『男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け』 山田洋次監督 ☆☆☆☆☆
日本人の心のふるさと、『男はつらいよ』シリーズ17作目である。寅さん映画は大好きだがやはり作品によって出来不出来があり、あまり面白くないなあと思うものも中にはある。そんな中でも最上の作品のひとつがこの『寅次郎夕焼け小焼け』である。個人的には一番好きかも知れない。
まず、なんと言っても宇野重吉が素晴らしい。寅次郎と絡む日本画の重鎮、池ノ内青観の役だが、その存在感は『男はつらいよ』シリーズの錚々たるゲストの中でも飛びぬけている。寅次郎が一癖ある老人と絡むエピソードは他にもあり、色んなタイプの名優が出演しているが、基本的にコメディ演技の中でペーソスを醸し出す、というパターンが多いように思う。レギュラーである御前様の笠智衆はその典型。逆にひろしの父親役でシリーズ前半に数回登場する志村喬などは、寅次郎と対照的な重厚かつシリアスな役柄として設定されていた。しかし本作での宇野重吉は愛嬌あるコミカルな演技から無頼さ、ダンディさ、静謐さ、しっとりしたロマンティズムまでまさに虹のように変幻自在なオーラを発揮し、きわめて複雑で多面的なキャラクターを作り上げている。その演技の振幅の大きさはただごとじゃない。
まず最初は、居酒屋で無銭飲食をしようとする小汚く横柄なじじいとして登場する。寅次郎が同情して金を払い、とらやへ連れて帰る。そしてとらやの面々が横柄で無礼極まりないこのじいさんに振り回される、というコメディ・シーンに続く。ここでの宇野重吉の横柄さはまったくほれぼれするほどで、朝ごはんの支度をしたからというおばちゃんに向かってこともなげに「その前に茶をくれ。梅干をつけてな。それから風呂だ」注意をしに来たタコ社長には「ふとんを片付けてくれ」下に降りて風呂がまだだと聞くと「早くわかせ」さくらに向かって一言「お茶」。もう最高。翌朝、その態度の悪さを寅に注意されると、「ここは宿屋じゃないのか?」と驚く。「これはとんだ失礼をした」そしてそのムードは鮮やかに変化する。筆と紙を持ってきてくれと頼み、嫌がる寅に「頼むよ」という時のその微笑みの柔らかさ。筆を持って紙に向かった時の鋭くりりしい表情。
日本画の重鎮だと判明してからは、穏やかで紳士的な中にも茶目っ気を漂わせたキャラクターとなる。龍野で銀髪の老婦人を訪ねた際には、「ぼくは君の人生に責任がある。後悔しているんだ」と過去のロマンスを暗示するセリフを口にし、涙をにじませる。そしてエピローグで再びとらやを訪れる時は、前回とはうってかわって和服と帽子というダンディぶり。ルンペンじみた登場時の青観とはまるで別人でありながら、どちらも完璧に自然である。とにかく本作の池ノ内青観は紳士でありダンディであり知的であり、同時に野放図であり横柄であり愛嬌があるという、なんとも魅了的なキャラクターだ。私にとって理想の老人像とはこれである。
マドンナは太地喜和子、龍野の芸者ぼたん。ところで本作では珍しく寅が失恋しない。ふられないのである。それどころかぼたんも寅を好きなようだ。最後、寅はぼたんに会いに行き「お前と所帯を持ちに来たのよ」と告げる。その後ぼたんが青観からもらった絵を見せることになってこの寅の「プロポーズ」はうやむやになり、映画はそのまま終わってしまうが、この二人はこのまま結ばれてもおかしくないと思わせる終わり方で、寅さんシリーズにおいてこれは非常にユニークだと思う。最後のシーンに寅さんとマドンナが一緒にいるなんてこれだけなんじゃないか。
物語は単に寅の恋物語というだけでなく、ぼたんがインチキ事業家に二百万騙し取られるという、かなりシリアスなプロットが準備されている。ぼたんはそのために東京にやってきて、タコ社長もついて行って相手に掛け合うがどうしようもない。法律上は合法なのである。血のにじむような思いをして貯めた大金をだまし取られたぼたん。金は戻ってこない。一体どういう決着がつくのかと思って観ていると、この映画は驚くべき救済を見せる。
