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漢方薬剤師の日々・自然の恵みと共に

漢方家ファインエンドー薬局(千葉県)
http://kampo.no.coocan.jp/

今年もご愛顧有難うございました。

2007-12-29 | 漢方的話題
頂き物の牡丹の鉢植え。
正月に咲くように調整してあるそうで、その技術で特許を取っていると説明書に書いてある。
なにやら縁起がよさそう。

それにしても本当にお正月に咲くの??と疑うほど硬いつぼみだったのに、置いた場所が暖かすぎたのか、今日に咲いてしまいました。

島根のくにびき農協八束支店から送られてきた名前は「新日月錦」というのだそう。



これでバッチリ新年を迎える気分になってきました。
来年もいい年になるといいなあ。


追伸)ここで今年最後のお勉強です。

牡丹皮(ぼたんぴ)苦・辛/微寒  心・肝・腎
清熱涼血、活血活お、
血熱を冷まし、血流を改善するので、生理前の発熱、生理痛、生理不順、イライラなどに用いられます。
六味丸類、桂枝茯苓丸、加味逍遥散などに含まれています。

漢方の部屋

来年も漢方家ファインエンドー薬局をよろしく。

(年内は、12/31営業、年明け1/1~1/3まで全休、1/4から営業です。)







見知らぬ人から板藍のど飴

2007-11-12 | 漢方的話題
今日は「板藍のど飴」も買って行こうかな。
先日研修で東京まで出かけたんですけど、隣に座った見ず知らずの人が板藍のど飴を出して私に勧めてくれたんですよお。

仕事をがんばっている元気な女性が来局して教えてくれました。

マイナーだと思っていた漢方。
意外なところで知ってる人に出会うなんてうれしいですね。

こんなことがもっとフツーになってくれたらいいなあ。


板藍のど飴 板藍茶



のどに板藍(ばんらん)の季節

2007-10-27 | 漢方的話題
朝晩冷え込むようになったらのどのイガイガ感や痛みを訴える人の来局が急に増えました。

おなじみさんは、
「そうだ、飴、買っておこうっと。」と「去年の場所」にすっと立つ

「ここにあった、あの飴、どこ?」

今年は、板藍(ばんらん)の陳列場所が去年とちょっと違っています。
「ああ、板藍ね、こっちよ~」
「これこれ! すごくいいよね、この飴」

「有難うございます。」

そういう私の不覚。
このところのどがいがらっぽくなっていて、秋だな~なんてのんきに思っていたのだけれど、お客様に気づかされて、私もあわててなめたら即効でスッキリ。
板藍のよさを思い出しました

中国語の先生がブログで板藍茶の紹介していらっしゃいます。
よろしかったらたずねてみてください。
茶之源2007年10月27日
板藍茶は中国語ではbǎnlángcháと発音するそうです。


日本で販売されている板藍茶と板藍のど飴はこちらです。

ついでに去年の板藍の記事




全国女性大会in松島(その1)

2007-09-19 | 漢方的話題
中医学という漢方医学を学んでいる全国の薬局仲間(女性で300人)が集う大会(日、月)に出席してきました。
天気予報はかなりの確立で雨。
にもかかわらず最高の天気で、おそらく強運の持ち主たちがいっぱいいたのだろうと思う。
(それくらい皆、元気で勉強意欲も満々!)

日曜日午後からまず講演がはじまり、夕食パーティのあと夜の9時から11時まで分科会で喧々諤々、意見を交換し合う。


宿泊したホテル「一の房」の中庭 庭の向こうは松島湾

この日は暑かったので早く風呂にも入りたい、露天風呂からの朝日も有名らしい、さらに明朝6時半からはこの中庭で太極拳も行われる


中庭に咲く秋明菊

ということで、夕食前にひと風呂
興奮した分科会のあとに夜中風呂
そして朝5時起きでみんなで朝日を拝む朝風呂
と3回も入浴してしまった。
まさに風呂三昧
さすがに入りすぎて、お肌が少々かさついちゃったかな・・・
もちろんその後は太極拳も元気にこなしてしまいました。

