『消えた太陽』 アレクサンドル・グリーン ☆☆☆
国書刊行会の「魔法の本棚」シリーズの一つ、アレクサンドル・グリーンの『消えた太陽』を読了。まあまあだった。15篇の短篇が収録されているが、どれも寓話と呼ぶのがふさわしい小説だ。人を騙したり、騙されたり、あるいは死の間際だったり、とある特殊な状況下におかれた人物の運命が変転するさまを描く。その結果は皮肉なものもあれば、心温まるような叙情的なも . . . 本文を読む
『ベン・フォールズ・ファイヴ』 ベン・フォールズ・ファイヴ ☆☆☆☆
ベン・フォールズ・ファイヴのデビュー作にして、おそらくは最高傑作。ピアノ、ベース、ドラムというトリオ編成なのになんでファイヴ？ なんてことを気にしてはいけない。中心人物はピアノを弾きながら歌を歌い、曲も書くベン・フォールズ。
このアルバムの特徴はとにかくめいっぱいピアノがフィーチャーされていることだ。ベン・フォールズ . . . 本文を読む
『ゴッドファーザー PART II』 フランシス・フォード・コッポラ監督 ☆☆☆☆☆
ご存知、ゴッドファーザー。やっとDVDの単品売りが始まったのを見て買ってきた。ちょっと前までボックスセットしか売ってなかったのだ。私は『パート1』より断然『パート2』派なのでとりあえずこれだけ買いたかったのだが、観終わって見るとやっぱり『パート1』も観たいので、ボックスセットを買っても良かったかも知れない . . . 本文を読む
皆様、新年あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。じゃ、さっそくいきます。
『コレラの時代の愛』 ガブリエル・ガルシア=マルケス ☆☆☆☆☆
遂に出た、マルケス流ラヴ・ストーリー『コレラの時代の愛』の日本語訳。ああ長かったよ、長かった。待ちくたびれて一昨年の11月に英語訳で読んでしまったが、日本語訳をゆるゆると読むのはまた格別である。それにしてもあれからもう一年以 . . . 本文を読む