平安夢柔話

いらっしゃいませ(^^)
管理人えりかの趣味のページ。歴史・平安文学・旅行記・音楽、日常などについて書いています。

誕生日♪

2012-01-27 20:37:58 | えりかの平安な日々 10~18
 昨年はちょうど、パソコンが壊れてしまって書けなかったので、2年ぶりの誕生日日記です。

 今年も無事に、誕生日を迎えることが出来ました。大きく体調を崩すことが多かったこの1年ですが、元気に誕生日を迎えることが出来て良かったです。私を支えて下さっているすべての皆様に感謝です。ありがとうございます。(^^)

 今日は、午後2時頃、だんなさんと静岡駅で待ち合わせ、ホテルでランチのコースを食べてきました。頂いたお料理は↓の通り。例によって写真を撮り忘れました…。

 まず最初に出てきたのは、レタスやピーマン、トマトなどが入ったサラダ、フレンチソースがかかっていて美味。食事の一番最初に野菜を食べるって、体に良いそうですね。
 次にカボチャのスープ、甘くてとろっとしていておいしかったです。

 続いて七面鳥のクリームソースとパンを頂きました。
 七面鳥って、私が中学生の時に愛読していた外国の少女小説のクリスマスや感謝祭の場面によく出てきたのですが、食べたことがありませんでした。どんな味かな?と思って期待と不安の入り交じった気持で食べてみました。柔らかくておいしかったです。クリームソースもまろやかで良い感じ。野菜もたくさん載っていて健康的です。

 そして最後はデザート。
 小さなシャーベットとりんごのタルトとチョコレートのパウンドケーキが載っていました。どれもおいしかったですが、特にチョコレートのパウンドケーキが好みです。ごちそうさまでした。

 その他、エアコンのお掃除をしたり、本を読んだりと、充実した誕生日の1日でした。

 ちなみに現在読んでいる本は、『謎とき平清盛(本郷和人著)』と、『大草原の小さな旅 ーローラ・インガルス・ワイルダーと開拓の西部(スーザン・T・小山著)』の2冊、どちらも楽しく読んでいます。
 でも、どちらももうすぐ読み終わってしまいます。次は何を読もうか考え中。読書を楽しめることに幸せを感じています。

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平安朝の母と子

2012-01-23 11:21:59 | 図書室1
 今回は、平安時代を扱った歴史評論の本を紹介します。

平安朝の母と子 貴族と庶民の家族生活史
 著者=服藤早苗 発行=中央公論新社・中公新書1003 価格=861円

☆本の内容
 今日、子育てノイローゼによる子どもの悲劇、夫婦関係のひずみによる母子癒着、そのための家庭内暴力などの子どもの病理等々、子育てによる様々な問題が生じている。親子関係、子育て、子どもの生活は歴史的に変化をしてくるが、本書では「家」の成立途上にある、また女性の男性への従属・子どもの父権への従属が開始される、社会の一大転換期であった王朝時代の貴族と庶民の家族生活史に、これら今日的問題の具体的あり方を探る。

[目次]

 序章 ある母子の話
 第1章 さまざまな結婚のかたち
 第2章 子育ての単位・家の成立
 第3章 生命を賭した出産
 第4章 子育てと生活
 第5章 たくましく生きる子どもたち

 平安時代中期の貴族や庶民の家庭生活について、「大鏡」「栄花物語」「今昔物語」などの古典文学、「小右記」などの貴族の日記からエピソードを引用しながら、主に女性と子供の立場について論じた本です。

 まず冒頭部分に、子供を人質にして盗賊から逃げる母親という、かなりショッキングな内容の話が載っていて、「いったいこの本、どんな内容の話が出てくるのか…」とちょっとどきどきしてしまいました。たしかに、今まで私が知らなかった色々なエピソードが載っていて、「えっ」と驚くような話が満載で、貴族と庶民の家族生活のエピソードが興味深ったです。。印象に残ったものをいくつか紹介します。

