平安夢柔話

いらっしゃいませ(^^)
管理人えりかの趣味のページ。歴史・平安文学・旅行記・音楽、日常などについて書いています。

私の2014年

2014-12-30 19:06:50 | えりかの平安な日々 10~18
 2014年もあとわずかになりましたね。

 今年の私も、心身の状態と相談しながらゆっくりと歩いていた…という1年になりました。

 そして今年は、家族がインフルエンザにかかり、その影響でちょっと色々あった2月と、次から次へと貯金を崩さなければならなくなった10月を除けば、とても平穏な1年でした。これが幸せというものなのかなと…。

 そんなわけで昨年のように、月別に列挙できるような思いがけない出来事もそれほど起こらなかったので、思いついたことをまとめて列挙していこうと思います。


☆ネットリーダー購入&インストール

 IEからブログの編集画面にログインできなくなってしまい、昨年夏からパソコンからのネットが使いにくくなっていた事もあって思い切って購入。
 痛い出費でしたがネットが使いやすくなり、買って大正解。
 今までソフトのインストールはだんなさんに任せきりだったので、一人でソフトをインストールできたのも大きな収穫です。

☆ネットスーパーに登録

 未だに近所の店で買い物が出来ない私。
 でもそれではとても不安なので、我が家が配達エリア内と知ってネットスーパーに登録しました。そして試しに1回、利用してみましたが、自分の力で食料を調達出来てとても嬉しかったです。

☆金吾さんのライブ4回参加と、生まれて初めての完全一人旅

 私をここまで元気にして下さった濱田金吾さんのライブに4回も行くことが出来ました。(こちらでは報告していませんでしたが、今月20日にも行ってきました)
 これだけ行くことが出来て幸せです。引き寄せられ、つないでいただき、出会えたことに感謝。

 そして、特に4月26・27日は生まれて初めての完全一人旅ができ、大きな自信になりました。

☆ブログ10周年

 今年も何とか続けることが出来ました。
 最近は日記が多めになっていて、来年最初の更新も先日の金吾さんのライブのレポートと旅行記になると思います。

 でも、歴史や古典は私のライフワークですので、今年もある程度記事を書くことが出来て嬉しいです。これからもずっと、これらの勉強は続けていきたいと思います。

☆特に大きな病気や怪我もなく、無事に1年過ごせたこと

 私は2、3ヶ月前から外出の予定を立てることが多いのですが、ほとんどキャンセルもなく、予定通りに行動できました。これもある程度、健康だったからだなと…。

と、大きなアクシデントもなく、1年を過ごすことが出来ました。未だに不安症状が出て動けないひも時々ありますが、少しずつ前に進んでいると思います。

 今年も皆様には大変お世話になり、ありがとうございました。
 私は多くの方々に支えられていると思います。私と関わって下さったすべての方に感謝いたします。

 でお知らせというか、お断りがあります。、

 10月7日に義父が逝去し喪中のため、来年の年賀メール、ネット上での新年のご挨拶を遠慮させていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。

 では皆様、どうぞ良いお年をお迎え下さい。

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「平安夢柔話」10周年☆感謝☆

2014-12-21 12:00:00 | お知らせ・ブログ更新情報
 当ブログ「平安夢柔話」は本日を持ちまして、開設10周年を迎えることが出来ました。
 これもご覧下さる皆様、励まして下さる皆様のおかげです。どうもありがとうございました。

 それにしても10年ですか~。
 この10年、長かったような短かったような。環境も激変しましたし年も取りましたし。(苦笑)

ちなみに、初めて書いたブログ記事はこちらです。
 あの日、だんなさんと一緒に島田の市街地を歩いていたときの日差しの暖かさ、今でもはっきり覚えています。
*初めての記事にはコメントがありますが、開設3ヶ月目に掲示板を設置し、コメント欄は閉鎖しました。復活を考えたことはあるのですが、数年前からgooのコメント欄はセキュリティの関係で画像認証制となり、私には使えません。これも時代の流れなのかも。

 で、最初は日記から始めようと思って「えりかの平安な日々」というタイトルでブログをスタートしたのですが、翌年正月から始まった大河ドラマ「義経」が私の興味のある時代を扱ったドラマだったので、ドラマのエピソードの周辺を自分なりに調べて記事にしていくうちに、だんだん歴史ブログの色が濃くなっていったように思えます。なのでタイトルも今の「平安夢柔話」に改めました。
 そうそう、開設した頃は週に3~4回という、今では考えられないスピードで更新していたっけなあ。なつかしいです。