激怒した寅がさくらに言う。「明日ここに警官がやってきても、おれとはもう縁を切りましたというんだぞ。でないと光男が犯罪者の甥になるからな」「お兄ちゃん、どこに行くの?」「決まってるじゃねえか、ぼたんをひどい目に合わせた男のところよ! 野郎、二度と表を歩けねえようにしてやる。ぼたん、きっとおれが仇をとってやるからな」そして外に飛び出していく。もちろん、寅が悪人をボコボコにするなんてことにはならない。そいつの住所も知らず、寅は道をうろうろするだけ。おいちゃん達は例によって「馬鹿だなあいつは」とため息。これはコメディ・シーンなのである。ところがぼたんは泣く。男の人にあんな風に言ってもらったのは生まれて初めてだ、私はとても幸せだ、と言って泣きじゃくる。なんと、寅の愚かで滑稽で、けれども真情に溢れた言葉が彼女を救うのである。とらやの面々は茫然としてぼたんを見つめる。私はこれを寅さんシリーズ中もっとも感動的なシーンだと思う。
その後、寅は青観のところへ行って、絵を描いてくれと頼む。その絵を売り払ってぼたんに金を渡したいという寅の言葉に青観は怒り、断る。寅も怒って「てめえなんかとはもう縁切りだ」と怒鳴って飛び出す。最後、龍野でぼたんに再会した寅は、青観がぼたんに絵を送ったことを知る。「龍野では色々お世話になったので、君にあげる」とだけ書いて。
寅の頼みはもちろん自分勝手で非常識なものだ。「絵を描くのは僕の仕事なんだ」といって断る青観の方が正しい。しかし物事の正誤ではなく、青観は寅の純真さに打たれて結果的に絵を贈ったのだろう。寅はぼたんのために自分にできることなら何でもするだろうし、赤の他人だった青観の酒代を躊躇なく払ってやったのも寅だった。青観はそういう寅の中に、これまで見たことのない価値観を発見したのである。そしてそこで「君にあげる」とだけ書いてぼたんに国宝級の絵を贈ってしまう青観=宇野重吉も、最高にイカすじいさんであることは言うまでもない。
他にもこの映画には面白いシーンがたくさんある。青観が描いた絵を寅が持ち込む神田の古本屋の主人を大滝秀治がやってるがこのシーンも最高である。最初は贋物だと決めつけて笑っているがだんだん真顔になり、しまいにはものすごく怪しい無表情になって「あんたこれ売るんだね? いくら? いくら?」と畳み掛けてくる。面白すぎ。この映画は名場面のオンパレードである。
が、やはりなんといっても宇野重吉だ。日本人にもこんなカッコイイじいさんがいるのである。こんな風になりたい。
日本人の心のふるさと、『男はつらいよ』シリーズ17作目である。寅さん映画は大好きだがやはり作品によって出来不出来があり、あまり面白くないなあと思うものも中にはある。そんな中でも最上の作品のひとつがこの『寅次郎夕焼け小焼け』である。個人的には一番好きかも知れない。
まず、なんと言っても宇野重吉が素晴らしい。寅次郎と絡む日本画の重鎮、池ノ内青観の役だが、その存在感は『男はつらいよ』シリーズの錚々たるゲストの中でも飛びぬけている。寅次郎が一癖ある老人と絡むエピソードは他にもあり、色んなタイプの名優が出演しているが、基本的にコメディ演技の中でペーソスを醸し出す、というパターンが多いように思う。レギュラーである御前様の笠智衆はその典型。逆にひろしの父親役でシリーズ前半に数回登場する志村喬などは、寅次郎と対照的な重厚かつシリアスな役柄として設定されていた。しかし本作での宇野重吉は愛嬌あるコミカルな演技から無頼さ、ダンディさ、静謐さ、しっとりしたロマンティズムまでまさに虹のように変幻自在なオーラを発揮し、きわめて複雑で多面的なキャラクターを作り上げている。その演技の振幅の大きさはただごとじゃない。
まず最初は、居酒屋で無銭飲食をしようとする小汚く横柄なじじいとして登場する。寅次郎が同情して金を払い、とらやへ連れて帰る。そしてとらやの面々が横柄で無礼極まりないこのじいさんに振り回される、というコメディ・シーンに続く。ここでの宇野重吉の横柄さはまったくほれぼれするほどで、朝ごはんの支度をしたからというおばちゃんに向かってこともなげに「その前に茶をくれ。梅干をつけてな。それから風呂だ」注意をしに来たタコ社長には「ふとんを片付けてくれ」下に降りて風呂がまだだと聞くと「早くわかせ」さくらに向かって一言「お茶」。もう最高。翌朝、その態度の悪さを寅に注意されると、「ここは宿屋じゃないのか?」と驚く。「これはとんだ失礼をした」そしてそのムードは鮮やかに変化する。筆と紙を持ってきてくれと頼み、嫌がる寅に「頼むよ」という時のその微笑みの柔らかさ。筆を持って紙に向かった時の鋭くりりしい表情。
日本画の重鎮だと判明してからは、穏やかで紳士的な中にも茶目っ気を漂わせたキャラクターとなる。龍野で銀髪の老婦人を訪ねた際には、「ぼくは君の人生に責任がある。後悔しているんだ」と過去のロマンスを暗示するセリフを口にし、涙をにじませる。そしてエピローグで再びとらやを訪れる時は、前回とはうってかわって和服と帽子というダンディぶり。ルンペンじみた登場時の青観とはまるで別人でありながら、どちらも完璧に自然である。とにかく本作の池ノ内青観は紳士でありダンディであり知的であり、同時に野放図であり横柄であり愛嬌があるという、なんとも魅了的なキャラクターだ。私にとって理想の老人像とはこれである。
