アブソリュート・エゴ・レビュー

書籍、映画、音楽、その他もろもろの極私的レビュー。未見の人の参考になればいいなあ。

あなたに不利な証拠として

2007-04-11 09:56:52 | 
『あなたに不利な証拠として』 ローリー・リンドラモンド   ☆☆☆  非常に評判がいい短篇集なので読んでみた。警察小説なのでミステリということになっているが、実際は女性警官の人生を描いた普通小説に限りなく近い。ベクトルは「純文学」を向いている。ただしカッコ付きである。  純文学、つまりシリアス・リタラチャー。現代文学においては別に純文学だからシリアスな調子で書かれているとは限らず、むしろシリア . . . 本文を読む