マーちゃんの数独日記

かっては数独解説。今はつれづれに旅行記や日常雑記など。

小石川植物園から白山浴場へ

2021年08月13日 | 草木・花

 7月30日(金)、小石川植物園内「柴田記念館」で、雨宿りを兼ねて、購入した『温室の植物』を読んでいて、旧温室の写真に気が付いた。先ほど見て来た温室は新たに作り変えたられたものだということに漸く気が付いたのだった。












 2016/11/20のブログに書いたように、「文京区海岸物語」に参加し、縄文時代の貝塚跡などを訪ねた時の最後の訪問先が小石川植物園だった。そのブログには「・・・温室建て替え工事中に新たな縄文遺跡が発見され、工事の進行はストップし、東大教授が中心となり遺跡の調査が進行中である」と書いておきながら、温室が新築されたことは全く失念していた。いやはやお粗末。














 埋蔵文化財や旧温室の調査など、建設に必要なさまさまの準備を経て2018年に本体工事に着手し、2019年5月に建物が完成し、新温室はその年の11月19日より一般公開された。(植物園訪問時に撮影した写真)















 温室は6つあり、例えば“小笠原諸島の固有植物”や“世界の熱帯植物”などのテーマのもと展示がされていた。夏の温室は高温になりすぎるのを防ぐため天井には大きな開口部が設けられ、全室にミスト装置が設備されていて、この日もミスト全開で涼しかった。旧温室のことは全く記憶にない。一部レンガ躯体だったそうだが、メインエントランスにはレンガ造りの構造を示すモルタルが保存・展示されていた。(新温室。手前が冷温室)






 山地植物の栽培展示の為床面積100平方米の冷温室が新設されたことは前回に書いた通りである。
 「柴田記念館」の閉館時間16時になっても、雨や止まないどころか激しさを増していた。ままよ、このまま白山浴場へとびしょ濡れを覚悟して小石川植物園を後にした。実は前日1年半振りにここの銭湯に来ていた。当然マスクを外しての入浴だろう、そこが一番心配だったのだ。天井近くの窓は完全に開かれ、空気循環が頗る良いことに確認し、今日も短時間の入浴の積りでやって来た。私がかなり濡れているこに気が付いただろうに、受付の方は嫌な顔一つせず普段通りの対応後、私が濡した、更衣室の床を丁寧にモップ掛けしてくれた。感謝!感謝!温度温めの薬用風呂にのんびりと浸かった。ただただ心地良かった。(写真は白山浴場の入口)
 雨が上がったころを見は図り再び植物園へ戻り、自転車で帰宅出来たのでありました。(以下、温室に花の写真展。その右側が花の説明)




 

 

 

 

 


小石川植物園へ

2021年08月06日 | 草木・花

 7月30日(金)、小石川植物園から白山浴場へ回る予定で14時頃に自転車で自宅を後にした。
 小石川植物園の入園料が大人500円、年間パスポート2500円と聞いて、お得感のある年間パスポート購入を決意したのは3月26日のことだった。少しは花や樹木の名前を覚えようとの思いもあった。購入後は何度か桜の花見に訪れたが、その後数回で少し足が遠のいていた。
 ワクチン接種予約やワクチン2回接種などの世事に気を取られ、気が付くと雨の季節。その後は猛暑の日々となり、本当に久しぶりに小石川植物園を訪れたのだった。
 受付で年間パスポートを提示すると、休園中の37日間の分が延長され、新たに、22年5月2日迄延長の簡易メモが添付された。
時計を見ると14時20分。温室が閉まる時刻まであと40分、他の処は後回しにして温室へ急いだ。(写真:園内の緑のトンネル)

 温室が6つと冷温室が1つあった。この日初めて冷温室に入室したのだが、吃驚した。白馬五竜高山植物園や日光植物園の協力を得ながら、日本の北部や山地などで見られる植物、いわゆる高山植物が多数栽培されていたのだ。心浮きたち、開花している花々を撮影した。(写真参照)
 冷温室から温室へ回る頃から雷鳴が聞こえてきた。まさかここで降られるとは思いもよらず、折り畳み傘を用意していなかった。温室を全部見終わった頃はすでに15時直前。外を見ると激しい雨の降りだった。この様な場合は15時になっても温室内に留まれるかと期待を持ったが、定刻直前にスタッフの方がやって来て閉園を告げられた。止む無く私は小冊子『温室の植物』を販売している「柴田記念館」に向かった。
 ここは、植物生理化学の研究業績に対して授与された学士院恩賜賞の賞金を柴田教授が寄付し、それをもとに大正8年に建設された古い建物。雨宿りしながら『温室の植物』を読み始め、取り壊し前の旧温室の写真を目にし5年前のことを思い出したのだった。この続きは次回に廻し、冷温室の花々を以下に。









 


カサブランカの花咲く(その2)

2021年06月25日 | 草木・花

 カサブランカの花が咲いていた文京区の「駒込備蓄倉庫」敷地。以前そこには文京区の出張所があった。1983(昭和58)年に今の所に引っ越してきた私たちはここへ転入届を出しに行った。古色蒼然としていて、戦後を引きずるかの様な建物だった。(富士神社側から撮影の写真。建物左が「駒込備蓄倉庫」)





