マーちゃんの数独日記

かっては数独解説。今はつれづれに旅行記や日常雑記など。

12万人の市民が国会へ

2015年08月31日 | 闘い

 昨日の8月30日、国会周辺は12万人(主催者発表)の人びとによって埋め尽くされ、大会は大きな成功をおさめて無事終了した。全国では200ヶ所以上でデモ・集会が開かれた。東京新聞は”届かぬ民意 危機感結集”と一面に書いた。
 私は、奇跡的にも衆議院第二議員会館前に辿り着き、多くの演説を聞き、「戦争法案は廃案・安倍は退陣」と大きな声を上げてきた。この日の13時20分~16時5分までの、私的に過ぎる国会周辺での見聞録を綴る。

 三田線「内幸町」駅着が13時20分。国会議事堂へと続く坂を上っていくと、凄い人の波で殆ど前へ進めない状態に陥ってしまった。主催者は国会前以外の会場に行って下さいと、その会場の場所の載った地図を配布していた。私は多くの方にメールを送った手前、何とか衆議院第二議員会館前に着かねばならないと思い、人を掻き分け前進した。(写真:ネットより)


  (帰路手にした「赤旗号外」より)

 地下鉄「国会議事堂」前までくると、「都高教」の幟を持っている方がいたので、「退職者会はいずこ」と聞くと「ここから先はもう無理です。日比谷公園へ回って下さい」と言われ、止むを得ず引き返すことにした。しかし無念さが募り、ある一つの方法を思い付きやってみる事にした。衆議院の第一議員会館と第二議員会館の間の「山王坂」を上ると第二議員会館は近いのだ。ここなら何とかなるかと思ったのだ。

 そこで議事堂のある高台をいったん谷側に下りて、谷沿いに、首相官邸を見上げながら右に回り込み「溜池山王」駅まで進んでいった。そこもバリケードで道は封鎖されていた。駅から出てきた多くの市民が機動隊員に対して「ア ケ ロ」と抗議していた。多くの隊員が左側に集まっていたので、右側はがら空き。そこから坂を見上げると7・8人の人が前へと進んでいるではないか。その坂は「山王坂」ではないが、今だと、私は機動隊員のいない脇からスウ~ツと中に入り込み、前を歩む人の群れに速歩で追いつき、最後尾を進んでいった。

 不思議な事に、バリケード付近の隊員は必死にバリケード内に入り込むのを阻止しようとしていたが、坂の途中の隊員たちは何も言わない。押し返しもしない。注意もしない。言わば無視の態度。お蔭で坂上まで進めた。ここから目指す地点まで200m位の距離。そこから山王坂上までは進めたが、その先は、機動隊員の阻止が無くても人波で全く進めなくなってしまった。(右写真は朝日新聞社ヘリから、14時7分撮影のもの)


 ただ第二議員会館と反対側の歩道(面会所のある側)を人々歩いているのが目に入った。そこで反対側に渡り、「都高教退職者会」の幟を見つけて写真撮影をしていると、機動隊員に「立ち止まってはだめだ」と言われ、尚も前進すると、横断歩道が見えてきた。駆け足で渡ろうとした直前に機動隊員に押し止められ「待ちなさい」と言われた。万事休すかと思いきや、隊員は思わぬ言葉を続けた。


  (衆議院第二議員会館反対側よりの撮影)

 「今は赤信号だから渡ると危ない、青になるまで待ちなさい」と。かくして私は第二議員会館側に渡ることが出来、目的地に辿り着けた。そこには都高教委員長がいて、退職者会事務局長が幟を掲げていた。到着間もなく小澤一郎の挨拶が始まったから、時間は14時15分位か。内幸町をスタートして小一時間が経過していた。内容は次回に。(写真:事務局長が旗を高々と掲げていた)


