ANAがA380を購入か

 ANA(全日本空輸)が、エアバス社の超大型機、A380を購入する方向で調整をしていることが報道された。

 ANAはJALと共に、エアバス社が製造するA380に興味を示さず、共にローンチ・カスタマーにはならなかった。つまり、超大型機による大量輸送ではなく、ボーイング社が開発する新型中型機、787による多頻度輸送の道を選んだはずであったが、どうやらここで方針を転換するようである。

 これは、787の引渡しが再三延期され、損害補償の訴訟騒ぎにまで発展していることから、ボーイング社に嫌気をさしたANAが、ボーイング社一辺倒となりかけていた方針を見直したことによるものと思われる。

 787の引渡しが遅れたことによる被害を蒙っているのはJALも同じであることから、場合によってはJALもANAの方針転換に追随する可能性もある。となると、ボーイング社が圧倒的なシェアを持っていた日本の航空業界に大きな変化が起こる可能性もあるということだ。

 ボーイング社のフリートだけになりそうな流れであった日本の空のヴァリエーションが増えるのはヒコーキファンとしては嬉しいことである。A380で747以上の大量輸送の旨味を覚えたANAが、国内幹線に就航させるためにA380SR(short range)なんて日本専用モデルを作らせたりして。


 例によって記事本体とは何の関係もない今日の一枚は、小田急線豪徳寺駅付近の高架下で撮影したもの。昨日、今日と豪徳寺駅付近に用事があり、たまたま用先が小田急線の高架のすぐ脇の道を経堂方面に少し歩いていったところでした。小田急線の高架は複々線化のために造られたもので、周辺住民からは工事差し止めの訴訟を起こされ、長期に裁判になっておりますが、この辺りの工事は暫く前に終了し、複々線運転がされています。高架直下(直近)の道を歩いている限りでは、高速で走行する急行電車が複々線の中央よりの線路を走行しているせいなのか、電車の音はほとんど気にならない程度でした。連続高架により踏切がなくなり、同時に踏み切り渋滞も解消しています。高架下のスペースには、高齢者のデイ・サービスの施設などが造られるなど、たまたま通りかかった者には良いことずくめのように思えたのですが、裁判はまた続いているのでしょうか。
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