そうそう忘れちゃいけない。
講演の内容は主に不妊症対策についてで、おいおい勉強したことをアップしてゆかなければなりませんね。ハイ


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「レシピ」は「処方」の意味

2007-09-05 | 漢方的話題
漢方薬やふつうの薬も料理と発想は同じっていう話。

最近は院外処方箋も多くなって一般の方も処方箋の内容を目にすることが多くなったと思います。
処方の書き出しに
「Rp.」(またはR.とかRx)とついていることがあります。
(最近の印字処方箋では全部日本語表示になっていて見られない場合もありますが)
たとえば、

Rp. 胃腸薬あれこれ

Rp. 風邪薬あれこれ

という具合です。

この「Rp.」、実は「レシピ(recipe)」の略号です。
そう、料理のレシピと同じです。

こんな体調のときは、これとあれとそれを合わせたものを食べるといい
という食べ物の工夫(料理)の経験が何百年何千年と積み重なって、あるひとつのレシピ(処方)が出来上がったのです。

漢方薬やヨーロッパのハーブ療法などはその集大成されたものといえるでしょう。
つまり薬の多くは料理の延長上にあるというわけ。

漢方薬で例を挙げると
寒気のする風邪や首筋がこるときに「葛根湯(かっこんとう)」が有名ですが、
この処方に含まれるものは、
葛根(くず)にナツメやショウガ、シナモン、などなどを組み合わせたものです。
な~んだ、と思うような内容ですが、これを熱くして飲むと強張った体がすーっと楽になります。

葛根湯という処方は、葛根何グラムに対してナツメはこの量、ショウガはあの量と割合が決まっています。
それこそ料理レシピそのもの。
その配分が効き目と美味さの絶妙の加減なのです。

寒いときに飲むとよさそうな処方でしょ。
で、暑くて汗をだらだらかいていて体が火照っているときに、このメニューを飲みたいと思うかな?
思わないよね。
だから葛根湯を飲む機会は、冬のほうが多いということになります。
(夏でも冷房に当りすぎてぶるぶる震えているようなときは別ですが)

一方、食べ物の中には、主食のご飯のようにずっと毎日食べるものもある。
これらは体の基礎を養う働きがあるんでしょうね。
漢方薬でも『補剤』といってからだの足りない部分をサポートする役目の処方があり、こちらはコツコツ続けて飲むという使い方です。

このように漢方薬の医学では、その時々の体調や環境を検討して服用する処方を選ぶという作業をします。
それはまったく料理メニューを選ぶのと同じ。

だから『漢方薬は究極の料理レシピ』と言ってもいいくらい。

逆に、
毎日の食事をこれくらい意識して選んで食べていれば、健康になれると思うし、漢方薬やその他の薬やサプリメントを服用している人は、ふだんの食事をもっと意識すれば、薬やサプリメントがもっと効果を発揮すると思うのです。


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熱中症:水さえ飲めばいいってもんじゃない

2007-08-17 | 漢方的話題
熱中症で命を落とす人も出てきた。
だけどテレビをみていても、ただ水を飲めというばかりで、
体がどうなって危ないのかまったく解説しない。
だから、いったいいつ熱中症に陥るのか、判断もつきかねますよね。

よかったら以下のコラムを参照ください。

塩味と酸味もプラスして
暑さと湿気対策

汗をかきすぎると体内のミネラルバランスも崩れているので、
水だけ補給してもうまく体内に入っていかない状態になります。
砂漠で脱水症状になった人から聞いた話など
熱中症に注意

ずばり熱中症とは。
疲労をためないことが予防の第一。
冷房に当りすぎていても体調を崩します。
熱中症と冷房病



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鼻炎で漢方・こぶし(花サラダみたいな処方)

2007-03-20 | 漢方的話題
いつもは、自分で決めたものだけを
当薬局で買い求めていくもっぱら
サプリメント派の女性のこと。
でも、興味深そうに薬局内の漢方薬や
その資料を眺めたり、質問してくださったり
していた方です。