8月30日の今日、国会へ行きます

2015年08月30日 | 闘い

 私は、8月28日に30名ほどの方に、数段下の『』内のメールを送信した。日頃お会いして、この日の参加が分かっている方や体の調子の悪い方、この様なメールが失礼に当たるかなと思える方には遠慮したが・・・。
 妻は参加予定であったが、体調絶不調の為外出できず。その分も私に頑張ってきて下さい、と。この様なときには、我が家では動員費1000円が支給されるのだ。
(写真:右は29日に記者会見する若者団体。下は
26日夜の日本弁護士連合会の日比谷集会。いずれも東京新聞より)
 




 『突然のメールで失礼します。
 多くの憲法学者が指摘するように、
 今次国会で審議されています"安保法案"は
 違憲の疑いが濃厚です。

 政府・与党は衆議院で強行採決し、参議院においても
 この法案を強行採決する可能性が大です。
 これを阻止すべく、民主党・共産党・社民党・生活の党などの
 野党は懸命の院内闘争を繰り広げていますが、予断は許されない状況です
 
 院外では「戦争をさせない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会」が
 主催します”8月30日 国会議事堂包囲10万人集会”が提起されています。
 時間は14時~16時です。

 既に、そのお積りがあったり、自分の所属する組織での参加を決意されている
 方には失礼なメールかと思いますが、その節はお許しください。

 この集会の成功が廃案への一里塚になると思います。
 参加を呼びかける次第です。

 私が属します「都高教退職者会」は衆議院第二議員会館前あたりに
 緑の幟≪都高教退職者会≫を掲げています。
 都高教もこの辺りかと思います。
 ただ多くの参加が予測されますから、そこまで到達できないことも予想されます。
 その点もお含みの上のでご参加をお願いいたします』

 


 


物味湯産手形に誘われて(その2)

2015年08月28日 | 信濃紀行

 白馬ハイランドホテルに一泊し、次に向かった温泉は信州むしくらの湯「やきもち家」。”やきもち家”とは温泉宿にしては珍し過ぎるネイミング。どんな由緒があるのだろうかとの興味を抱きつつの出発だった。

 「やきもち屋」はハイランドホテルから車で90分程度。道の駅「おがわ」を過ぎてから大町街道(白馬長野有料道路・県道31号)とは別れ、山中の細い道を進むこと約20分。標高差にして500mは上っただろうか、今では長野市に属する中条の、深い山の中に山村はあった。その山間に佇む、一軒の瓦葺屋根の古民家が「やきもち家」だった。こういう日本の原風景に私は心和む。(写真:やきもち屋建物)



       (やきもち屋玄関)

 炉裏がある広間を抜け、廊下の突当りに湯殿はあった。11時頃の入浴は貸切状態。ただ残念ながら地震の為露天風呂が使用できず、内湯のみ。無色透明のナトリウムイオン泉でリウマチなどに効き、かっては「梅木鉱泉」と呼ばれ地元にだけ知られた湯であったらしい。(写真:内風呂。外に露天)


          (囲炉裏場)

 
      (風呂入口に掲げられたもの)                    (薄暗い、古民家の廊下)

 訪れる人が稀な梅木鉱泉は残しながらその隣に建てたのが「やきもち家」で、炭火焼料理や夜の星空を求め訪れる客が多いそうな。この日も地元の婦人会が団体でやってきて懐石料理+温泉を楽しむとの事。変革あって今の繁盛に繋がっている。

 私達はここで“おやき”を食した。おやきは蒸して食べるものとばかり思い込んでいたが、ここではおやきを灰の上に置き、囲炉裏の自火で焼いて食べる。これが伝統的なおやきの食べ方だった!実は”おやき”はここでは”やきもち”(別名灰焼おやき)と呼ばれ、そこから宿の名前が「やきもち家」。その焼き方は全国に発信され、
You tube(https://www.youtube.com/watch?v=mW98QbeHHzw)にも登場する。私達もそのやきもちを味わった。非常に大きく、中には具の野沢菜や切干し大根などがギッシリ詰まっていた。1個180円とお安く、二人で4個も買ってしまったが2個しか食べきれず、2個はお持ち帰りにした。(写真:薪がしっかと燃えていた)


