シーズン半ばの48ポイント、三つ巴

 全18戦の前半を締めくくるレースとなったイギリスGPを終えたところで、ハミツトン、マッサ、ライッコンネンの三人が奇しくも同ポイントで並ぶこととなった。

 ただ一人、荒れたレースとは無縁の60周を一人旅でこなしたハミルトンが10ポイントを追加。前戦の優勝で一躍ポイントリーダーに躍り出たマッサは足元をすくわれコースアウト連発の良いところ無しの13位(最下位)フィニッシュ。タイヤ選択が裏目に出て苦しいレースになりながらも5ポイントを掴み取ったライッコネン。三者三様のレースであったが、終わってみればシーズン半ばにしての三つ巴。

 昨シーズンはライッコネン、ハミルトン、アロンソの三人が最終戦まで三つ巴の戦いを演じ、僅か1ポイントの差でライッコネンが栄冠をものにしたのはご存知の通り。今年は、アロンソに変わってマッサが主役の一人を演ずることにはなったが、シーズン折り返しで三者拮抗の争いとなり、後半戦も目が離せない、ファンにとっては何とも面白い展開になったものである。

 さて、そのイギリスGP。既述の三者以外はと見れば、バリチェロが2005年のアメリカGP(僅か6台で演じられた茶番劇。2位表彰台も、たいした意味はない)以来の表彰台、3位をゲット。エクストリームウエザータイヤのチョイスがまんまと当った「まぐれ」だが、まぐれもまたレースのうち。3位表彰台を土産に引退しようね、ルンビーニョ君。

 エクストリームウエザータイヤ作戦が当ったのは中嶋一貴も同じ。雨の上がった最終盤は苦しいレースとなったが、ニコを上回る4度目のポイントゲットでトータル8ポイントと、チームメイトに並びかけることになった。後半戦、予選での一発の速さを身に付けつけることが出来れば、ニコを上回ることも出来よう。それにしても「雨の中嶋」のDNAが父から子へとしっかり受け継がれているから、可笑しい。


 例によって記事本体とは何の関係もない今日の一枚は、すみよしの森の奥へと続く階段を彩る紫陽花。
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