河内源氏 ～頼朝を生んだ武士本流

　久しぶりに歴史評論の本を紹介します。

☆河内源氏　～頼朝を生んだ武士本流
　著者=元木泰雄　発行=中央公論新社・中公新書　本体価格=800円

本の内容
　十二世紀末、源頼朝は初の本格的武士政権である鎌倉幕府を樹立する。彼を出した河内源氏の名は武士の本流として後世まで崇敬を集めるが、祖・頼信から頼朝に至る一族の歴史は、京の政変、辺境の叛乱、兄弟間の嫡流争いなどで浮沈を繰り返す苛酷なものだった。頼義、義家、義親、為義、義朝と代を重ねた源氏嫡流は、いかにして栄光を手にし、あるいは敗れて雌伏の時を過ごしたのか。七代二百年の、彼らの実像に迫る。

目次
１　河内源氏の成立
２　東国と奥羽の兵乱
３　八幡太郎の光と影
４　河内源氏の没落
５　父子相剋―保元の乱の悲劇
６　河内源氏の壊滅―平治の乱の敗北
むすび―頼朝の挙兵

　河内源氏の祖、頼信から頼朝挙兵までの一族の歴史が述べられている本です。専門の先生が正確な史料に基づいて書かれたものですが、新書という形態なので一般向けに書かれたと思われるのでわかりやすいですし、何よりとても面白いです。

　上でも書きましたが、主に頼信以降のことが書かれていますが、武門源氏の祖、源経基についても少し触れられています。
　経基の出自については、同じ元木先生の「源　満仲・頼光」（ミネルヴァ書房）に詳しく書かれていて、私もこちらの本を参考にさせて頂き、こちらに記事を書きました。
　で、今回読ませていただいた「河内源氏」によると、経基は貞純親王が夭折してしまったため元平親王の養子になったのではないかという説が紹介されていました。これは納得の行く説だと思いました。

　このように冒頭から興味深い記述が。それで、私の読み違いや勘違いもあるかもしれませんが、興味を惹かれた内容を少し紹介させて頂きますね。

☆満仲の3人の子のうち、頼信が一番暴れん坊。彼は平忠常の乱を鎮圧したことで有名だが、実はそれよりずっと以前、忠常を攻撃し降伏させたことがある。それ以来、2人は主従関係を結んでいたのだそうです。紹介されていた「今昔物語」に書かれた頼信のエピソードにも興味津々。

☆前九年の役・後三年の役で活躍した義家は決して栄光の人生を歩んだわけではない。後三年の役は私闘とされ、朝廷からの恩賞もなく、弟の義綱と対立し、嫡男の義親は西国で暴動を起こすなど、挫折の連続だった。特に、一歩間違えれば義綱が嫡流になったかもしれなかったなんて、このことは知りませんでした。

☆為義と義朝は、親子でありながら対立していたというのは知っていたのですが、義朝は一時廃嫡され、投獄に追いやられていたのですね。
　そしてなぜ、保元の乱で為義が崇徳方、に、義朝が後白河方についたのかも納得。
　元々為義は摂関家の忠実・頼長と主従関係で、義朝は鳥羽院・美福門院と主従関係だったのですね。

　更に、河内源氏嫡流だけではなく、傍流についても記述されていますし、藤原氏や天皇家、平氏との人間関係にも触れられていて興味深かったです。私はこのような、「一族の歴史」みたいな本が大好きなのかもしれません。

　それにしても親子・兄弟での苛烈な嫡流争いは河内源氏の伝統なのかなと思ったり。でも、全国各地に勢力を広め、土着の武士たちと主従関係を結んでいくところは見事だなと思いました。壊滅しても復活する、これが河内源氏の底力なのかもしれません。読んで良かったと思えた1冊でした。興味を持たれた方、ぜひどうぞ。

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東京一泊一人旅2017年夏 第3回

　東京一泊一人旅2017年夏　第1回

　東京一泊一人旅2017年夏　第2回

の続きです。

　翌日は7時半起床。身支度をして荷物を整理して、8時半に食堂へ。あ、今回は自力で鍵を閉めることが出来ました。ひと安心。
　で、やっぱり朝食は楽しみ。((o(^-^)o))
　暖かいご飯とみそ汁、焼き鮭、きんぴらごぼう、目玉焼き、焼き海苔、そして漬け物をおいしく頂きました。
　ご飯はいつも、自分でよそっていたのですが、今回は食堂の方がよそってくれました。でも、茶碗に半分ちょっとしか入っていない。なので2杯目をお代わり。
　2杯目はめいっぱいよそってあったのですが、まだ何か物足りなくて3杯目をお代わり。あ、3杯目は軽くよそって頂きました。
　朝からご飯を3杯も食べたなんて行ったらみんなにつっこまれるだろうなと思いましたが、1杯目と3杯目は茶碗に半分くらいだったから実際は2杯だよね。それに茶碗小さいし。だから大丈夫(^^)

　こうして部屋に戻り、荷物の確認をして予定通り、10時にチェックアウトし、タクシーで新宿へ。
　東口でタクシーを降りたあとは、自分で改札口に行かなければなりませんが、今回は何となく道順が頭に入っていて大丈夫のような気がしました。ただ念のため、運転手さんにタクシー乗り場がどこか尋ねてみました。それさえわかれば昨日、改札から歩いてきた道をたどれるような気がして。
　そうしたら運転手さん、
「それなら改札まで一緒に行きましょう」
と、親切に言って下さったのです。確かにそれが一番助かります。そんなわけで今回は簡単に改札まで行くことができました。本当にありがとうございました。

