マーちゃんの数独日記

かっては数独解説。今はつれづれに旅行記や日常雑記など。

第2章 初級ステップ(6)

2009年06月08日 | 数独



                               図1
 図1は前回のブログの最終局面です。
 (2)候補数を消す手筋で ①行について考える ②列について考えるを実行し図1に到達しています。
続いて③ブロックについて考えます。
 まずⅠブロックです。候補数で登場する回数が2回以下の数は無いか?・・・ありません。Ⅱブロックはどうか?・・・ありました。4が該当する数で、しかも同一の行に属していますから、”消去力”を持っています。(くどいですが、再度その理由を書きます。Ⅱブロック内で4はa4またはa5にしか存在しません。どちらに存在してもa行にこれらのマス以外に4は存在し得ない)そこでこの場合消去で出来るか否か調べると、4が消せることが分かります。
 ここで一言付け加えます。”原則としてユニットに2回登場する候補数”を捜すと書きました。と言うことは例外があると言うことです。このブロックの候補数2は3回登場します(=3個存在します。)それも同一行に存在します。この2も消去力を持ちます。この3マスのいずれか一つに2が来るわけですから、この行には、3個のマス(a4、a5、a6)以外に2は存在し得ません。他の2は消去出来るわけです。ただしこの局面では消去の対象が存在しません。実は5も同じ様に考えるべき数です。
 続いてⅢブロックはどうか?・・・6が2回登場し、しかも同じ列なので”消去力”を持ちますが、同じ列に他に6はありませんから、消去される数はありません。続いてⅣブロックはどうか?。・・・3と6と7が該当数ですが、他の数を消去することはありません。
 以下Ⅸブロックまで進めていくと、Ⅷブロックの8が他の8を消す事が分かります。図2をご覧下さい。

             図2
 図2でこのブログで述べてきたことを視覚化しました。赤印の数の存在で黄色印の数を消す事が出来ます。その結果が図3です。

             図3
 問題はここで、次の思考へ移る前に、もう一度(2)①~③を考るのが有効と、マーちゃんは考えます。一つの数の消去がそれ以前の状況を変化させている可能性があるからです。そういうことを言い出すと、「その考え方を進めていくと、(1)まで戻らなければならない」と思う人もいることでしょう。戻ってもいいのですが、マーちゃんはいずれ又そこまで戻ることもあるだろうと考えて、同じ作業内の繰り返しに留めます。
 この問題では再度(2)①~③を点検しても変化はありません。そこで次へと駒を進めます。次回からやや理論的な話になります。「2国同盟」から始めたいと思います。


第2章 初級ステップ(5)

2009年06月08日 | 数独


                         図1
 図1は前回のブログの最後に登場した局面です。
 候補数を減らす事を考え、まず① 行について考えました。
続いて
② 列について考えます。
 行での”読み”と同じように、原則として列の中に2個登場する候補数は無いか1列~9列まで考えます。
 1列の3と7が2個登場し、3も7も同じⅣブロックに属しますから、消去力を持ちますが、Ⅳブロックには登場したd1とf1以外他に3も7もありませんから、結果として消去は起こらず不変です。(実はマスd1とf1の間に後述する”2国同盟”が成立します。こちらを気が付く方も多い事でしょう。マーちゃんは今はこのことに触れません。系統だった方法を求める為、もう少し後での説明に回します)
以下9列まで進めていく中で、8列でのみ消去が起こっています。
 図2にご覧下さい。

              図2
 図2で8列の1はh8とi8にのみ登場し(赤印)、しかもh8とi8は同一のⅨブロックに属するので、このブロック内の黄色印の1は消去できます。その結果図3となりました。
   
              図3