お気楽デジタル一眼

 「お気楽デジタル一眼」が売れているのだという。「お気楽デジタル一眼」ってなんだ?って、記事を読んでみると「一眼デジカメ入門機」よりも「もっと」安くて簡単なデジタル方式の一眼レフなのだと書いてある。それにしても「お気楽デジタル一眼」って、いかにもお気軽な名前だなぁ。

 具体的にはこのところ相次いで登場したNikon D50PENTAX *ist DLあたりの、標準ズームレンズが付いて実売価格10万円程度のカメラのことをさしているようだ。例えばヨドバシの価格で言うとD50がちょうど100,000円(ポイント還元分込みで)、*ist DLがそれより1万円安くて90,000円だな。

 フィルム方式の一眼レフの価格に相当近づき、マニアックな要素を完全に捨て去り、難しいことはすべてカメラ任せでシャッターボタンさえ押せば「それなり」の写真が撮れることからお気楽なのだという。でも、一眼レフがお手軽って、随分無理があるんじゃないのかな?どう頑張ってシャツのポケットには入らないもんな。ホントに「お気楽」に撮りたい人はコンパクトタイプのデジタルカメラの方がいいと、郷秋<Gauche>は思う。

 Nikonのフィルム方式一眼レフの「竹」クラスのF80DD50と同程度の標準ズームレンズ付きだとヨドバシ価格で65,000円くらいだから、その差は35,000円。まだ高いな。でもデジタル方式のカメラはフィルムとその現像代、1本に付き約1,000円(ネガフィルムの場合)がいらないから、35本撮ったとするとD50F80Dは同じ価格になって、それ以上撮るとD50の価格が相対的にどんどん安くなっていく計算だ。

 正月の写真と夏休みの旅行の写真が同じフィルムの中に入ってるなんて話は時々聞くけれど、普通の人って年に何本くらい写真を撮るものなんだろう。ちなみに郷秋<Gauche>は毎週300枚、過去1年間で15,000枚、36枚撮り換算で約420本撮っている。全部フィルムだったらネガフィルムとしてもフィルム代と現像代だけで42万円、リバーサルだったら63万円!だから、ちょっと怖い(下手な鉄砲の数打ちについては、このところ改善の兆しがあり200枚程度になっています。)。

 もっとも、デジタルで基本的には何枚撮ってもタダだから毎週毎週300枚も撮るんであって、フィルム方式のカメラだったらその1/3くらいしか撮らないんだとは思う。このへんのことは以前に書いているから興味があったらこちらから(カテゴリ「写真 & カメラ」)ご覧ください。

 でも、この「お気楽デジタル一眼」、これからますます売れるんだろうな。



今日の1枚は、凌霄花(ノウゼンカズラ)。

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