
「愛を読むひと」、題名がいいです。
ケイト・ウィンスレットは最優秀主演女優賞を獲得したし、
スティーヴン・ダルドリー監督は、「めぐり合う時間たち」
「リトル・ダンサー」と大好きな作品を作ってるしで、
期待が大きくなりすぎてしまったかもしれません。
そのせいか印象としては、いまいち。。。って感じでしょうか。
ケイトの演技も、「レボリューショナリー・ロード」のほうが
役柄もぴったりしていて数段良かったような気がしました。

文盲の女性ハンナが
若い若い男性マイケルに、肌を合わせながら物語を読み聞かせてもらう。
文盲だということを彼に明かすことなく・・・
彼女にとってそれはこの上なく幸せな時間だったと思います。
律儀な性格。文盲。ドイツに生まれ、戦争があった。
結局そんなことだけでハンナの人生は狂わされてしまうのです。
仕事を求めて、
ナチのユダヤ人収容所の看守という仕事を選んでしまったハンナ。
(おっと、ネタばれです)
その時そこになんの悪気もありません。
たぶん字を書くことがない仕事を探してのことだったのでしょう。
のちの裁判での受け答えの中でも、彼女の素直で律儀な性格がわかります。
自分に邪悪な気持ちなんてこれっぽっちもない、精一杯やってきたのに、
それが最悪な事態を招いてしまった、歴史の流れに翻弄された
悲しく逃れようのない事実。
投獄されてから字を覚え、そして出所が決まったゆえに死を選択したハンナ。
いまとなっては、
「どんな生き方をしようとどんな考え方をしようと、死んでしまった人は戻ってこない」
彼女にとってできることは、字を覚えることと死を選択することだけだったんじゃないでしょうか。
そうしようと思ったわけでもないのに、
まるでかげろうのような、はかない人生
。
★★★☆きっと原作本は優れているのだろうと思います。
監督スティーヴン・ダルドリー
原作ベルンハルト・シュリンク
出演
ケイト・ウィンスレット
レイフ・ファインズ
デヴィッド・クロス
レナ・オリン
ブルーノ・ガンツ
ケイト・ウィンスレットは最優秀主演女優賞を獲得したし、
スティーヴン・ダルドリー監督は、「めぐり合う時間たち」
「リトル・ダンサー」と大好きな作品を作ってるしで、
期待が大きくなりすぎてしまったかもしれません。
そのせいか印象としては、いまいち。。。って感じでしょうか。
ケイトの演技も、「レボリューショナリー・ロード」のほうが
役柄もぴったりしていて数段良かったような気がしました。



文盲の女性ハンナが
若い若い男性マイケルに、肌を合わせながら物語を読み聞かせてもらう。
文盲だということを彼に明かすことなく・・・
彼女にとってそれはこの上なく幸せな時間だったと思います。
律儀な性格。文盲。ドイツに生まれ、戦争があった。
結局そんなことだけでハンナの人生は狂わされてしまうのです。
仕事を求めて、
ナチのユダヤ人収容所の看守という仕事を選んでしまったハンナ。
(おっと、ネタばれです)
その時そこになんの悪気もありません。
たぶん字を書くことがない仕事を探してのことだったのでしょう。
のちの裁判での受け答えの中でも、彼女の素直で律儀な性格がわかります。
自分に邪悪な気持ちなんてこれっぽっちもない、精一杯やってきたのに、
それが最悪な事態を招いてしまった、歴史の流れに翻弄された
悲しく逃れようのない事実。
投獄されてから字を覚え、そして出所が決まったゆえに死を選択したハンナ。
いまとなっては、
「どんな生き方をしようとどんな考え方をしようと、死んでしまった人は戻ってこない」
彼女にとってできることは、字を覚えることと死を選択することだけだったんじゃないでしょうか。
そうしようと思ったわけでもないのに、
まるでかげろうのような、はかない人生

★★★☆きっと原作本は優れているのだろうと思います。
監督スティーヴン・ダルドリー
原作ベルンハルト・シュリンク
出演
ケイト・ウィンスレット
レイフ・ファインズ
デヴィッド・クロス
レナ・オリン
ブルーノ・ガンツ
戦争がからんでいるお話はあまり好きではないのですが、
機会があったら観てみたいと思います。
それにしてもやくさん、たくさん映画を観てらっしゃいますね!
きっと女優さんも体鍛えるんでしょうね。
戦争シーンはありません。
アウシュビッツ収容所跡を静かに歩く青年の姿があるだけです。
それだけで、収容されていた人々と看守の情景を想像させるあたりは、
ダルドリー監督のうまいところでしょう。
密かに思っておりました。
チェンジリングのアンジーを押さえての、ケイト・ウインスレットの最優秀主演女優賞、どれ程すごいんだろうかと、興味津々。
でも、本を読むという行為の映画が、どれほど感動を呼べる仕上がりになっているのか、ちょっと懐疑的でもありました。
あまり期待しないで観に行きましょうかね。
とりあえず、内容はどうであれ、美しく撮影された映画は、それだけで映画館で観る価値あり!と思うのでね。
観ていてちょっともどかしかったです。
ずいぶん昔になりますが、この監督の作品の「リトル・ダンサー」は
とても感激的な映画でしたので、もしもご覧になっていなければ、DVDなどで観てほしいなあ。
男なのにバレーダンサーになって最後は白鳥の湖を踊るって内容です。
マイケルとハンナが遭ったのは、1958年。
その当時、ハンナは路面電車の車掌をしていたので、
ハンナが看守になったのは、そのずっと前ですよ~
あのあたりの場面展開に追いつかず、頭が混乱してたのですが、やっぱり間違えてましたか。
こりゃ、もう一度見なくてはハンナの気持ち、マイケルの気持ちがつかみきれませんね。
裁判ではみんな冤罪だって知ってるのに、終盤では本を読んだ人は彼女が重ーい罪を犯したと思い込んでしまっている。
生き残った娘も、責任者の顔は覚えていなくて、本を読ませる変な人は覚えているのだから、その変な人が責任者でないことを知っているはずなのに・・・。
「彼女を許すようでお金は受け取れません」といいました。
そんなに怒りが強いのなら、なぜ裁判のときに他の被告人を許したのでしょう?
主人公も面会のときに「たっぷり反省したか?」というような意味の問いかけをしていますが、冤罪のひとには普通は「大変だったね、お疲れ様」ではないでしょうか?
なんだか変な物語です。