ある日、
「鼻づまりを起こしやすく、
あちこちの耳鼻科で診てもらったが
結局あまり状態が変わらず、
漢方薬でも飲んでみようかしら。」
ということで話し合った結果、
「鼻淵丸」という丸薬を購入していただいた。

2週間後、
「漢方でも、よく効くんですね。
これを飲み始めてから、いつになく調子が良くて、すごいですね~」

漢方って全然摩訶不思議なものではないんです。
この漢方薬に含まれてる成分をみると、
みな植物でしょ。
つまりは野菜料理みたいなものなんです。
「こんな体質の人はこんなものを食べるといいよ」
という知恵が何千年も積み重ねられてできたものが
漢方薬なんです。

これが良く効くってことは、ふだんの食事の
バランスがいかに身体づくりに大切か、
ってことの証明みたいなものでしょうね。

ところでこの漢方薬に含まれている
辛夷(しんい)とは、コブシのつぼみのことなんです。
ちょうど今咲いてるアレです。

そんなことを知ると、漢方って、けっこう身近でおもしろいでしょ。

さらにこの処方には、菊の花や金銀花も入ってて、花サラダみたいですね。


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板藍根の使い方(板藍茶):今年の花粉症にも

2007-03-09 | 漢方的話題
この冬も大活躍した
板藍茶(ばんらんちゃ)や板藍のど飴。

「今頃、インフルエンザが学校で流行っちゃって・・・」

とあわてて来局され、買い求められる方がいる一方で、

「この冬はカゼも引かずに済んで助かったわ。
 春になったから、もう飲まなくてもいいですか?」

というご質問も相次いでいただいた。

そこで、生薬「板藍根(ばんらんこん)」の効能と応用をご紹介しておくことにします。

板藍根(ばんらんこん)

アブラナ科タイセイの根
(ちなみにタイセイの葉は「大青葉(だいせいよう)」)

効能:清熱涼血解毒
高熱頭痛、頭や顔が赤く腫れた状態、のどの炎症痛みなど
体の上部(頭や顔部分)に適している

したがって生薬の本に書かれている代表的な使われ方には、
インフルエンザなどの高熱・頭痛、
流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)の腫れや痛み
となっています。

   参考)「中医臨床のための中薬学」



ところで、ちまたのうわさでは、
「今年の花粉症は、いきなり目の充血と鼻づまりになりやすい」
とか。

例年にない暖かさのせいで、実際、
寒い時期に粘膜が冷やされて水っ洟だらだら
という症状がとても少なく、
熱をもつ症状、
つまり「赤味」や「腫れ」の症状が多くなっているようです。

それなら、「板藍根」がぴったり

思い当たったら、使ってみてください。


漢方の部屋   板藍茶・板藍のど飴


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疲れると膀胱炎症状に(無菌性膀胱炎)

2007-02-16 | 漢方的話題
「最近また旅行に出かけることがあったのですが、大丈夫でした。

いつも、旅行に出かけたり何か行事があると、
必ずといっていいほどおしっこが近くなり、
膀胱炎のような症状に見舞われるという60代の女性。

すごく心配して旅行に出かけたそうだけど、
まったく症状が現れることがなかった
と、とても喜んでいただいた。

「旅行の疲れもいつもより早く回復した気がします。

泌尿器科を受診しても、細菌感染が認められず
ほとんど異常はないという、無菌性膀胱炎。
女性に比較的多く見られます。
特に閉経後の女性の場合、粘膜がとても弱くなることが多く、
炎症のトラブルがちょっとした事で起こりやすくなります。

炎症をおこす菌が発見されないのになぜ、炎症が起きてしまうのか。
その原因をよく追究すれば対策は明らかになり、割と簡単に解消されます。

たとば、
疲れたときに症状が現れるなら、
疲労回復対策、充分な睡眠と消化のよい食事など(補気対策)
冷えたときに現れれるなら、
ふだんから冷えないような服装や温める食べ物の対策(補陽対策)
粘膜が萎縮して抵抗力が落ちている年齢なら
潤いを補うような食べ物と睡眠の確保(補陰対策) などなど