 13年ほど前に初めて富士神社でのラジオ体操に参加した時にもその建物はあったが、出張所ではなく消防団の分団が使用していた。その建物が解体され、敷地を囲む様に幕が張られたのは7・8年前の事だったか。「埋蔵物発掘調査」の様な掲示が貼られていた。1年ほどで調査は終わり、その後、神社社務所寄りに「駒込備蓄倉庫」が、道路に面して「本郷消防団第6分団本部」(右写真)の建物が建設され現在に至っている。

 
 後で知ることになったが、この発掘には次のような経過があった。
 1928(昭和3)年に駒込神明町にある水谷邸を水谷鉄也氏が発掘し貝塚を発見。『文京区史』巻一には、次のような事柄が書かれているそうな。
 「神明町貝塚は、動坂遺跡と隣接する縄文時代の遺跡であることが大正年間より知られており、そのことが、水谷邸の発掘により決定付けられた」と。
 その後1996(平成8)年から翌年にかけてこの地の発掘が行われ、冊子『神明町貝塚』も発行された。
 現在では「神明町貝塚」は文京区内遺跡一覧では27番に指定され、右写真がその範囲を示している。富士神社の60%程度がそのエリア内だ。そのエリアでの建設で遺跡などが発見されれば、発掘調査をしなければならないと思われるが、出張所の跡地は区所有のものであったから、区並びに教育委員会は、計画的に備蓄倉庫建築前に発掘調査を開始したと思われる。

 調査結果は57ページに及ぶ報告書『駒込神明町貝塚 第3地点』として作成されている。それによれば調査は2014(平成26)年4月~12月に行われ、総数89基の遺跡が発見され、近世に帰属するものが29基、近代以降に帰属するものが60基だった。中世以前の遺跡は検出されなかったが、遺物は6点出土していた。縄文土器の深掘胴部破片や須恵器瓶類破片などが出土したと書かれている。(下の写真は深堀胴部破片)

  

 私たちが毎日ラジオ体操をしているこの地ではかって縄文人が暮らし、弥生人が農耕などしていたかもしれないと想像することは楽しい。その様な地に初めてカサブランカの花が咲いたということになる。


カサブランカの花咲く(その1)

2021年06月18日 | 草木・花

 6月上旬のこと、本郷通り沿いの歩道に置かれた鉢に活けられた見事な紫陽花の写真をラジオ体操仲間のMさんのラインに送った。







 その返信にカサブランカの花の写真が送られて来た。「今朝、富士神社での撮影で、東京に越してきて初めての百合の花です。アサガオも楽しみにしています」との文も添えられていた。










 Mさんは、確か2年ほど前に横浜市神奈川区からここ本駒込に移られ、1年ほど前から富士神社のラジオ体操に顔を見せていた。趣味の園芸に造詣が深く、神社に隣接する「駒込備蓄倉庫」の草地を綺麗な花壇に変えられていた。






 早速私もカサブランカ観賞に出掛けると、予想したものよりも大きい白百合で、いつ頃植えられたのでしょうかとのメールへの返信文から色々なことを知った。
 球根の植え付けは昨年の秋で、この花壇ははじめセイダカアワダチソウなどの草に覆われていたが、花好きな彼女にはとても無視できず、草取りの毎日。やがて、家で余った花々を植え付け、文京区区役所の許可を得て今日に至った。決して、恵まれた土地ではなく、少し掘っても大きな石がゴロゴロ。北区の中央公園で木のチップの腐葉土を分けて貰い何度も運んだ。前日から蕾が膨らみ、今か今かと初孫の誕生を待つ気分で開花の時を迎えたそうな。

 この花園、神社側からも倉庫側からも観られる。改めて観賞すると私の知らない花が多々。撮影した写真の名前を問うと、紫はクレマチス、赤はタチアオイ、白はパンジーとのこと。鬱陶しい梅雨どきの灰色の日々に色彩をともしてくれる。ただただMさんに感謝。
 なお、冒頭のアジサイはやはりラジオ体操仲間Sさんの娘さんが丹精されたものとか。



 

こんな花々も咲いている。
 



桜、散ゆく(その2)

2021年04月09日 | 草木・花

 今年の桜開花は例年より10日以上早かった。それ故、散り行くのも早く、小学校などの入学式まで待ってはくれなかった。この間少し遠出をして撮影した吉野桜をご覧ください。(番号は前回の続きということで連番)
 ⑥千鳥ヶ淵・・・朝一番の地下鉄を乗り継いで、九段下下車。早朝にもかかわらず皇居外堀は意外に多くの人出。3月27日は満開だった。
  
 
 ⑦飛鳥山・・・ラジオ体操終了後徒歩40分ほどで飛鳥山到着。この桜の下で向丘同僚との花見をしたかった。
  
 
 ⑧上野公園・・・「宴席禁止」の張り紙があちらこちらに貼られていた。通路は一方通行。桜はコマツオトメ。
   

 ⑨播磨坂・・・今年も「さくら祭り」は中止された。ワンちゃんは本物です。
  

 ⑩小石川植物園・・・「年間パスポート」なるものを購入。ここの吉野桜も見事だが、新緑は新鮮だった。
  

 ⑪神田川沿い・・・都バスを江戸川橋で下車し上流を目指した。肥後細川庭園で折り返し。