平安夢柔話

いらっしゃいませ(^^)
管理人えりかの趣味のページ。歴史・平安文学・旅行記・音楽、日常などについて書いています。

またまた守って頂きました

2017-02-20 10:44:06 | えりかの平安な日々 10~18
 またまただんなさんに助けていただきました。今日はそんなお話を。

 今月25日の金吾さんのライブの日、東京マラソンの前日でいつもの新宿のホテルが取れなくて、紹介していただいた何とか空きがあった飯田橋のホテルを取ったということは以前、書かせていただきました。
 で、実はそのホテルというのは、今、ちょっと話題になっているホテルでして。ニュースが出たのは私が予約して10日くらいあとのことだったでしょうか。
 政治的・思想的問題なので詳しく私の意見を書くのは控えますが、憲法で言論の自由は保障されているし、本を書くのもホテルの部屋に置くのも自由だと思っています。嫌なら泊まらなければいいのではと。
 それに、フェイスブックで「こちらのホテルは泊まったことがありますがいいホテルです」という書き込みを見かけたので、このことに関してはあまり気にしていなかったのですが。

 中国でこの件に関するネット上の書き込みが膨大になっていること、かなり過激な内容の書き込みもあることなどを先週、たまたま目にした雑誌記事で知りました。
 このようにあおり立てるのもどうかとは思いますが、私はほとんど見えていないので特に初めての場所では1人で動けないため、もし宿泊先で何かあったらどうしようもありません。ライブ中もこのことが気になって集中できないかもしれないし、ホテルでもゆっくり休めないと思うし。そう考えると少し怖くなってしまいまして。
 そうかと言って、今から他を探すのは不可能だし、行くのを辞めたくないし。
 などと、雑誌記事を見た翌日は「ああ現実逃避したい」とずっと思っていました。

 そんなとき、だんなさんが「いつものホテルの予約システムのページを見てみろ。今だったらキャンセルがあるかもしれないから」と言っているのが何となく聞こえたのです。
 東京マラソンの前日だし、小さなホテルだからキャンセルなんてあるわけない」じゃん。お正月に問い合わせたとき、この日はキャンセルが出る可能性は低いとホテルの人も言っていました。
 でも「もしかして」ということもあるかもしれないので、ほんのちょっと期待しながら、いつものホテルの2月25日を検索してみました。
 そうしたら、な・な・何と一部屋空いている~。嘘でしょう!と思いました。
 それで急いで、ホテルに直接、電話を入れてみました。そうしたらキャンセルが出て本当に空いているとのこと。ふさがってしまったら大変だと思い、その場ですぐに予約しました。そして飯田橋のホテルはキャンセルしました。 

 予約し終わったあともまだ信じられなくて。でも、携帯にホテルとの通話記録が残っているのを確認し、夢じゃないんだ~と何か幸せ気分。
そしてだんなさんの「ほれ見ろ、俺の言うとおりにしていれば間違いないんだ」と言っている声が聞こえたような気がしました。
 お別れして4年4ヶ月経ち、思い出すことも以前より少なくなったし、遠くなってしまったのかも…と思うこともありますが、やっぱり今でも私を守っていて、良い方に導いてくれているのかもしれません。
 そう思ったらとてもありがたくて、その日はだんなさんの写真に手を合わせてお礼を言いました。

 いつものホテルは、宿泊費も飯田橋の半分で経済的です。もちろん、何があるかわからないというのはどのホテルに泊まっても一緒なのですが、いつもの所なら道順も間取りも非常口もわかっているのでかなり安心。ライブにも集中できそうです。今回で18回目、今週末は思い切り楽しんできます。