自分の体質をよく観察することがまず必要です。

この女性は、これらの体質を改善する処方を服用することで、
なんなく乗り越えられました。

このような対策は、
膀胱炎だけでなく、体全体をより健康に元気に維持することにも
大いに役立ちます。


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これが贔屓(ひいき)です。龍の子供

2007-01-04 | 漢方的話題

龍の子供は9匹いて(九龍)、
その第一子の名前が贔屓(ひいき)です。
体は亀、頭が龍の姿をしています。

第一子として親龍がとても大切にしたそうで、
「えこひいき」とか「ひいきにする」などの
言葉の語源となっています。


悠久の美~中国国家博物館名品展 東京国立博物館
を観てきました。
見事な道具や飾り物の数々が
古いものではなんと紀元前4000年の時代から
使用されていたとは、まったく驚きで、
このころの日本にはまだ文明らしきものは
ありません。

中国の奥地で発見されているので、きっと
そのころ、このあたりはもっと温暖で過しやすく
にぎやかに人が行きかっていたのかなと
思いをはせたりしました。

その地を中心に地図を眺めると、日本の位置は
まるで宇宙の果てのようで、

こりゃ、どうにもかなわん・・・
と思ってしまいました。



で、この贔屓は、その展示品のひとつというわけではないのですが、
そこのミュージアムショップで買い求めたものです。

「あ、贔屓(ひいき)だって。この龍の名前かしら?」

すかさず中国人の販売員が、
「龍の長男の名前ですよ。長男だから大切にされたのです。
縁起がいいですよ。」

とかなんとか、話しながら購入してしまいました。

ところでこういうものは、作品に値段がついていて
それを払えばよいのかと思うと、作品を乗せてある
台座がないとどうにも格好がつきません。
でも、台座はそれを裏返すと、底にしっかり値段が
ついています。
これも結構高い。
ま、それでも縁起物ですから、
ありがたく購入させていただきました。

そうそう、名前といえば、「やくざいし」というのは
長ったらしいかなとかねがね思っていたので、

今年から「やく」にします。

というわけで、
どうか、今年もご贔屓に

慢性の蕁麻疹がずいぶん良くなりました

2006-12-04 | 漢方的話題
「ずっと治らなかった蕁麻疹が、漢方薬を飲み始めたら
ずいぶん良くなってきました。」
というのは40代の女性。

疲れたりすると、ふわっと蕁麻疹が出てくるのだそうです。
体力回復を促しデトックスをサポートするレオピンファイブと
バリアの力を高める衛益顆粒を服用していらっしゃいます。

40代は、微妙な年代です。
若いときは、どんな無理も利いたのに、
この年代に突入すると
やる気はあっても、体がいまひとつついていかない・・・
それでも無理をすると、体に支障が出る。

だからその年代なりの養生法に気づくことが必要。

これまでよりちょっぴりゆっくりと過ごし、
気分転換や疲労回復に時間をかけ、
食べ物は、量より質を重んじること。

むやみに踏ん張らないこと。

ちょっとした気づきで、とても元気になれる。


漢方の部屋





今年のクリスマスツリー

2006-11-25 | 漢方的話題
毎年、薬局の店頭にクリスマスツリーを飾ります。
飾りのメインは来年の干支のぬいぐるみです。

来年の干支は「猪」で、
ピンクの猪=豚
になってしまいました。



はじめのうちは、ぎょっとしたけど、
じわ~っとカワイさが増してきている、今日このごろ・・・



大きめの豚は、ツリーの足元で、林檎に群がっている状態に。
こりゃ、リアルすぎましたかね。

微小循環の改善:先日の研修会で(目の症状)

2006-11-07 | 漢方的話題
微小循環を良い状態に保つことはとても大切。
前ブログ(「末梢の血流」ってどこのこと)の続き

それは先日の漢方研修会でも話題にも登りました。

たとえば、目。
40代~50代になると、つくづく目の老化を実感する人が多くなって
同窓会で会えば、必ずといっていいほど老眼鏡の話が登場する。
遠近両用がどうしたとか・・・