   (名前が添えられていたやきもち)

 満たされた気分で宿をあとにし、上諏訪でレンタカーを返却し、今回の蓼科旅行はほぼ終了。物味湯産手形は8湯にスタンプが捺された。白馬では糸魚川から松本に至る「北塩の道」を歩く予定だったが、妻の体調不良の為、歩くことも「塩の博物館」見学も断念した。


物味湯産手形に誘われて(その1)

2015年08月26日 | 信濃紀行

  “物味湯産手形”とは、言ってみれば、長野県観光協会が発行する温泉手形。信州全域に点在する温泉のうちの64ヶ所から自由に12施設を選んで湯に浸かることが出来る入湯パスポート。発行価格は1,300円で1年間有効。昨年10月に購入し、星野温泉「トンボの湯」(入湯料1,300円)も含め、19日の「もちづき荘」までで5ヶ所に出掛けていた。最近はこの手形に導かれ信州内を東奔西走している。今回は中信から北信を旅して来た。8月22日に再度レンタカーを借り、手形に登場する温泉3ヶ所を巡ってきた。(写真:「月の静香」の露天風呂)

 山小屋→美ヶ原温泉「月の静香」→白馬姫川温泉「天神の湯」(1泊)→長野市中条「やきもち屋」
 掛かった交通関係の費用は、レンターカー代9,200円(48時間)、ガソリン代2,970円(23リッター)、高速代3,300円の合計16,370円で,走行距離は330Km。


 今回行った温泉の中では、今日は白馬ハイランドホテルの「天神の湯」に触れておきたい。
 「白馬ハイランドホテル」は大糸線「白馬」駅から徒歩10分強の距離に建つホテル。宿の前にスキー場を有し、スキー客を主たる対象とする宿なので、夏場のこの時期空いているかと思いがちだがそうではない。何と夏のこの時期に空き室無しの賑わいである。2年前にもこの宿に宿泊し、その賑わいを実感していたから、今回はその理由を知りたくなり、従業員の方に聞いて見たり、調べたりもしてみた。(白馬ハイランドホテル建物)






 ①展望が絶佳である。自家源泉の露天風呂からとダイニングから、晴れた日には白馬三山が望める。北は栂池高原から南は五竜岳までのダイナミックな山々が並ぶ風景も展開するという。冬季オリンピックで使われたジャンプ台も望める。残念ながら私達は2度ともその風景に接しえなかったが、その白馬連峰の写真が右。下の露天風呂からの眺めはHPから拝借した。


    (天神の湯からの展望:HPから)

 ②バイキングの種類が豊富で40種類から選べる。信州の地のもの、旬のものを用いた料理が多数用意されている。揚げたてのトマトの天ぷらを味わったが、これはクセになる味だ。「バイキングを美味しく食べるコツ」なるパンフレットが配られ、私達はそれをヒントに、かなり長時間の夕食と朝食。もっとも大食したのは私ひとりであったが・・・。“スタッフにいろいろ聞くべし”とも書かれ、そこで、この宿の人気の秘密と満室理由を係りの方(Tamaさん)に聞いてみた。
 「ここを別荘代わりに1週間・10日と利用する常連客の方がかなりいらっしゃいます」との事

 ③至る所に創意工夫が見られる。白馬岳や五竜岳などの写真展示。夜のスライド上映。生ビールマイスターの常駐。エレベーターを待つ間に読める一口コメント。チェックインに際しては「塩の道にご興味がおありですか」とズバリ核心を突かれた。従業員全員の顔写真とコメントが貼られている、など思い出せるだけでもこれだけある。(写真:キリン満点生の店でもある)


  (通称Tamaさんから色々と聞いた)

 ④近くに豊かな自然と石仏群れなどが点在している。

  
 (川のほとりの道祖神)         (この道しるべに従って細い山道を上って行くと・・・。次の写真へ)


    (蕨平石仏群からの展望も佳い)


    (観音堂脇に石仏群はあった)