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最近読んだ本&今読んでいる本

2017-02-19 15:47:10 | 読書日記
 twitterでつぶやいたことに加筆しました。

 日本史、平安文学関連ではありませんがまず、最近読んだ本2冊。

☆アニメで読む世界史
 藤川隆男 編集 山川出版社

 世界名作劇場で放映されたアニメのうち、9作品を取り上げ、あらすじや時代背景を解説した本。興味深く読みました。

 特に目からうろこだったのが「小公女セーラ」です。
 原作を読んだときもアニメを見たときも、セーラがかわいそうでたまらなかったし、ミンチン先生が憎らしくてたまらなかったのですが、視点を変えると新しい発見があるのですね。

 セーラの優しさは、自分は大金持ちのお嬢さんであり、そこから来る、身分の低い物への哀れみから来る優しさ。貧しい少女にパンを恵んであげる心がけは立派ですが、「この人は自分より下」という考えが常にあったのでしょうね。
そして、セーラの父親は娘のために莫大な財産をつぎ込む浪費家。
 一方、ミンチン先生は中産階級出身で、父親が財産を失い、働かなくては食べていけないような環境になってしまった。そこで妹と一緒に学校を作り、教育者として一生を捧げる覚悟をした。ある意味ではやり手でたくましい女性なのですよね。
 そんなミンチン先生にとって、セーラの父親はパトロンだったとのこと。その父親が財産をなくしたのですから、学校の経営にとっては一大事。セーラを小間使いにしてこき使ったのは仕方がなかったのかもしれません。なぜミンチン先生が意地悪かがわかってすっきりしました。
 そして思いました。ミンチン先生の波瀾万丈の半生を描いた「異聞小公女」なんてあったら読んでみたいなと。

 その他にも、
 ハイジのおじいさんは若いころ傭兵(雇われ兵隊」で、ミラノでイタリア統一のために戦っていた。
 ネロが生き延びたとしても、有名な画家になるのは難しい。
とか、興味深い話が満載でした。

☆マーチ家の父 もうひとつの若草物語
 ジェラルディン・ブルックス (著), 高山 真由美 (翻訳) 武田ランダムハウスジャパン

 若草物語(こちらも世界名作劇場で取り上げられたことありましたね)ではほんのちょっとしか登場しない四姉妹の父・マーチ牧師を主人公にした小説。実在の人物も登場するので、歴史小説という色も濃いです。
 この小説では、マーチ牧師が従軍した南北戦争の悲惨な戦いや黒人奴隷たちの惨めさがこれでもかというくらい描かれています。
 そして、合間合間にマーチ牧師の若いころ、行商人として訪れたバージニアの農園で出会った黒人奴隷グレイスのことや、後に四姉妹の母親となる女性との出会いと結婚、更に、どうして貧しくなったのか、どうして若くもないのに南北戦争に従軍することになったのかが語られます。 
 そしてもちろん、「若草物語」の中でも描かれている、危篤となったマーチ牧師のもとにマーチ夫人が駆けつける話も。
 初めの方でも書きましたが、内容はかなりシビアです。一筋縄ではいかない人たちも出てくるし、登場人物もたくさん死んでしまいます。
 マーチ牧師もマーチ夫人も成人君主のような人間には描かれていません。マーチ牧師は地に足がついていない理想主義者で、戦争によって心も病んでしまいますし、一時は家族を捨てようとします。マーチ夫人もすさまじい。ヒステリーを起こしたり焼き餅を焼いたり。でもそこがとても人間的で、そんな四姉妹の両親にとても親しみが持てた1冊でした。「若草物語」も再読してみたいです。

 そして、現在読んでいる本

☆四千万歩の男
 井上ひさし 著 講談社文庫

 江戸時代後期に「日本沿海輿地全図」を作成した伊能忠敬の測量事業を描いた小説。5冊もあるので、読むのに時間がかかるかもしれません。
 現在2巻の途中ですが、とても面白いです。こういう、全国あちらこちらを巡って様々な人々と出会い、事件に巻き込まれて…みたいな小説、大好きなので。
 江戸時代にはくわしくないのですが、当時の時代背景や実在の人物も出てきて、なかなか興味深いです。先を読むのが楽しみです。

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