マーちゃんの数独日記

かっては数独解説。今はつれづれに旅行記や日常雑記など。

行政書士試験終わる

2012年11月13日 | 行政書士奮戦記

 11月11日(日)、今年度の行政書士試験が行われ、無事終了したようです。私は昨年同様、本部員として、早稲田大学早稲田キャンパスで振鈴・巡回の役割を担って来ました。一昨年は試験監督を勤めましたが、年齢から来るミスを犯してはいけないとの緊張感が高く、振鈴という、それほど緊張を強いられない仕事に廻りました。
 大学には一斉に鳴るチャイムが無いのでしょうか。この行政書士試験の開始時と終了時には、村の分教場での使用が絵になる鈴ベルを振って鳴らすのです。

 行政書士試験の受験者数は増加の一途の時期がありましたが、今は減少の一途。全国での受験者では昨年83000人⇒今年75000人に、東京都に限っても19000人⇒17000人と大幅の減少です。世の中不景気ということもありますが、”行政書士だけでは食っていけない”との言い伝えがあります。(研鑽と営業努力でそうではない方を沢山見て来ましたが・・・)。
それらが原因でしょうか。尤も今は弁護士の資格を得ても事務所勤務がままならないとか、税理士は年配者(税理士の平均年齢60歳以上)の市場独占傾向という実態があり、若者にとって資格はかってほど魅力が無いのかも知れません。

 合格率一覧を見ると、昨年度の場合、東京と京都が10%台と圧倒的に高く、反対に山形県に至っては合格者数7名で2%台の低合格率。大都市ほど学生の受験が多く、予備校にも恵まれているから来る差異でしょうか。
 私も予備校には3年で3校通いました。早稲田ゼミナール・伊藤塾・LECリーガルマインドです。伊藤塾はオンライン講義を受けましたがものにならず、LECでは、教えて頂いた先生の講義が素晴らしく、講義を録音し、その日分からなかった事柄は即刻質問に行きました。これ受験勉強のコツと信じています。

 さて当日の仕事。振鈴の仕事は本部員2名と学生アルバイト2名の計4名で、3教室への振鈴と教室周りの巡回。試験中途でのトイレ誘導もあります。何故か今年はトイレ利用者が多かった。巡回しながら、何度もキャンパスの樹々に目をやりました。昨年に比べて紅葉が遅いが実感です。

 

 


『成年後見、遺言及び尊厳死について』

2012年07月13日 | 行政書士奮戦記

 7月11日(水)、この日中学校勤務は休んで、文京区消費者生活センターで開催された「成年後見、遺言及び尊厳死について」の学習会に出席して来ました。講師は文京公証役場公証人の保倉裕先生です。語られる内容への興味もありましたが、保倉先生がどの様な方なのかにより関心があったのです。

 実は今年になってから、文京公証役場へは5回程足を運んでいました。依頼された公正証書遺言作成に関しての相談や、教えて頂きたい事柄があってのことです。ここへ行く前は、公証役場の敷居は大変高く感じられ、敬遠していましたが、意を決して出向いた役場で、相対して下さったのは大久保先生という、優しさと親しみの感じられる方でした。数々の疑問に大変懇切丁寧に答えて下さり、”公証役場”という名称が醸しだす厳めしさは消えていました。誰にでも開かれた公証役場を目指している様にも見受けられました。その大久保先生は今年の6月15日に公証人を退かれましたが、先生立ち会いのもと、私が依頼を受けていた公正証書遺言が作成されたのはその前々日の13日、辛うじて退官に間に合ったのです。

 先生が去られるのを残念がる私に、公証役場には公証人は二人いて、今後はもう一人の公証人の保倉氏に相談されるようにと言われていたのです。文京区の掲示板に、表記の学習会の講師が保倉先生と書かれたポスターを見て、どんな方なのか話し方を聞けば分かるだろうと参加を決意したのでした。

 当日は文京シビックセンター地下2階にある消費者センター内の会議室は35名の参加者でびっしり満員。保倉先生の自己紹介は「公証人は法務大臣に任命された公務員です。裁判官や検事などの経験者から選ばれますが、私は31年間の検事を経験したのち公証人になりました」。むむむむ、検事経験者とは!私が苦手なタイプだなと思いながら話を聞きました。

 失礼ながら元検事にしてはニコヤカな感じの方で、語りは論理的で分かりやすい話です。成年後見・遺言・尊厳死を独立した事と捉えずに、連関した事柄として語ります。自分の、現在から将来に掛けて、誰にも死が待っています。その死の以前に考えるべき事柄が成年後見であり、死後に備えて準備しておくことが遺言です。尊厳死などでは自己決定権をしっかり守りつつ、自分を取りまく人々、とりわけ家族へ思いを馳せるに有効な幾つかの制度、特に任意後見契約や遺言に、公正証書の積極的活用を力説されたのでした。
 
 講演会や学習会の後感じるのは更なる学習の必要性です。今回は「移行型」任意後見契約をより深く知りたいと思いました。

 


『スライドショー』を更新

2012年05月01日 | 行政書士奮戦記

 東京都行政書士会文京支部のスライドショーの編集・投稿を任されています。この1年半以上にわたってサボッて更新していませんでしたが、4月29日(日)に久し振りに「六義園の夜桜」と題して投稿しました。
 次のURLで訪問され、右上にある【スライドショー】をクリックしてみて下さい。花々を中心として、文京区周辺で撮影した映像のスライドシューが楽しめます。
 URL  http://gyosei-bunkyo.org/
 併せて東京都行政書士会文京支部のホームページをご覧になって利用するに相応しい事柄がありましたらご活用下さい。

