ASCIIから販売されていた「AXシリーズ」なるソフトウェアパッケージをご存知でしょうか。PC-6001シリーズ向けのゲームソフトウェアが 2~4本,カセットテープメディアにて収録されていたもので,良くも悪くも PC-6001シリーズユーザーのバイブル的存在であり,いまや伝説(笑)とまでいわれるアイテムであります。
AX-1 から AX-10 まで,実に 10シリーズが発売されたなかにあって,シリーズ中最高傑作と評されていたのが AX-5「オリオン/クエスト」です。(今回は,AX-5 に収録されていた 2作品のうち「オリオン」に注目しています)
「オリオン」は,擬似3Dな宇宙空間を舞台に,飛び交う敵宇宙船群との壮絶な戦闘を描いたシューティングゲームです。自機には 4連射の宇宙魚雷と 加減速自在のエンジンが装備されており,スピードをコントロールしつつ敵機に照準をあわせて撃破するという,実に単純明快なルールにてゲームが進行します。
敵機は様々な形状のもの(お約束の積木状態)があり,個別に弱点が設定されているため,その弱点に弾丸を撃ち込まない限り破壊はできません。初めて遭遇する形状の敵機には十分注意が必要となります。また,魚雷には弾数制限があるうえ,宇宙船の速度に応じて徐々に「燃料」が消費されるシビアな条件がある事にも注意です。ちなみに,弾丸や 燃料は,ゲーム中「ある特定の敵機」に「一定速度以下」でドッキングすると補給する事が可能ですが,どの機体にドッキングすればいいのかは事前には明かされていないため,激突覚悟で自ら実践する以外,発見する方法はありません。
「オリオン」には PC-6001の性能からは考えられない程のスピード感があります。
敵機と正面衝突するような場合,ディスプレイを前にして思わず「避けて」しまう程です。
ゲーム自体の難易度は高め。特に,燃料消費のバランスについてはかなり厳しい設定であると言えます。敵機がまだ「遠く」にいる状態の,僅か数ドットの「色合い」や「ゆらぎ」から,燃料補給船をいかに迅速に見分ける事ができるかが,攻略のカギであると言っても過言ではないでしょう。移動の際に「慣性」が働く点についても,難易度を上昇させている要因だと思います。
いまでこそポリゴン3Dは当然の技術とされていますが,
出発点はあくまでも「オリオン」のような擬似3D的なものです。
自分的には,このレトロな「味」がたまらなく好きなのであります。
是非一度,お試しあれ!(≧∇≦)
| Trackback ( 0 )
|
|
P6mkⅡ 欲しかったですよ~ 友達が先に買い かなり遊びましたね
私はしばらくして そのときでたばかりの
mz1500 を手にいれました
PSG×6声てのが魅力でした。QDも羨ましかった。
オリオンは当時,かなりやりこみました。
補給船が「4ドット」程度の大きさから判別できます。
いまでも判別できて自分でびっくり。
PC88用のオリオンは,宇宙船のエディットができて
ちょっとやってみたかった記憶があります。
記憶が曖昧なのは、当時は自分で買わず友達のをダビングしたりしていたため、これも大量のダビングテープの中に埋もれていたからです。
ほら、当時って安物のテープの片面に、何本かダビングして入れてたでしょ?
「オリオンはカウンターが500ぐらいの所に入ってる」とか教えてもらって、頭出してロードしてたし。
何しろ25年以上前の、中学生頃に遊んだゲームですが、今見ても素晴らしい出来ですね。「P6でここまで出来るのか!」と思いました。
本当に宇宙空間で、ドッグファイトしてる気分になります。
スターアーサー伝説の第二作目「暗黒星雲」にも、同じタイプのゲームが入ってます。いやぁP6もなかなか良いハードでしたね。
返信が非常に遅く,大変失礼を致しました。
自分も随分とダビングしたテープを持っていましたよ。
でも,オリオンはちゃんとパッケージで買いました(笑)。
当時の擬似3Dモノとしては,最速レベルのゲームでしたね。
テレビ画面の前で体を動かしながら「敵弾を避けて」いた記憶があります(笑)。
>P6でここまで出来るのか!
自分もそう思いましたが,
後にスペースハリアーも登場したので
侮れないハードではありますね。