ホンダって、どこの国のメーカー?

 昨日の新聞に2008年上半期の国内の乗用車メーカー8社の製造、輸出、国内販売実績の数字が掲載されていた。原油・ガソリン価格の急激な上昇により、各社ともに2008年の生産台数を下方修正している、と言うような論調の記事であったが、各メーカーの国内および海外生産台数の数字を見て、郷秋<Gauche>はあらためて驚いた。

 ホンダが、国内のメーカーではいち早く海外での生産を始め、その割合も非常に高いことは承知していたが、今年上半期の海外での生産台数は国内生産台数の2.32倍となる138万台! ホンダ次いで海外生産比率の高い日産でさえ1.56倍。巨人トヨタが1.06倍であるというのに。

 輸入車が突然売れ出した1995年頃、ホンダのユーザーは輸入車購入予備軍と言われていた。それだけホンダのクルマがバタ臭かったということなのだが、確かに初代のシビックやアコード(特にハッチバック)はヨーロッパの匂いがプンプンであった。

 それがだ、今のシビックときたらまったく冴えない親爺車に成り下がりやがって、まったく情けないぞ。同じシビックと言う名前を名乗ってはいてもイギリス製シビックは、初代シビックから30年を経て、ヨーロッパ度にますます磨きをかけた、素敵なクルマになっている。そんな素敵なシビックを日本国内では売らず、親爺然としたシビックでお茶を濁しているホンダって、いったいどこの国のメーカーなんだろう。

国内の乗用車メーカー8社の生産台数
     国内生産台数 海外生産率 海外生産台数
トヨタ   2,158,660    1.06倍   2,305,161
ホンダ    598,517   2.32倍   1,388,973
日産     713,810    1.56倍   1,119,376
スズキ    621,406    1.23倍    766,567
三菱自動車  448,845    0.54倍    242,318
マツダ    566,040    0.25倍    141,817
ダイハツ   410,328    0.13倍     54,599
富士重工業  261,384    0.19倍     51,758


日本経済新聞掲載の数字を元に郷秋<Gauche>が独自に海外生産率を加えた。


 例によって記事本体とは何の関係もない今日の一枚は、一面の青田。微妙なグラデーションを作り出しているのは品種の違いなのか、田植え時期の差なのか。
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