　新宿駅で、今回も新幹線を使わないので東京経由で三島までの駅での誘導をお願いし、まず中央線で東京へ。
　東京では、電車に乗る前に障害者用お手洗いと、崎陽軒のお弁当屋さんへの案内をお願いし、引き受けて頂けました。すべてが順調でした。
　まずお手洗いに行ったあと、駅員さんが崎陽軒の場所を知らなかったので電話で問い合わせ、その結果、場所がわかったと言うことで私もひと安心し、そちらの方向に歩き始めました。わあ、今回も崎陽軒のシウマイ食べられる、嬉しいな♪と思ったとき、大変なことに気がつきました。で思わず、
「すみません、私、トートバッグをお手洗いに忘れてきたみたいなのです。戻って頂けませんでしょうか」
と口から出ていました。悲鳴のような声だったかもしれません。

　というわけで逆戻り。駅員さんには申し訳ないし、私って必ず何かやらかすんだなと思うと情けないし、何より、トートバッグがお手洗いの中になかったらどうしようという心配も。
　幸い、トートバッグはお手洗いにありました。良かった。この中には、ファン友さんから頂いたお土産や、長袖のカーディガン、それにiPadも入っていました。なくなったら困ります。　

　こうして無事にトートバッグが見つかったあと、崎陽軒でお買い物。今夜の夕食にシウマイ弁当と、家族へのお土産に15個入りシウマイを2箱買いました。

　このようにハプニングはありましたが、11時半過ぎの快速熱海行きで東京を出発。ライブもファン友さんとの時間も楽しかったし食事もおいしかったし。夢のようなひとときでした。今度、東京に来られるのは来年かな？それまで皆様お元気で。

　電車の中ではまず、携帯でフェイスブックのチェック。昨日、Ｔさんに撮って頂いた金吾さんとのツーショット写真を友達限定でＵＰしたので、コメントをたくさん頂いていました。お一人お一人に返信するのも楽しい時間。
　そのあとはボイスレコーダーで音楽を聴きながらゆっくり熱海へ。それにしても電車の中寒い。なのでトートバッグに入っていた長袖のカーディガンを着ました。雨が降ってしまった昨日の夜といい、電車の中といい、カーディガンとても役に立ちました。

　熱海では待ち合わせ時間が20分ほどあったので、ベンチに座らせてもらいました。そうしたら携帯にメールが着信したのに気がついたのですぐに開いてみました。
　メールは母からでした。4時半に、自宅の最寄り駅に迎えに来てもらうことになっていたのですが、4時半に間に合わないので1時間遅くして欲しいという内容でした。
　私は家の鍵を持っていないので、1人で帰っても家に入れません。そうなると、三島駅で3時間近く、時間をつぶさなくてはなりません。ため息が出そうになりましたが仕方がありません。了解するしかありませんでした。

　そんなわけで乗り換えの電車で三島まで行き、3時間近くいなければならないことを覚悟してドトールコーヒーに入りました。昔の視力があったら三島大社までお散歩ということも出来たのに。こうしてじっとしていなければならない今の視力を情けなく思いながらまず食事しなくてはと思い、照り焼きチキンのミラノサンドとアイスティーを注文。
　それでも、iPadでtwitterなどを見ていたら時間が意外と早く過ぎていきました。ちょうどあちらこちらで高校野球の地方大会の決勝戦が行われていたので、結果速報も入ってきて楽しかったし。fb友達で誕生日の方がいたので、お祝いメッセージを書いたりもしました。
　あ、照り焼きチキンのミラノサンドとてもおいしかったです。
　ただ、電車で2時間以上、ドトールで3時間近く、座り続けていたのでさすがに腰が痛くなってしまいました。電車の時間が近づいたので改札へ行こうと立ち上がったらふらふらして足に力が入りません。。
　それでも点字ブロックを辿って改札へ向かいました。目の調子も良くないのでほとんど見えなくて、足で辿っているって感じでしたが、迷わずに改札にたどり着けました。
改札では自宅の最寄りの駅への案内をお願いし、電車と母の車で無事に帰宅しました。現実に引き戻されるのは寂しいけれど、帰宅するとほっと一息という感じでした。

　そして、7時頃に崎陽軒のシウマイ弁当をおいしく頂いて幸せ気分。シウマイ5個に、タケノコの煮物や卵焼き、唐揚げなどを食べながら、2日間の楽しい出来事を思い出していました。

　改めまして、
　素敵なライブを聴かせて下さった金吾さんとサポートメンバーの皆様、
　楽しい時間を共有し、とてもお世話になった参加された皆様、
行き帰りにお世話になった皆様、
　どうもありがとうございました。
　旅行に出るたびに、私はたくさんの皆様に支えられていると実感します。

そして今度の金吾さんのライブ参加は。
　来月14日、大阪のMister Kelly'sのライブに参加します。
　またたくさんの方のお世話になると思いますが、思い切り楽しんで来ようと思っています。((o(^-^)o))

　　　　　　　　　　東京一泊一人旅2017年夏　終わり

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