唐松林の中に小屋を建て、晴れた日には畑を耕し雨の日にはセロを弾いて暮したい、そんな郷秋<Gauche>の気ままな独り言。
郷秋<Gauche>の独り言
F1 第11戦イギリスGPを振り返る
残り8戦にしてその差26ポイント。
ポールポジションからスタートしたアロンソはスタート直後の1コーナーでJ-Pモントーヤに先行を許すと、2度のピットインでもモントーヤをかわすことは出来ずに2位でチッカードフラッグを受け、優勝こそ逃したが8ポイントを積み増した。
ライッコネンはと言えば、今回も10位降番の12番手スタートから最初の周回で早くも8番手に浮上。ミヒャエルを抜きあぐねるが最初のピットインで前に出た後は飛ばしに飛ばして3位でゴールし6ポイントを追加。
アロンソ-ライッコネンのここでのポイント差は僅かに2点。ライッコネンにしてみれば、12番手スタートとしては悪い結果ではないが、更に2ポイントの差が開き残りレースが一つ少なくなったことを考えれば、この2ポイントの意味するところは大きい。たかが2点、されど2点。
ここまでの11戦中、アロンソのリタイヤはアメリカGPの自主的リタイヤを除けばカナダGPの1度だけだが、ライッコネンのそれは2回(ヨーロッパGPは完走扱いだが0ポイント)。ただし今回と前戦は予選前のエンジントラブルで10番降位のペナルティを受けている。
速さではマクラーレン/ライッコネンが勝るようにも見えるが、26ポイントの差は、シーズン立ち上がりに時間がかかったことも含めてマクラーレンMP4/20の信頼性の低さによるものであることは明らかだ。
残りの8レース、走ればほぼポディウムが約束されるルノー/アロンソに対して、ライッコネンは「ペナルティなして、完走できれば」という条件つきでの「ポディウム保障」だ。このことが意味するのは、ライッコネンがポイントランキング2位を堅持し、シーズンの最後まで優勝戦線に踏み留まりはするが、シリーズチャンピョンの栄冠が彼のものになる可能性は極めて小さいということだ。
シリーズチャンピョンがライッコネンから遠のくもうひとつの原因はチームメイトの復活だ。プライベートでの怪我が原因の欠場後乗り切れないでいたモントーヤが、ここに来てその本領を発揮し始めたのである。
残り8戦、ライッコネンがポディウムの一番高いところに立つためには、アロンソと争うだけではなく、チームメイトとも争わなければならないのである。同じマシンに乗るチームメイトはアロンソ以上に手強い相手となることだろう。
<イギリスGP決勝レースの結果>
1位:J-P.モントーヤ / マクラーレン・メルセデス
2位:F.アロンソ / ルノー
3位:K.ライコネン / マクラーレン・メルセデス
4位:G.フィジケラ / ルノー
5位:J.バトン / BARホンダ
6位:M.シューマッハー / フェラーリ
7位:R.バリチェロ / フェラーリ
8位:R.シューマッハー / トヨタ
最後に、2チーム・3人以外のドライバーについて触れておこう。
BARホンダ。速さが戻って来ているとは言え、決勝レースにおいてマクラーレン、ルノーの前に出るのは難しかろう。
佐藤琢磨。前戦の11位は「攻めた」結果とは言え、自身のドライブミスだ。そして今回、自らキルスイッチを押したという信じがたいミス。バックにホンダがついているとは言え、流石に次戦で結果を残さなければ来期のシートにも暗雲が漂い始めるのではないだろうか。
ウイリアズ。実質的には既にBMWエンジンを失い、残り8レースは消化試合となるのか。トヨタ。一発の速さを決勝レースまで持続させるためには何が足らないのか。強すぎるフェラーリはレースをつまらないものにするが、弱いフェラーリを見るのは辛い。どうする、ディフェンディング・チャンピョン。
次戦ドイツGPは2週間後。この2週間で自らの抱える問題を解決できるチームだけがチャンピョンシップ争いに残る資格あり、だ。

いつもながらの話題とは何の関係もない今日の1枚は、犬ころ草(エノコログサ)。別名猫じゃらし。犬だったり猫だったり、名前とは可笑しなものだ。
