アブソリュート・エゴ・レビュー

書籍、映画、音楽、その他もろもろの極私的レビュー。未見の人の参考になればいいなあ。

パヴァーヌ

2013-01-31 22:32:38 | 
『パヴァーヌ』 キース・ロバーツ   ☆☆☆☆  今回初めて読んだが、もともとサンリオSF文庫で出ていた小説の二度目の復刊らしい。ディックの『高い城の男』みたいないわゆる歴史改変もので、エリザベス女王が暗殺されたことによってカトリック教会の支配がずっと続いている世界、という設定になっている。要するに中世的な宗教世界で、かつ、電気や薬物など科学の利用が厳しく抑制、禁止されている。こういう世界観の中 . . . 本文を読む