マドンナは太地喜和子、龍野の芸者ぼたん。ところで本作では珍しく寅が失恋しない。ふられないのである。それどころかぼたんも寅を好きなようだ。最後、寅はぼたんに会いに行き「お前と所帯を持ちに来たのよ」と告げる。その後ぼたんが青観からもらった絵を見せることになってこの寅の「プロポーズ」はうやむやになり、映画はそのまま終わってしまうが、この二人はこのまま結ばれてもおかしくないと思わせる終わり方で、寅さんシリーズにおいてこれは非常にユニークだと思う。最後のシーンに寅さんとマドンナが一緒にいるなんてこれだけなんじゃないか。
物語は単に寅の恋物語というだけでなく、ぼたんがインチキ事業家に二百万騙し取られるという、かなりシリアスなプロットが準備されている。ぼたんはそのために東京にやってきて、タコ社長もついて行って相手に掛け合うがどうしようもない。法律上は合法なのである。血のにじむような思いをして貯めた大金をだまし取られたぼたん。金は戻ってこない。一体どういう決着がつくのかと思って観ていると、この映画は驚くべき救済を見せる。
激怒した寅がさくらに言う。「明日ここに警官がやってきても、おれとはもう縁を切りましたというんだぞ。でないと光男が犯罪者の甥になるからな」「お兄ちゃん、どこに行くの?」「決まってるじゃねえか、ぼたんをひどい目に合わせた男のところよ! 野郎、二度と表を歩けねえようにしてやる。ぼたん、きっとおれが仇をとってやるからな」そして外に飛び出していく。もちろん、寅が悪人をボコボコにするなんてことにはならない。そいつの住所も知らず、寅は道をうろうろするだけ。おいちゃん達は例によって「馬鹿だなあいつは」とため息。これはコメディ・シーンなのである。ところがぼたんは泣く。男の人にあんな風に言ってもらったのは生まれて初めてだ、私はとても幸せだ、と言って泣きじゃくる。なんと、寅の愚かで滑稽で、けれども真情に溢れた言葉が彼女を救うのである。とらやの面々は茫然としてぼたんを見つめる。私はこれを寅さんシリーズ中もっとも感動的なシーンだと思う。
その後、寅は青観のところへ行って、絵を描いてくれと頼む。その絵を売り払ってぼたんに金を渡したいという寅の言葉に青観は怒り、断る。寅も怒って「てめえなんかとはもう縁切りだ」と怒鳴って飛び出す。最後、龍野でぼたんに再会した寅は、青観がぼたんに絵を送ったことを知る。「龍野では色々お世話になったので、君にあげる」とだけ書いて。
寅の頼みはもちろん自分勝手で非常識なものだ。「絵を描くのは僕の仕事なんだ」といって断る青観の方が正しい。しかし物事の正誤ではなく、青観は寅の純真さに打たれて結果的に絵を贈ったのだろう。寅はぼたんのために自分にできることなら何でもするだろうし、赤の他人だった青観の酒代を躊躇なく払ってやったのも寅だった。青観はそういう寅の中に、これまで見たことのない価値観を発見したのである。そしてそこで「君にあげる」とだけ書いてぼたんに国宝級の絵を贈ってしまう青観=宇野重吉も、最高にイカすじいさんであることは言うまでもない。
他にもこの映画には面白いシーンがたくさんある。青観が描いた絵を寅が持ち込む神田の古本屋の主人を大滝秀治がやってるがこのシーンも最高である。最初は贋物だと決めつけて笑っているがだんだん真顔になり、しまいにはものすごく怪しい無表情になって「あんたこれ売るんだね? いくら? いくら?」と畳み掛けてくる。面白すぎ。この映画は名場面のオンパレードである。
が、やはりなんといっても宇野重吉だ。日本人にもこんなカッコイイじいさんがいるのである。こんな風になりたい。
日本に住んでる、ころりん(男性・38歳)と申します。
このアブソリュート・エゴ・レビューは、僕もこの寅さんシリーズで最高傑作だと思う
『夕焼け小焼け』について検索していたところ、偶然にもつけた次第です。
しかもそれは約3年前・・・。
ego_danceさんに何とかコメントないしメールしようとしてたものの、
あまりにもego_danceさんのレビューに共感してしまい、
それを上回る新しい言葉や良い発言が出てこなくて、、、汗(^_^;
それでようやく今になった次第です・・・。