 更新に至る伏線は4月19日(木)に遡ります。この日、行政書士会文京支部定期総会が御茶ノ水にある東京ガーデンパレスで開かれ、私は2年振りに総会に出席したのでした。1時間ほどで総会は終了し、暫くの休憩の後懇親会に入りました。
 その席で、「スライドーショウー」が最近更新されていないが、ホームページにアクセスして貰う上で非常に有効なのです、との話を聞かせれ、スライドショーの効果を過小評価し更新して来なかった自らの不明を恥じました。最近では「御衣黄桜」をキーワードとしてホームページを訪れる方が多いとか。私が撮って来た映像がお役に立つならば、これからの私自身の写真撮影の励みにもなります。良い機会をしっかり活用させて頂こうと思い至った次第です。

 という訳で、今後継続的に投稿を続けたいと思います。このブログのみならず、上記URLの行政書士会文京支部のホームページやスライドシューへのアクセスも宜しくお願いいたします。


地縁化とうい方法

2011年12月25日 | 行政書士奮戦記

 ある方から相続に関する相談があり、その方と久し振りにお会いしたのは今年の3月下旬のこと。話をお聞きすると「相続人がいませんので、このままだと財産は国に帰属してしまいます。国に財産が移る事は避けたい。出来ることなら自分の属する町会にお譲りしたい。その様な遺言状を作成したいのです」とのことでした。私は「公正遺言証書作成が良いと思います」とお答えし、その方法を考えたり、この方面のより詳しい方に相談したりして来ました。
 普通、町会は法人ではありません。法人などでは無い町会が不動産等の財産を所有する事は出来ないし、相続も不可能です。そこで町会長さん個人への相続とした例が多かった様ですが、この形は後にトラブルが頻発していました。
 そこでその辺の事情に詳しい司法書士さんに相談すると「町会を社団化し、そこへ不動産を相続するという方法があるが、社団化は結構大変ですよ」とのアドバイスでした。
 文京公証役場にも相談に出向きました。実務経験の乏しい私はまだ公証役場に出向いたことはありませんでした。そこでの感触は「公証役場の敷居は高くないな」でした。相談案件について色々な資料を用意していて下さり、懇切丁寧な説明をしてくれました。
 結論は「町会を地縁化するという方法がありますよ」との事。町会などが固有の財産を持つことを可能にする為に、平成3年に地方自治法が改正され、その260条の2で『・・・・地縁に基づいて形成された団体は、地域的な共同活動のための不動産又は動産に関する権利等を保有するため市町村長の認可を受けたときは、その規約に定める目的の範囲内において、権利を有し、義務を負う
』と定めました。町会が地縁(=法人)となれば、不動産等の財産を相続出来ることにもなりました。この方面の師匠筋に相談したときのアドバイスもこの方法でした。
 相談された方とは何度もメールで連絡を取り合い、この12月15日(木)に、東京都のとある市まで出掛け、相談者のお宅で、その町会の元会長さんと現会長さんとお会いしました。お二人とも非常に気さくな方で、私も町会の活動に参加している事を話すと、親しみを感じたらしく会話が弾みました。既に市の担当者と予め相談をしていた為、私の話を簡単に理解し、地縁化の手続きを全て自分たちでやりますとの事。
 町会を地縁化する為の手続きに2つの大きなハードルがあります。今までの町会が世帯を構成単位としていたのに対し、地縁組織としての町会は個人を構成単位としますから、その様に規約を改正する必要があります。更には地域構成員の半数以上が町会に加入し、その構成メンバー票を作成する必要もあります。特に規約改正は私が素案を示さなければならないかと考えていましたが、全てご自分たちでやりますからとのことで、私がお手伝いしなくても済みそうで、行き詰まったとき又相談するとのこと。地縁化が終了するのを待って、相談者の遺言証書作成をしましょうとの打ち合わせで、お宅を後にしました。


行政書士試験終わる

2011年11月13日 | 行政書士奮戦記

 11月13日(日)の今日、行政書士試験が行われ、私は早稲田大学での本部員の勤務を無事終えてきました。
 応募者総数83543名、昨年より5千人ほどの減。そのうち東京での応募者総数は19250名。こちらは千人ほどの減。それでも2万人近い応募者の受験会場を確保するため、早稲田大学、慶応大学、明治大学などの8ヶ所の試験会場を設けての試験実施。さて受験者総数は何名だったのでしょうか。
 私は昨年は試験監督員を勤めましたが、今年は本部員を希望。本部委員は、総括的仕事の他、試験問題の搬入や答案用紙の回収、校舎巡回や振鈴、委員への弁当配布やごみ回収など裏方的仕事が担当で、試験会場で直接受験生とは接しない仕事です。希望通りの本部員の仕事が割り当てられ、担当会場は昨年と同じ早稲田大学でした。
 早稲田大学早稲田キャンパス(高田馬場)には、中学や高校の様に授業の始まりと終わりを告げるベルの装置が無い様で、試験開始と終了を、”原始的”に鈴の振り子を振ってその合図とします。各号館の各階ごとに振鈴を担当する人間を数名必要とし、私の仕事はその振鈴と、試験開始から終了までの校舎巡回。試験時間は3時間。かなり長く感じられる時間でした。
 この試験、途中退出も可ですが、途中退出者はごく僅か。殆どの受験生が時間一杯かけて問題に取り組んでいました。合格発表は来春で、例年並みならば、合格率は10%位でしょうか。兎も角受験生の皆さんお疲れ様でした。