漢方薬剤師の日々・自然の恵みと共に

漢方家ファインエンドー薬局(千葉県)
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金銀花(きんぎんか)・おめでたい名前の植物

2006-06-03 | 薬草・生薬
おめでたい名前の植物です。つる性の1本の株に金と銀(?)の花が同時に咲きます。
このあたりでは、比較的よく見られる植物で、和名はスイカズラ。
早朝散歩のコースで見つけました。

他の呼び名は、二宝花、忍冬花、双花など。


実は、この花やつぼみは、漢方薬の材料として用いられます。

「清熱解毒」
つまり、ほてりや炎症をさます働きを持ち、「銀翹散:ぎんぎょうさん(商品名:天津感冒片)」という、のどの痛みや熱タイプの風邪に用いる処方にも含まれています。
この処方名の「翹」は連翹(れんぎょう)が含まれているからです。
連翹の種子です。

漢方って意外に身近なものです。



花の形を見ていると、いかにも、のどの痛みに効きそうな気がします。

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
すごい。 (spa)
2006-06-04 21:28:38
漢方薬になる植物が身近にあるなんて!

知ってないと見逃しますね。

苦そうな感じが喉によさそう~
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苦味 (やくざいし)
2006-06-06 17:20:59
>spaさん

鋭いですね。苦味は、確かに炎症を抑える働きとほてりをさます働きがあります。

たとえば、夏の苦瓜(ゴーヤ)、あの苦味が夏の暑さによいのです。
返信する
はじめまして♪ (kan)
2006-06-10 15:21:29
おめでたい名前
返信する
再び失礼します。 (kan)
2006-06-10 15:32:59
ダブルクリックして、コメントが途中になりごめんなさい。



先ほどはトラバ、ありがとうございました。

「金銀花」という植物、初めて見ました。



1本の株に金と銀の花が同時に咲くとは、珍しいですね。

きれいなお花が薬にもなるなんて、二度驚きです。



漢方薬に最近興味を持っているので、また遊びに参ります
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