 ハイランドホテルの建物は古い。以前ここに宿泊した方からは芳しい評価は無かった。或る時期に、若手を中心にして経営の大刷新を行ったのだと思う。オモテナシというソフト面の充実が多くの宿泊客の心を掴んだ結果としての今日がある。いつかはここからの白馬三山を眺めてみたいものだ。
 

 


「物味湯産手形」を振り出しに

2015年08月23日 | 信濃紀行

 蓼科に来て6日目になる。今回の滞在では“物味湯産手形”を利用して幾つかの温泉に浸かりたいと思っていた。まずは19日に佐久にある春日温泉「もちづき荘」を訪ねた。謳い文句「源泉かけ流しで、美容液に浸かっているようなトロトロ感があり、肌がツルツルになります」に惹かれた。
 「もちづき荘」へは数年前に一度行ったことがあり、再訪だった。今回初めて知ったのだが、ここは開湯300余年の歴史を持ち「万病に効果著しきこと他に比類なし」と言われ、信州屈指の名湯なのだ。
 午後1時半頃、ただ一人湯に浸かり、脚や腕を摩るとツルツルと感じられ、謳い文句に偽りは無かった。湯船から間断なく溢れ出す湯を眺めながら、この湯の良さを実感した。300年以上連綿と営業を続けてきた、それだけでも名湯の名に値すると思った。別荘から蓼科越えで、1時間強かかるが来年も来たいものだ。(もちづき荘内風呂)






 温泉の帰りに、そこから徒歩3分の距離にある遠山さん宅にお邪魔した。以前この温泉に浸かったときにも伺ったたことがあった。女神湖付近にある“きすげ”という、中国・インド・東南アジアからの買い付け雑貨の販売店を営んでいた。何度かそこで買い物をしているうちに親しくなり、淹れて頂いたコーヒを味わいながら、彼ら夫妻が買い付けに出掛けるタイの話をよく聞いたものだった。そのお店は閉店して10年以上になるが、一度是非家の方へも遊びにお出で下さいと誘われていて、多分8年ほど前に訪れたのだった。その事を思い出し、「もちづき荘」と併せて、遠山さん宅をもう一度お訪ねしようと思い至った結果だった。
 遠山さんは冬を前にすると、寒い信州望月をあとにして、タイ方面に長期滞在する。もう買い付けはしないが、今年も秋には滞在の旅に出るそうな。今回もタイ旅行のhow-toをお聞きした後、2階の展示室を見せて頂いた。タイ等で買い込んで来た布などが部屋いっぱいに置かれていた。これらの商品群は今では、安曇野と茅野駅前の今井書店と、原村のコットン村で委託販売をしているのみとも聞いた。コットン村についてはパンフレットも頂いた。(コットン村での”きすげ”コーナー)

 妻はコットン村に大変興味を抱いたようで、昨日の22日、丁度我が山小屋へ遊びに来ていた石野さんの車で、3人で訪れた。蓼科自由農園からほど近く、エコーラインから小道を少し入ったところにあった。原村の緑濃き森の中の、家族で作り上げたログハウス風の2階建てのお店で、村と言っても「コットン村」とうい名のお店一軒だけ。ご主人手作りの木製品や妻さんが草木染の糸で編んだセーター・手織り品などが展示されていて、2階に遠山さんが委託した“きすげコーナー”もあった。妻はくるみボタンを4個を購入。これを用いて友人のバッグを作るとか。






 
                         (森の中の建物)

 私は右写真の木画が気に入り2500円で購入。ご主人の田村拓童さん制作のもので『山へ還る』と題されていた。山好きな方とお見受けし、話題を山に振ると、話は弾んだ。昨年太郎平小屋に宿泊し、薬師岳・黒部五郎岳に登ったと聞いて、「高天ヶ原温泉へは?」と尋ねると「いつかは必ず行きたい」と語っていた。
 蓼科へ来て、訪れたいお店が又一軒増えた。


        (クルミ石けん)

 
    (室内から森を見る)                       (手作りセーター)


       (2階から写す)