充たされざる者 2011-04-27 00:05:49 | 本 『充たされざる者』 カズオ・イシグロ ☆☆☆☆☆ 『日の名残り』に続き『充たされざる者』を読了。 これはまた全然タイプが違う。とても奇妙な小説である。現代文学には「奇妙」といわれる作品も多いが、そんな中でもとびきり奇妙だ。少なくとも私はこれと似た感じの小説を読んだことがない。あえていえばカフカに似ている。不条理な展開、迷宮的なストーリー、堂々巡り。登場人物がやたら長広舌をふるう、という . . . 本文を読む