)から上方最大550mmまでとする。モノコック前端の高さは従来通り625mmまで」と云うレギュレーションである(文字情報では判りにくいのでこちらを参照頂きたい)。

 

上記のレギュレーション消化のために、どのチームもノーズの途中に醜い段差が生じているのだ。現時点で唯一、この段差がないのがマクラーレンMP4-27。メルセデスGPがまだ2012年用マシンを発表していないが、2011年用マシンに着けられた2012年レギュレーション対応のノーズにはやはり不細工な段差があることから、2012年マシンも同様となるのはほぼ確実である。

 

2012年用のマシンで、美しいのはただ一台(いや、正確には二台と云うべきか)、MP4-27のみである。MP4-27だけが、コックピットからノーズ先端まで美しい曲線が描かれている。いつの時代も、優れた物が美しい形を備えているのは間違いのない真実。逆もまた真なりで、美しい物は優れている。零式戦闘機、ルネ・エルスの自転車、Nikon(ニコン)F3500系新幹線、そしてF1。美しい物は常に最高の速さ・性能を内に秘めているのだ。

 

この論法から云えば、2012F1で最も速いのはマクラーレンMP4-27だと云う事になるのだが、果たして美しいF1は本当に速いのか、それは9ヶ月後に明らかになる。

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