日の名残り 2011-04-18 19:36:21 | 本 『日の名残り』 カズオ・イシグロ ☆☆☆☆☆ これはびっくり。なんと、こんなに面白い小説だったとは。「日の名残り」なんて地味なタイトルだし、書評も「静かな感動」とか「しっとりした抒情」とかそんなのばかりなので、よほど起伏に欠ける眠たい小説なのかと思っていた。執事として人生を送ってきた男の晩年の心象風景を淡く静かに描き出す、みたいな。だからこれがイシグロの代表作と言われても、これまで手を出さ . . . 本文を読む