 もちろん大変なこともありました。
 ブログを開設した翌日に、突然よくわからないサイト様から相互リンクの申し込みを受けて困ってしまったり、迷惑トラックバックを送られたり、返信に困るようなメールが来たり…。

 でも、頑張って書いた記事をUPし終わったときの満足感がたまらないのですよね。何より、同じ趣味を持ったたくさんの方々とお知り合いになって好きなことを共有できたことが嬉しかったです。嫌なことより楽しいことの方がずっと多かったです。だから続けてこられたのかもしれませんよね。

 最近は更新もスローペースで、日記が多めになっていますが、歴史以外の好きなこと(音楽やグルメ、歴史以外の本の読書など)も私の趣味なので、これからも、好きなことをマイペースに楽しく書いて、このブログをもっと長く続けていきたいと思っています。

 皆様、今後とも「平安夢柔話」とえりかをどうぞよろしくお願いいたします。

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平安京遷都 シリーズ日本の古代5

2014-12-13 20:33:08 | 図書室1
 今回は、平安時代前期について書かれたこの本を紹介します。

平安京遷都 シリーズ日本の古代5
 著者=川尻秋生 発行=岩波書店(岩波新書) 価格=800円(本体価格) 

[要旨]
権力争いの結果、予期せず皇位について桓武は、皇統の革新を強調すべく二度の遷都を行った。以後長らく日本の都として栄えることとなった平安京。その黎明期、いかなる文化が形成されたのか。天皇を中心とした統治システムの変遷や、最澄・空海による密教の興隆、また地方社会の変化にも目配りしつつ、武士誕生の時代までを描く。

[目次]
はじめに―平安時代を脱ぎ、着る明治天皇
第1章 桓武天皇とその時代
第2章 唐風化への道
第3章 「幼帝」の誕生と摂政・関白の出現
第4章 成熟する平安王朝
第5章 唐の滅亡と内乱の時代
第6章 都鄙の人々
おわりに―起源としての一〇世紀

 桓武天皇による長岡京遷都、それに続く平安京遷都、から安和の変あたりまでの政治情勢、文化、地方の同行などが専門の先生により、正確な史料に基づき、時には著者独自の説も盛り込みながら述べられている本です。
 新書という性質上、内容はコンパクトでわかりやすいです。でも、今まで私の知らなかったことやマニアックなこともたくさん書かれていて、とても勉強になりました。

 以下、私が興味を惹かれた内容を少し拾ってみます。

 仁和三年(887)の7月末から8月にかけて、大地震(南海地震、あるいは東南海地震と思われる)が近畿地方を襲い、更に追い打ちをかけるように台風が襲来し、都では大きな被害が出た。
 この台風の直後、光孝天皇が崩御した。天皇は7月に3日連続で相撲を見ていることなどから、大きな病気をしていたとは考えにくいので、この2つの災害が心身に大きな影響を与えたのではないか。
 光孝天皇の皇太子は決まっておらず、天皇の急な崩御によって源定省が急遽、皇族に復して即位した(宇多天皇)。つまり、2つの大災害がなかったらひょっとすると宇多天皇は即位していなかったかもしれない。つまり2つの災害は歴史を大きく変えたとも言える。


 平将門の乱が後の貴族社会に与えた影響は大きく、源頼朝が伊豆で挙兵したとき、藤原兼実は日記で「義朝の子が伊豆で挙兵した。まるで将門のようだ。」と書いている。
 そして将門を討伐した平貞盛と経基王の子孫が、後に「武士」として認識されるようになった。
なお、将門討伐のもう一人の功労者、藤原秀郷の子孫に関しては、秀郷の子、千春が安和の変に連座したため、「武士」としてはっきり認識されることはなかったが、鎮守府将軍として東北地方などで活躍した。


 他にも、最澄と空海の経歴と2人の関係、東アジア諸国の興亡、東北地方の反乱の歴史なども興味深かったです。
 特に東北地方に関しては、坂上田村麻呂による反乱鎮定が有名ですが、9世紀末にも大きな反乱があったのですね。ただ、それ以降、200年近くの東北地方の情勢については記録がなく、ほとんどわかっていないそうです。9世紀末の反乱から前九年の役につながる東北地方の歴史について知りたくなりますが、今後の発掘の成果を期待するしかないようですね。

 また、日本の文化や伝統のもとは平安時代にあることも繰り返し述べられていました。

 でもやっぱり一番興味深いのはこの時代の皇位継承の事情と摂関家の誕生、特に光孝天皇・宇多天皇父子には興味が尽きないなと…。

 平安時代というと藤原道長の時代や源平時代につながる院政期がメジャーなような気がしますが、それ以前の時代も面白いです。そんな時代を幅広く、コンパクトに学べるのが本書だと思います。

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