なぜなら目は、とても細い血管で養われているので、
微小循環の血流が悪化すると即、目に症状が現れてしまうのだ。

目の症状が気になり始めたら、体内のあらゆる部分の
微小循環が、悪くなってきたと思ったほうがいい。

中年以降問題になってくる循環器系の症状、たとえば、
高血圧、糖尿病などいずれも、目の症状を伴う。
肌の老化が気になるころ、同時に目の乾燥や眼精疲労を訴えるようになる。

目が疲れやすい、目が痛い、目の充血、目の乾燥、白内障等々・・・
目のトラブルによく用いる処方に
補肝腎の「杞菊地黄丸」や補血の「婦宝当帰膠」などが代表的だけど、
これに血流を改善する処方を加えると、実際ぐっと効果がアップする。

目薬を差すのもいいけど、内側からも対策を行うことが必要。

悩んでいる症状の解決に関係ないと思っても、微小循環改善の漢方対策は
必ず行っておくほうがよい。

そうそう、運動やストレス解消も必要。
筋肉が充実すると血流はよくなるし、
ストレスで緊張すると微小循環はとたんに止まる。
良い睡眠ですっきりし、楽しく笑えば、血流は滑らかになる。
そして、
おいしく楽しく旬の食べ物をありがたく食すること、
これも大切。

漢方の部屋   漢方血流改善法







「末梢の血流」ってどこのこと?:微小循環について

2006-11-03 | 漢方的話題
先日の血流血圧測定会で、

「末梢の血流が・・・」っていうと、

ほとんどの人が、
「私、手の指先や足先の血流は良くないと思う」と答えてくださる。

「毛細血管ってどこにあると思います?」とたずねると、
まちがいなく指先をもんだりしてくれる。

確かに、感覚的には『先っぽ』は手先や足先だけど、
『体内血流の先っぽ』は、あらゆるところにある。

『先っぽ』の『毛細血管』は、

心臓→大動脈→中動脈→細動脈
 ↑              ↓  
 ↑           毛細血管
 ↑              ↓
   ←大静脈←中静脈←細静脈

この毛細血管は膜がすごく薄くて、各組織の細胞と接して、
いろんな栄養や老廃物のやり取りができる大切なところです。

この大事な部分の血流は、中年以降悪化が進みます。
今回の血流測定会でもその傾向は明らかでした。

もっと、ハリとツヤがほしい、お肌も、
もっと元気にしたい、心臓、肝臓、腎臓などの臓器も
毛細血管の血流をどれだけスムーズな状態に保つか
にかかっているようです。

漢方の部屋




血流血圧測定会を開催しました

2006-11-01 | 漢方的話題
10月の月末は当薬局で、血流血圧そして体脂肪測定会を開催しました。

来局いただいた方々とデータをもとにいろんな話をしたので、
(おそらくふだんの3,4倍はしゃべり続けていたと思う)
正直、かなり虚脱状態になってしまいました。

で、

結果報告:全体的な傾向として見えたこと

やっぱり若い人(20代前半)は、血管の弾力性があり、
隅々まで血液が流れている
うらやましい~、ホント。差は歴然としていました。

よほど体調管理をしていなければ、血流に年齢が現れる。
4,50代からは、多くは末梢血流がよくない傾向にありました。
隠しようがないデータを前に、『やっぱり』という
リアクションが多かったですね。
でもきっと、これをきっかけに、ふだんの生活の仕方も変わってくると思います。
(もちろん私も含まれています)

やせすぎて体力不足
『まだ太りすぎている』とか『ふつう』とか『脂肪がついている』とか
言っているわりには、本当はやせ過ぎで体力不足の女性がちらほら。
筋肉が足りないと、基礎代謝が低く、血流も改善されないので、もっと
おいしく旬のものを食し、気持ちよく運動をしよう。


漢方の部屋  血流・生活習慣病関連