ポールポジションからスタートしたアロンソはスタート直後の1コーナーでJ-Pモントーヤに先行を許すと、2度のピットインでもモントーヤをかわすことは出来ずに2位でチッカードフラッグを受け、優勝こそ逃したが8ポイントを積み増した。
ライッコネンはと言えば、今回も10位降番の12番手スタートから最初の周回で早くも8番手に浮上。ミヒャエルを抜きあぐねるが最初のピットインで前に出た後は飛ばしに飛ばして3位でゴールし6ポイントを追加。
アロンソ-ライッコネンのここでのポイント差は僅かに2点。ライッコネンにしてみれば、12番手スタートとしては悪い結果ではないが、更に2ポイントの差が開き残りレースが一つ少なくなったことを考えれば、この2ポイントの意味するところは大きい。たかが2点、されど2点。
ここまでの11戦中、アロンソのリタイヤはアメリカGPの自主的リタイヤを除けばカナダGPの1度だけだが、ライッコネンのそれは2回(ヨーロッパGPは完走扱いだが0ポイント)。ただし今回と前戦は予選前のエンジントラブルで10番降位のペナルティを受けている。
速さではマクラーレン/ライッコネンが勝るようにも見えるが、26ポイントの差は、シーズン立ち上がりに時間がかかったことも含めてマクラーレンMP4/20の信頼性の低さによるものであることは明らかだ。
残りの8レース、走ればほぼポディウムが約束されるルノー/アロンソに対して、ライッコネンは「ペナルティなして、完走できれば」という条件つきでの「ポディウム保障」だ。このことが意味するのは、ライッコネンがポイントランキング2位を堅持し、シーズンの最後まで優勝戦線に踏み留まりはするが、シリーズチャンピョンの栄冠が彼のものになる可能性は極めて小さいということだ。
シリーズチャンピョンがライッコネンから遠のくもうひとつの原因はチームメイトの復活だ。プライベートでの怪我が原因の欠場後乗り切れないでいたモントーヤが、ここに来てその本領を発揮し始めたのである。
残り8戦、ライッコネンがポディウムの一番高いところに立つためには、アロンソと争うだけではなく、チームメイトとも争わなければならないのである。同じマシンに乗るチームメイトはアロンソ以上に手強い相手となることだろう。
<イギリスGP決勝レースの結果>
1位:J-P.モントーヤ / マクラーレン・メルセデス
2位:F.アロンソ / ルノー
3位:K.ライコネン / マクラーレン・メルセデス
4位:G.フィジケラ / ルノー
5位:J.バトン / BARホンダ
6位:M.シューマッハー / フェラーリ
7位:R.バリチェロ / フェラーリ
8位:R.シューマッハー / トヨタ
最後に、2チーム・3人以外のドライバーについて触れておこう。
BARホンダ。速さが戻って来ているとは言え、決勝レースにおいてマクラーレン、ルノーの前に出るのは難しかろう。
佐藤琢磨。前戦の11位は「攻めた」結果とは言え、自身のドライブミスだ。そして今回、自らキルスイッチを押したという信じがたいミス。バックにホンダがついているとは言え、流石に次戦で結果を残さなければ来期のシートにも暗雲が漂い始めるのではないだろうか。
ウイリアズ。実質的には既にBMWエンジンを失い、残り8レースは消化試合となるのか。トヨタ。一発の速さを決勝レースまで持続させるためには何が足らないのか。強すぎるフェラーリはレースをつまらないものにするが、弱いフェラーリを見るのは辛い。どうする、ディフェンディング・チャンピョン。
次戦ドイツGPは2週間後。この2週間で自らの抱える問題を解決できるチームだけがチャンピョンシップ争いに残る資格あり、だ。

いつもながらの話題とは何の関係もない今日の1枚は、犬ころ草(エノコログサ)。別名猫じゃらし。犬だったり猫だったり、名前とは可笑しなものだ。
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