☆道長の息子たちのうち、倫子所生の頼通と教通は、結婚の時期も記録に残っており、「栄花物語」等にも「婿取り」という記述が見られるが、明子所生の頼宗と能信は、「婿取り」という記述が見られない、つまり、正式な手順を踏んで婿入りしたかは不明とのこと。特に能信に関しては、結婚の時期さえ不明だそうです。
 ただ、同じ明子所生でも、倫子の養子となっていた長家に関しては、婿入りの記録が残っているそうです。
 娘に関しても、倫子所生の娘たちは、天皇や皇太子に入内していますが、明子所生の娘たちは皇太子を降りた親王や臣下と結婚していますよね。やっぱり、明子所生の子供たちは一段下に見られていたのね。

☆「春記」を著した藤原資房は、舅の三河守源経相に経済的な援助を受けていたが、経相の死後、遺産相続を受けられず、その時の苦悩を日記に書いています。その原因は、経相の妻(後妻で、資房妻の実母ではない)が、遺産を全部持っていってしまったからのようです。
 もちろん資房は、経相の後妻のことを日記でさんざん悪く書いていますが、この女性、経相と協力して家政を取り仕切ったり、従者の統括を行ったりなど、なかなかやり手だったらしい。平安時代の強い女性をまた一人発見したようで、ちょっと嬉しかったです。

☆この時代の出産は命がけ。出産で命を落とした女性を挙げてみますと、天皇の后妃では、藤原安子、藤原定子、藤原嬉子、藤原(女原)子、貴族の妻では藤原教通の妻や藤原行成の妻など、更には「更級日記」の作者の姉もそうですよね。
 特に、藤原教通の妻となった藤原公任女は、十代前半の若さで初産を体験し、そのあと、6~7人の子を産み、最後の子を産んだ直後に亡くなります。肉体的にもかなり負担だったのでしょうね。このような女性、意外と多かったのかもしれません。

☆この時代は、子供も命がけ。経済的な理由から捨て子も多かったそうです。勘当されて一人でたくましく生きていく子供もいたとか…。女童や牛飼い童なども、一人でたくましく生きていった子供たちの良い例ですね。

 この本を読んだ感想は、平安時代の家族も色々な形態があったようで、それがとても興味深かったことと、「この時代の女性や子供たちは大変だったのだなあ」ということ。
 でも、どんな時代に生まれても、人はそれなりに苦労するし、それと同時に喜びや楽しみもあるのだということも感じました。人はそれぞれの時代に順応し、たくましく生きていくことが求められるのかもしれません。

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大河ドラマ「平清盛」第1回 感想

2012-01-12 20:12:53 | 歴史雑記帳
 楽しみにしていた2012年の大河ドラマ、「平清盛」第1回を見ました。遅くなってしまいましたが、感想を少し、書かせて頂きますね。

 初回を見た限りでは、面白かったです。1時間15分の拡大版でしたが、ストーリーに引き込まれてしまい、長いという感じを受けませんでした。

 ただ、気になったところはいくつかありました。箇条書きにしますと、

①天皇家のことをしきりに「王家」と言っていたのが気になりました。「帝」「主上」「院」で良いのではないかと思います。それか、これはネット友達がおっしゃっていたのですが、天皇家全体を指すなら「朝廷」の方がしっくり来るように思えます。

②「けがれ」を忌み嫌ったこの時代、盗賊を殺したばかりの忠盛がすぐに白河法皇に目通りするのはおかしい。

③これはだんなさんが言っていたのですが、平家滅亡の知らせを政子自ら頼朝に知らせに行くのはおかしい。普通、使者が直接知らせるか、家臣の誰かを行かせるのではないの?

