平安夢柔話

いらっしゃいませ(^^)
管理人えりかの趣味のページ。歴史・平安文学・旅行記・音楽、日常などについて書いています。

元気になってきたかな?

2010-06-22 21:36:45 | えりかの平安な日々 10~18
 今日は、お昼に家を出て静岡へ。午前中で仕事の終わっただんなさんと1時に静岡駅で待ち合わせ、市内のホテルのレストラン「ネイル」でランチを食べてきました。

 今回、私が注文したのは5種類のプレートランチ。やっと、このように品数が多いものを食べられるくらいの食欲が戻ってきました。まだたまに、体調の悪い日があるけれど、やっと回復してきたという感じです。あとは文章がすらすらと書けるようになるといいのですが、焦らずに行きます。

 さて、上の写真にも載せたプレートランチのメニューですが、

 まず、マグロと春菊のトマトスパゲッティー。あっさりしたトマト味でおいしかったです。春菊がたくさん入っていてヘルシーです。実は、だんなさんも同じ物を注文したのですが、彼は春菊が苦手なので、たくさんもらってしまいました。

 それから、鶏肉と野菜を特製ソースで煮込んだもの。ソースにはカレー粉が入っていたそうで、ぴりっとしておいしかったです。野菜は、ピーマン、なすなどが入っていました。

 そして、レタスのサラダに、ミニグラタン。サラダのドレッシングもおいしかったし、グラタンのチーズもおいしかったです。

 それと、デザートのヨーグルト。こちらも美味でした。

 これに、焼きたてのパン1個と、ドリンクがつきました。ドリンクはアイスティーを注文。おいしい物をたくさん食べて、身も心も満足です。ごちそうさま。

 ランチのあとは、駅前のいつもの本屋さんに寄り道。私はいつものように、国文学と歴史の書棚を見て回りました。

 そして、『昔男の青春 「伊勢物語」初段~16段の読み方(妹尾好信著 新典社新書)』という本を見つけたので購入しました。「伊勢物語」の主人公、「昔男」の青年期を通して、物語の魅力に迫った本で、少し読んでみたのですが、とても面白いです。私は、「伊勢物語」とか「源氏物語」の本には反応してしまいます。やっぱり好きだなあ。

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王朝摂関期の「妻」たち

2010-06-11 11:59:11 | 図書室1
 今回は、平安時代の歴史評論の本の紹介です。

☆王朝摂関期の「妻」たち ー平安貴族の愛と結婚
 著者=園明美 発行=新典社・新典社選書 価格=1050円

[出版社商品紹介]
 平安期の婚姻には正妻を筆頭に多妻間で序列があった。1人の正妻の決定、地位・安定性とは。王朝摂関期「妻」たちの姿に迫る。

[目次]
 「妻の座」をめぐる研究状況
 子の出世も母親次第?
 皇女が臣下に嫁いだら?―師輔と三人の内親王たち
 「正妻」は絶対的?―頼通と隆姫
 儀式婚vs私通婚
 「正妻」はいつ決まる?―道長の妻たち
 「正妻」の条件は?―「后がね」の母ということ
 「女房」は「正妻」になれない?
 明子は詮子の女房だった?―再び道長の妻たち
 同居する妻の強み―「正妻」の必要条件
 「妻」たちの協力体制―夫の「家」の一員として
 「摂関政治」の時代と「妻」たち―むすびにかえて

 目次と本の紹介文からもおわかりのように、平安貴族の妻の立場について、史料や論文をもとにわかりやすく解説した本です。

 平安時代は、一夫多妻であっても妻には序列はなく、後世の妾のような存在も等しく「妻」であった…ということを、私は20年くらい前に何かの本で読んだことがありました。
 しかし、最近の研究によると、「平安時代にも妻の序列はあった」「という考えが主流になりつつあるようです。
 確かに、「源氏物語」を読むと、光源氏は紫の上や女三の宮といった正妻格の女性とその他の女性とは明らかに扱い方が違いますし、ましてお手つき女房などは単なる召人で終わってしまっているようです。

 この本では、主に歴史上の人物の妻たちを取り上げ、様々な例を紹介しながら、正妻の条件についてを解説しているのですが、「読書日記」のこちらの記事で少し書いた藤原師輔の妻となった3人の皇女の立場についてを初め、今まで私が知らなかった事がたくさん書かれていて、とても興味深かったです。そこで、その中のいくつかを紹介してみたいと思います。

 例えば藤原道長の妻、倫子と明子について。
 道長の妻に関しては。倫子が正妻で、明子はそれよりも一段低い立場の妻であると言われていますし、私もその説を支持しています。
 そして、この二人の妻、倫子が儀式婚(「源氏物語」の葵の上や女三の宮のような例ですね)で、明子が私通婚(「源氏物語」の紫の上の例でしょうか)であることなどから、最初から倫子が正妻だったと言われてきたようです。
 しかし、『王朝摂関期の「妻」たち』によると、二人の出自に差がない、いやむしろ、宇多天皇の曾孫である倫子より、醍醐天皇の孫である明子の方が格が上ともいえることや、『英花物語』や『大鏡』で使われている二人の呼称などを検討した結果などから、倫子が正妻という立場になったのは結婚後7~10年ほど経過した正暦四年(994)~長徳四年(998)頃だと推論されているのです。

