
本日は、平安京と平安時代に関する本を紹介します。
☆平安の都 (朝日選書 515)
角田文衞/編著
発行・朝日新聞社 定価・1631円
[要旨]
独創的文化を生んだ理想郷の風土と人と歴史。平安京ハンドブック。
では、目次と内容を紹介いたします。なお、各項目の☆以降はえりかによる紹介文です。
冒頭に「平安京への誘い」という文章が掲載されています。桓武天皇が平安遷都を行った延暦十三年(794)から約400年にわたる平安京の変遷を解説しています。
平安宮中
☆平安京の北部を占めていた大内裏とはどのような場所だったのでしょうか?清涼殿、大極殿などについて、大内裏にまつわる興味深いエピソードも掲載されています。
平安京の内と外
☆土御門殿、河原院、などの貴族の邸宅、大学寮、施薬院などの施設、、さらには法住寺殿や鳥羽殿などの平安京外の御所の様子やエピソードが書かれています。
平安京の寺と社と祭り
☆東寺と西寺、賀茂祭(葵祭)についてなど、文字通り京都の寺や神社、お祭りについて書かれています。
平安人の暮らし
☆千年前の平安京の人たちは、どのような暮らしをしていたのでしょうか?貴族から庶民に至るまで、今では考えられないような風習が数多くありました。平安人の暮らしについて興味深く解説されています。
平安京人物志
☆桓武天皇、淳和天皇、、花山天皇、小一条院、在原業平、菅原道真、清少納言、、紫式部、和泉式部、源成信、中関白家の人々、兼通と兼家など、平安京を彩った魅力的な人物について解説されています。
用語解説
あとがき
皇室関係系図/藤原氏系図/平安京条坊図/平安京大内裏図/平安宮内裏図
平成六年(1994)に、平安遷都1200年を記念して「平安時代史事典」と「平安京提要」の2冊の本が企画、出版されました。しかしこの2冊の本は主として研究者を対象としたもので、一般読者の「平安京や平安時代について平易に知りたい」という要求をあまり満たしていないとのことです。そこで、上の2冊の本を編集なさった角田文衞先生をはじめとする十数人の先生方が一般の人向けに共同で執筆されたのがこの本です。
この本には、平安京や平安時代についての百余りの興味深いお話が、「平安宮中」以下五つの章に分けられて掲載されています。一つのお話が見開き2ページで掲載されているので、自分の興味の赴くままに好きなところから読むことができます。
そして何よりも良いところは、専門の先生が書かれているので内容が信頼できますし、それでいて大変わかりやすいところです。
私が一番興味を引かれたのは「平安京の内と外」の章に収められているエピソードです。土御門殿、高陽院、河原院などの貴族の邸宅はもちろん、羅城門や朱雀門、施薬院や大学寮など、巻末の「平安京条坊図」を参照しながら読むと、まるで平安京を散歩しているような気分になることができました。平安京の外にある御所や施設の話も面白かったです。これらの邸宅や施設の跡をぜひ訪れてみたいです。
その他の章にも、興味深いエピソードが満載です。平安京について知りたい方にはもちろん、平安時代への入門書としてもお薦めの1冊です。
☆平安の都 (朝日選書 515)
角田文衞/編著
発行・朝日新聞社 定価・1631円
[要旨]
独創的文化を生んだ理想郷の風土と人と歴史。平安京ハンドブック。
では、目次と内容を紹介いたします。なお、各項目の☆以降はえりかによる紹介文です。
冒頭に「平安京への誘い」という文章が掲載されています。桓武天皇が平安遷都を行った延暦十三年(794)から約400年にわたる平安京の変遷を解説しています。
平安宮中
☆平安京の北部を占めていた大内裏とはどのような場所だったのでしょうか?清涼殿、大極殿などについて、大内裏にまつわる興味深いエピソードも掲載されています。
平安京の内と外
☆土御門殿、河原院、などの貴族の邸宅、大学寮、施薬院などの施設、、さらには法住寺殿や鳥羽殿などの平安京外の御所の様子やエピソードが書かれています。
平安京の寺と社と祭り
☆東寺と西寺、賀茂祭(葵祭)についてなど、文字通り京都の寺や神社、お祭りについて書かれています。
平安人の暮らし
☆千年前の平安京の人たちは、どのような暮らしをしていたのでしょうか?貴族から庶民に至るまで、今では考えられないような風習が数多くありました。平安人の暮らしについて興味深く解説されています。
平安京人物志
☆桓武天皇、淳和天皇、、花山天皇、小一条院、在原業平、菅原道真、清少納言、、紫式部、和泉式部、源成信、中関白家の人々、兼通と兼家など、平安京を彩った魅力的な人物について解説されています。
用語解説
あとがき
皇室関係系図/藤原氏系図/平安京条坊図/平安京大内裏図/平安宮内裏図
平成六年(1994)に、平安遷都1200年を記念して「平安時代史事典」と「平安京提要」の2冊の本が企画、出版されました。しかしこの2冊の本は主として研究者を対象としたもので、一般読者の「平安京や平安時代について平易に知りたい」という要求をあまり満たしていないとのことです。そこで、上の2冊の本を編集なさった角田文衞先生をはじめとする十数人の先生方が一般の人向けに共同で執筆されたのがこの本です。
この本には、平安京や平安時代についての百余りの興味深いお話が、「平安宮中」以下五つの章に分けられて掲載されています。一つのお話が見開き2ページで掲載されているので、自分の興味の赴くままに好きなところから読むことができます。
そして何よりも良いところは、専門の先生が書かれているので内容が信頼できますし、それでいて大変わかりやすいところです。
私が一番興味を引かれたのは「平安京の内と外」の章に収められているエピソードです。土御門殿、高陽院、河原院などの貴族の邸宅はもちろん、羅城門や朱雀門、施薬院や大学寮など、巻末の「平安京条坊図」を参照しながら読むと、まるで平安京を散歩しているような気分になることができました。平安京の外にある御所や施設の話も面白かったです。これらの邸宅や施設の跡をぜひ訪れてみたいです。
その他の章にも、興味深いエピソードが満載です。平安京について知りたい方にはもちろん、平安時代への入門書としてもお薦めの1冊です。