★『激怒した寅がさくらに言う。「明日ここに警官がやってきても、おれとはもう縁を切りましたというんだぞ~(省略)~ぼたんを見つめる。私はこれを寅さんシリーズ中もっとも感動的なシーンだと思う。』
この映画はビデオテープもDVDも買い、今まで10回は見たぐらいの、心が温まる大好きな大好きな映画。
そして、僕も同じく思います。『寅さんシリーズ中、もっとも感動的なシーン』だと。
★『しかし本作での宇野重吉は愛嬌あるコミカルな演技から無頼さ、ダンディさ、静謐さ、しっとりしたロマンティズムまでまさに虹のように変幻自在なオーラを発揮し、きわめて複雑で多面的なキャラクターを作り上げている。』
★『そしてエピローグで再びとらやを訪れる時は、前回とはうってかわって和服と帽子というダンディぶり。ルンペンじみた登場時の青観とはまるで別人でありながら、どちらも完璧に自然である。とにかく本作の池ノ内青観は紳士でありダンディであり知的であり、同時に野放図であり横柄であり愛嬌があるという、なんとも魅了的なキャラクターだ。』
宇野重吉、素晴らしい演技でしたね。
あんなルンペンの貧乏くさい姿から、紳士的でダンディーな画家を演じるのは、もう圧巻でした。
そして、僕のにとっての1番の名シーンは、、、
ラストの直前で、ぼたんが青観先生の絵(ぼたんの絵)を、寅さんに見せるシーン。
「見て!これ!」「これ200万円で売ってくれって言われたの!でも売らへん絶対に売らへん!例え500万でも1千万円でも売らへん!これは私の宝や!」
そして寅さん(渥美さん)のビックリした、また今までの出来事が一瞬にして、悪い思い出が良い思い出へと変わった、
何とも言えない何とも表現し難いあの顔あの眼が、
これは渥美さんでしか出来ないんじゃないかと思われるぐらいの、素晴らしい究極の演技だったと思います。
ego_danceさんのレビューを読んだだけでも、思い出して 感涙(;_;)ウルウル してしまいますね。
また本当に素晴らしいレビューで、僕の心の中に思っていたことを上手に上手く言葉に変えてくれたような感じで、
世の中には、同じ気持ちの人がいたんだ~!と、とても嬉しかったです!ヾ(>▽<)ゞ ウレシイ♪
そこまで共感していただけるとはレビューを書いた甲斐がありました。非常に嬉しいです。私も本当にこの映画が大好きで、DVDを買って何度も繰り返し観ていますが、ぼたんがとらやで泣き出す場面ではどうしても涙腺がゆるんでしまいますね。あそこで一瞬映るおいちゃんの表情も好きです。
それから仰る通りラストも名シーンですね。あそこの渥美清の演技は素晴らしいです。それに寅とぼたんと(そこにはいないけれども)青観が絡むという、考えてみるとシリーズ中屈指のゼイタクなラストじゃないでしょうか。あの絵がぼたんの絵というのがまた泣かせます。
>あそこで一瞬映るおいちゃんの表情も好きです。
おいちゃんならではの̏やさしさ̋が、この場面で溢れてるのが僕も気付いてました。
確認はしてないのですが、確か、おはちゃんもさくらさんも、そんな感じだったような気がします。
>あの絵がぼたんの絵というのがまた泣かせます。
いつもこの映画を見る度に、ラストのシーンで涙が止まらなくなってしまいますね。
>『一体どういう決着がつくのかと思って観ていると、この映画は驚くべき救済を見せる。』
>『「これはとんだ失礼をした」そしてそのムードは鮮やかに変化する。』
>『男の人にあんな風に言ってもらったのは生まれて初めてだ、私はとても幸せだ、と言って泣きじゃくる。
なんと、寅の愚かで滑稽で、けれども真情に溢れた言葉が彼女を救うのである。』
また何度かレビューを読ませて頂いたのですが、↑それにしてもego_danceさんの活字、言葉が、
本当にピッタリ!!
「救済」とか、「ムードが鮮やかに変化する」とか、etc...
気持ちを言葉に上手く変換出来るなんて、とても羨ましいです☆
それと、、、話は変わるんですが、、、
寅さんシリーズで、『心の旅路』という竹下景子が出演する作品があり、
ego_danceさんのレビューが見たくて探してたのですが、
今は未だ無いですよね??
この作品もとても好きなのですが、
何で好きなのか、自分で良くわからないんですよね・・・汗(^_^;)
こんなことを人に聞くのもおかしいですが、
ego_danceさんのレビューを読めば、何か心に引っ掛かっていることが、
どこかしら言葉として表してくれるような感じがして・・・、
それに、ego_danceさんもこの映画はどう思うのかな~と興味津々なので、
良ければ『心の旅路』のレビューも、是非是非お願い致しますm(__)m