 では、どうして倫子が正妻となったのか?それは、正暦四年から長徳四年までに至る時期に、倫子が彰子、妍子という、将来、后がねになり得る女の子を生んだのに対し、明子は男の子しか生まなかったのが大きな原因のようです。この時代、上流貴族の妻たちにとって、女の子を生むことは大切な任務だったのですね。

 あと、自分に仕える女房や、自分と近い親族に仕える女房は、嫡男や后がねになり得る女の子を生んでも正妻になれないという話も興味深かったです。
 例を挙げると、藤原実資が将来、后がねと考えて大切に育てた娘、千古を生んだ女性は、亡くなった妻、婉子女王の女房でしたし、藤原頼通の嫡男、師実や後に後冷泉天皇の皇后となる寛子を生んだ女性、祇子は頼通本人の女房だったそうです。いずれも正妻にはなれませんでした。

 その他、正妻の立場は必ずしも安定したものではなかったとか、平安貴族の妻たちに関しては色々な説があり、まだまだ解明されていない問題もたくさんあるそうで、この本を読んですべて納得…というわけにはいきませんでしたが、上で書いたように、彼女たちに興味のある私にとっては、とても参考になった本でした。
 文章もわかりやすく、引用されている原典には口語訳がついていましたし、登場人物の簡単な略歴なども解説されていました。平安貴族の妻たちについて興味のある方にはぜひ一読をお薦めします。

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政務官

2010-06-09 17:55:29 | えりかの平安な日々 10~18
 今日は、体調いまいち。このところ、体調の良い日が続いていたのですが、動き回ったり、薬を飲まなかったりしていたのが良くなかったようです。

 それでも今日は、午後から出かける用事があったので、朝食後に1時間半ほど二度寝して、何とか元気になり、出かけてきました。でも、やっぱり疲れました。帰宅後はゆっくりしようと思っていたのですが、私にとって嬉しいニュースが飛び込んできたので、こうして日記を書くことにしました。

 私とだんなさんが7年前にこちらに引っ越してきてから、ずっと応援していて、昨年の総選挙で政界復帰を果たした衆議院議員さんが、某省の政務官に任命されました。誠実で尊敬できる方なので、きっと私たちのために働いて下さると期待しています。

 実は、その方の秘書に、だんなさんの高校の後輩で、一緒にブラスバンドをやっていたという方がいるので、その方を通じてお祝いを伝えていただきました。これからますます忙しくなると思いますが、頑張って頂きたいです。

(追記)
 一応、関連ニュースをリンクしておきます。

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ランチ&本屋

2010-06-02 21:08:46 | えりかの平安な日々 10~18
 今日は、カラオケに行く予定になっていたのですが、一緒に行く友達の都合で中止になりました。体調はだいぶ良くなっているもののまだ決して本調子ではありません。カラオケは体力を使うので、中止になってかえって良かったかもしれません。

 そこで、1日中家にいるのもそろそろ退屈になってきたので、食事だけならいいかなと思い、お昼過ぎに家を出て、久しぶりに一人で電車に乗って静岡に行って来ました。そして、午後2時頃にだんなさんと静岡駅で待ち合わせ、少し遅いランチを食べてきました。

 本日、ランチを食べたお店は、4月にオープンした葵タワーの地下にある中華料理屋さんです。たびたびテレビでも紹介されているので、昼食時は行列が出来ていてなかなか入れないのですが、午後2時というちょっと遅い時間だったためか、すぐに座席に案内していただけました。

 それで、上の写真は、私が注文した焼きそばです。ちょっと変わった焼きそばで、蒸しめんの上に肉や野菜の入ったあんがかけてあり、卵で閉じてあるという感じの焼きそばです。焼きそばとあんと卵の味がマッチしていてとってもおいしいです。
 これに、デザートの杏仁豆腐、だんなさんの注文したチャーハンも少し頂いて、満腹で幸せ気分。もちろん、杏仁豆腐もチャーハンもおいしかったです。(^^)

 食事のあとは、だんなさんが仕事で使う本を見たいというので、同じ葵タワーの中にある本屋さんへ。以前にも「読書日記」で書きましたが、長いこと縮小移転していた本屋さんが再び規模を大きくして、葵タワーの中にオープンしたので、とても嬉しいです。

 それで、私はもちろん、古典と歴史のコーナーを見に行きました。
 歴史コーナーには、吉川弘文館から刊行されている人物叢書がほとんどそろっていて時代別に並べられており、見ているだけでわくわくします。今のところ、欲しいと思う本はないのですけれどね…。

 そう言えば、5年くらい前、こちらの本屋さんに「和泉式部」と「清少納言」が置いてなくて、古本屋で買ったのですよね。でも、新装開店をした翌日、2冊ともしっかり置いてあって感激したのを思い出しました。でも、今日は「和泉式部」はあったのですが、「清少納言」は見当たりませんでした。きっと売れてしまったのですね。静岡にも、清少納言に興味のある方がいらっしゃるようで嬉しいです。

 平安時代の人物の中に「藤原不比等」が置いてあったりして、並べ方にちょっとつっこみたくなるような所もありましたが、人物叢書がたくさん並んでいるのは壮観です。結局、今日は本を買いませんでしたが、これからまた何回もこちらの本屋さんを利用することになるのだろうなあ。

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