 それから、画面が汚いとか、装束の時代考証がめちゃくちゃという声もあるようですが、私は視力が弱くて画面がよく見えないので、そのあたりのことはよくわかりません。

 とまあ、色々つっこみ所はありましたけれど、初めにも書きましたように、個人的には面白かったです。緊迫感があり、変に笑いを取ろうとしていないところは好感が持てます。

 何よりも、人物一人一人のキャラクターがはっきりしていて良かったです。

☆白河法皇
 「え、ここまでやるの?というくらい、あくの強いキャラクター。でも、そこが強烈で良いと思います。考えてみると昨年の「江 ~姫たちの戦国」には、このようなあくの強いキャラクターは登場しませんでしたものね。秀吉も家康も、何となく中途半端でしたし。
 でも、そんな法皇のために后である璋子を奪われ、位を降ろされてしまった鳥羽天皇がかわいそうでした。

☆平忠盛
 とにかく格好良い。演じているのは中井貴一さん。「義経」では頼朝役を熱演していましたが、それとはまた違ったキャラクターで良かったです。来週は、この忠盛さんにお会いするのが一番楽しみかも。

☆藤原宗子
 平太(後の清盛」のこともかわいく思っているのかもしれませんが、自分の実子の平二が一番と思っているらしいですね。平太へのビンタは強烈でした。
 平二は後の家盛だと思われますが、後に池禅尼となる宗子が、「亡き我が子、家盛に生き写しだから」と、清盛に頼朝の命乞いをする伏線なのでしょうか。

 あと、待賢門院の女房に、「堀河局」がいたことに大感激。彼女は後に、待賢門院堀河(百人一首80番の作者)と呼ばれることになる女性です。
 この待賢門院堀河、西行とも親しかったそうです。「平清盛」では、西行もかなりの重要人物として登場するようなので、そのあたりも描かれるのでしょうか。

 そんなわけで、次回が楽しみです。
 ただ、3年前の「天地人」のようにならなければいいのですが…。「天地人」は、初回はなかなか面白かったのですが、そのあとフェイドアウトしてしまいましたから。そんな風にならないことを願いつつ、来週以降も楽しもうと思っています。

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2012年 年賀状

2012-01-06 17:14:03 | 美術館
☆★☆皆様、あけましておめでとうございます。☆★☆

 昨年中はお世話になり、ありがとうございました。本年も、どうぞよろしくお願いいたします。2012年が、皆様にとって幸い多き年となりますよう、心よりお祈り申し上げます。

 さて、今年の目標は、毎年書いているような気がしますが、ブログの更新を頑張りたいですね。昨年よりも更新回数を1回でも多くするのが目標です。昨年は体調がすぐれないことが多く、あまり更新できませんでしたので、このくらいの目標なら頑張りすぎずに達成できるかなと思います。とにかく、マイペースで楽しむことが一番ですよね。

 それと、健康に気をつけること。現在くらいの体調なら、普通に生活できるので、これを維持したいですよね。

 それから、忘れてはならないのが、今年の大河ドラマが「平清盛」であること。なので、平家物語関連の本をたくさん読みたいです。平安末期関連の未読の本も手元にありますし、サピエ図書館(ネット上の視覚障害者用図書館)からも何冊かダウンロードしてあります。
 ドラマの方も、つっこみ所、言いたいことがたくさんあるかもしれませんけれど、ストーリー展開が面白く、人物が生き生きと描かれることを期待したいです。8日の第1回が楽しみです。

 他に、監督の替わった中日ドラゴンズの応援、オリンピックでの日本人選手の応援も頑張りたいです。今年も良い年になりますように。

 写真は、今年の我が家の正月飾りです。

(追記(2011年1月6日)

 忘れていました。本年5月21日の朝に金環食が見られるのですよね。

 金環食は日食の一種、月の影が少し小さいので、月が太陽を覆ったとき、太陽がリング状に見える現象です。
 4ヶ月後に起きる金環食は、私の住む静岡県内でもしっかり見ることが出来ます。しかも、月が太陽を覆っている時間は何と5分とか!いったいどのくらいの暗さになるのか、とても楽しみです。
 リング状になった太陽を直接写真に撮ることは出来ないので、3年前の部分日食の時と同じく、空の写真を撮ってみたいです。もっともあの時は曇り空でしたが…。金環食の日はどうか良い天気になりますように。

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